目次
ワイシャツにアイロンがけをするときのポイント
アイロンがけを行う際に、どのようなことに注意するときれいに仕上げるのでしょうか。ワイシャツで特に意識したい点を中心に、5つのポイントを取りあげます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
①取り扱い表示に応じて設定温度を変える
まずは初めに「衣服自体がアイロンがけできる素材かどうか」というのを確認します。タグに付いている洗濯表示の中に情報が記載されています。
アイロンのマークに×が付いていた場合はアイロンがかけることができません。マークの中には「・」が記されていることがありますが、その「・」の数で適正温度が分かります。「・」が1つなら110度までの低温、2つなら150度までの中温、3つなら200度までの高温となります。
衣服の素材からも適した温度を判断することができます。一般的に、綿や麻は高温、ポリエステルは中温、ナイロン、アクリルなどは低温でアイロンをかけるのが適しています。アイロンマークに適正温度が確認できる場合は、そちらに従いましょう。
アイロンのマークに×が付いていた場合はアイロンがかけることができません。マークの中には「・」が記されていることがありますが、その「・」の数で適正温度が分かります。「・」が1つなら110度までの低温、2つなら150度までの中温、3つなら200度までの高温となります。
衣服の素材からも適した温度を判断することができます。一般的に、綿や麻は高温、ポリエステルは中温、ナイロン、アクリルなどは低温でアイロンをかけるのが適しています。アイロンマークに適正温度が確認できる場合は、そちらに従いましょう。
②シワを取りたいときはワイシャツを引っ張る
きれいにシワを取りたいときにはコツがあります。
まずはアイロンをかける前に、アイロンを当てる箇所のシワを都度伸ばしてかけていきましょう。気持ち浮かせるように生地を引っ張り、アイロンで押さえながらかけていくとシワが取れやすくなります。
まずはアイロンをかける前に、アイロンを当てる箇所のシワを都度伸ばしてかけていきましょう。気持ち浮かせるように生地を引っ張り、アイロンで押さえながらかけていくとシワが取れやすくなります。
③ワイシャツの素材に応じてアイロンがけをする
ワイシャツの素材としてよく使われているのは綿や麻です。深いシワの場合は霧吹きを使うのがおすすめです。軽いシワであればアイロンのスチームでも十分です。シワの程度に合わせて霧吹きも使用しましょう。
ウールなど繊維の密度が高いものには、スチームを使用するのが効果的です。ポリエステルなど化学繊維の場合は、ハンガーに下げたままスチーム当てて、手のひらで撫でるのがおすすめです。もしくは、ハンガーに下げて、裾や伸ばしたいところを少し引っ張りながらスチームを出してアイロンで撫でましょう。押し当てることなくシワが伸ばせます。
短時間で処置できるので、いちいちアイロン台などを出す手間も省け、焦がしてしまう心配もありません。
ウールなど繊維の密度が高いものには、スチームを使用するのが効果的です。ポリエステルなど化学繊維の場合は、ハンガーに下げたままスチーム当てて、手のひらで撫でるのがおすすめです。もしくは、ハンガーに下げて、裾や伸ばしたいところを少し引っ張りながらスチームを出してアイロンで撫でましょう。押し当てることなくシワが伸ばせます。
短時間で処置できるので、いちいちアイロン台などを出す手間も省け、焦がしてしまう心配もありません。
④アイロンがけは一方向で行う
きれいにシワを取るためには、アイロンをかける方向や動かし方を考えるのも重要です。
基本的な動作は、一方向に真っ直ぐに動かすことです。あちこち気になってジグザグにかけてしまうと、かえってシワになりやすいので注意しましょう。
基本的な動作は、一方向に真っ直ぐに動かすことです。あちこち気になってジグザグにかけてしまうと、かえってシワになりやすいので注意しましょう。
⑤アイロン用のり剤を使ってみる
パリッときめたい衣服やシャツには、スプレータイプののり剤を使用すると良いでしょう。霧吹きなどで衣類を全体的によく湿らせてからのり剤をスプレーし、その後は通常通りアイロンをかけるだけです。
簡単できれいな仕上がりになるので、イベント行事やスーツを着る場面では、のり剤を使ってみると気持ちも引きしまるのではないでしょうか。
簡単できれいな仕上がりになるので、イベント行事やスーツを着る場面では、のり剤を使ってみると気持ちも引きしまるのではないでしょうか。
ワイシャツをきれいに仕上げるためのアイロンがけの仕方
これまで、基本的なアイロンがけを行う際のポイントをいくつかご紹介してきました。
以下では、さらに具体的にワイシャツにアイロンをかけるための準備や手順、きれいに仕上げるためのポイントやコツなどもご紹介いたします。
以下では、さらに具体的にワイシャツにアイロンをかけるための準備や手順、きれいに仕上げるためのポイントやコツなどもご紹介いたします。
準備するもの
・アイロン
アイロンには、さまざまな形状や機能が付いているものが販売されていますが、特におすすめしたいのはコードレスタイプ。アイロンに慣れていない方にとっても、取り扱いしやすいのでおすすめ。
細部をかけるときにコードを気にしなくていいのが便利ですよ。アイロン面もできるだけ生地が滑りやすい加工がされたものを選ぶのもポイントです。
・霧吹き
アイロンにスチームが付いているなら霧吹きは必要がないと考える方も少なくないのですが、アイロンを上手にかけるようになりたいと思うのであれば、必須のアイテムです。
というのも、スチームと霧吹きでは水滴の大きさが異なり、霧吹きは大きく、スチームは小さいのです。ワイシャツや衣服の素材によって水分・水滴の量を調整することで、仕上がりにも差が出てきますよ。
霧吹きは100円ショップなどでも購入できます。なるべく霧が広く、均一に広がるタイプが扱い使いやすいのでおすすめです。
・アイロン用のりスプレー
のり剤を使うとクリーニングに出したような仕上がりにできます。洗濯用のり剤もありますが、使い慣れていない方にはやや使い方が難しく、い種類です。
アイロン用ののりスプレーなら簡単に使用できます。アイロンがけする前に全体にふりかけるだけなので、必要な衣類にだけに気軽に使えるので便利ですよ。
・アイロン台
アイロン台には、脚のない机に置く卓上タイプ、脚のある独立型のスタンドタイプなど、形状にいくつかの種類があります。
使いやすさで選ぶなら、立ったまま使える舟型のスタンドタイプです。立ってかけることで、アイロンに体重が乗り、軽い力でシワを伸ばせます。舟型は先端が尖っており、先端部分を利用すると簡単できれいに仕上げることが可能です。
アイロンには、さまざまな形状や機能が付いているものが販売されていますが、特におすすめしたいのはコードレスタイプ。アイロンに慣れていない方にとっても、取り扱いしやすいのでおすすめ。
細部をかけるときにコードを気にしなくていいのが便利ですよ。アイロン面もできるだけ生地が滑りやすい加工がされたものを選ぶのもポイントです。
・霧吹き
アイロンにスチームが付いているなら霧吹きは必要がないと考える方も少なくないのですが、アイロンを上手にかけるようになりたいと思うのであれば、必須のアイテムです。
というのも、スチームと霧吹きでは水滴の大きさが異なり、霧吹きは大きく、スチームは小さいのです。ワイシャツや衣服の素材によって水分・水滴の量を調整することで、仕上がりにも差が出てきますよ。
霧吹きは100円ショップなどでも購入できます。なるべく霧が広く、均一に広がるタイプが扱い使いやすいのでおすすめです。
・アイロン用のりスプレー
のり剤を使うとクリーニングに出したような仕上がりにできます。洗濯用のり剤もありますが、使い慣れていない方にはやや使い方が難しく、い種類です。
アイロン用ののりスプレーなら簡単に使用できます。アイロンがけする前に全体にふりかけるだけなので、必要な衣類にだけに気軽に使えるので便利ですよ。
・アイロン台
アイロン台には、脚のない机に置く卓上タイプ、脚のある独立型のスタンドタイプなど、形状にいくつかの種類があります。
使いやすさで選ぶなら、立ったまま使える舟型のスタンドタイプです。立ってかけることで、アイロンに体重が乗り、軽い力でシワを伸ばせます。舟型は先端が尖っており、先端部分を利用すると簡単できれいに仕上げることが可能です。
アイロンがけの手順
ワイシャツへのアイロンがけは、小さな部分から大きな面積へとへかけていくのが基本です。具体的には、襟からスタートして、袖口、肩、前後の身頃へと、面積の狭い部分から広い部分へと順に進めています。
アイロンをかける前に霧吹きを使ってワイシャツ全体を湿らせておきましょう。アイロン用のりスプレーを使う場合は、霧吹きで湿らせた後に、のりスプレーを20~30㎝離れたところからムラなくかけます。
・「襟」
襟は、生地の裏面(内側)から先にアイロンをかけます。多少シワが付いても目立ちませんし、簡単できれいに仕上がります。
アイロンの先端部分を使いながら、襟の左右両端から中側へと動かします。襟元は、人に見られる部分なので、アイロン用のりスプレーをかけてシワをしっかりと取ることをおすすめします。
・「袖口」
袖口も生地の裏面(内側)からかけていきます。
袖元のボタンをはずし、アイロン台に袖口全体を平らに広げた後に、袖口の先端から中側に向けてかけます。裏面が終わったら、表面からも軽くかけるとしっかりシワが取れますよ。
袖口は人の目が行きやすい、目立つ部分なのでアイロン用のりを使って仕上げると良いでしょう。
・「肩」
肩の部分は生地の表面からかけます。舟型アイロン台であれば、先端の狭くなっている部分に前身ごろの内側から引っかけて肩を広げるとやりやすくなります。このとき、ワイシャツの襟は立てておくと襟と肩の間の付け根までしっかりシワを伸ばせます。
卓上型や舟型以外のアイロン台の場合は、後ろ身ごろを手前側に落とし、肩の部分をアイロン台の角に引っかけるとかけやすくなります。
・「前身ごろと後ろ身ごろ」
まずは、前身ごろの表面から始めましょう。左右どちらかの前身ごろを、アイロン台の角や先端を利用して引っかけるように置きます。ボタン部分は生地の内側からの方がかけやすいです。
一度でたくさんのシワを伸ばそうとせず無理のない範囲に細かく分けてかけていくことが失敗しないコツです。いっぺんに広い範囲をアイロンがけしてしまうと、新たなシワの発生につながるので注意しましょう。タック部分は手で整えて押さえるようにするときれいに仕上がります。
アイロンをかける前に霧吹きを使ってワイシャツ全体を湿らせておきましょう。アイロン用のりスプレーを使う場合は、霧吹きで湿らせた後に、のりスプレーを20~30㎝離れたところからムラなくかけます。
・「襟」
襟は、生地の裏面(内側)から先にアイロンをかけます。多少シワが付いても目立ちませんし、簡単できれいに仕上がります。
アイロンの先端部分を使いながら、襟の左右両端から中側へと動かします。襟元は、人に見られる部分なので、アイロン用のりスプレーをかけてシワをしっかりと取ることをおすすめします。
・「袖口」
袖口も生地の裏面(内側)からかけていきます。
袖元のボタンをはずし、アイロン台に袖口全体を平らに広げた後に、袖口の先端から中側に向けてかけます。裏面が終わったら、表面からも軽くかけるとしっかりシワが取れますよ。
袖口は人の目が行きやすい、目立つ部分なのでアイロン用のりを使って仕上げると良いでしょう。
・「肩」
肩の部分は生地の表面からかけます。舟型アイロン台であれば、先端の狭くなっている部分に前身ごろの内側から引っかけて肩を広げるとやりやすくなります。このとき、ワイシャツの襟は立てておくと襟と肩の間の付け根までしっかりシワを伸ばせます。
卓上型や舟型以外のアイロン台の場合は、後ろ身ごろを手前側に落とし、肩の部分をアイロン台の角に引っかけるとかけやすくなります。
・「前身ごろと後ろ身ごろ」
まずは、前身ごろの表面から始めましょう。左右どちらかの前身ごろを、アイロン台の角や先端を利用して引っかけるように置きます。ボタン部分は生地の内側からの方がかけやすいです。
一度でたくさんのシワを伸ばそうとせず無理のない範囲に細かく分けてかけていくことが失敗しないコツです。いっぺんに広い範囲をアイロンがけしてしまうと、新たなシワの発生につながるので注意しましょう。タック部分は手で整えて押さえるようにするときれいに仕上がります。
アイロンがけ後のワイシャツのたたみ方
せっかくシワを伸ばしたのに、その後の置き方によって新たにシワができてしまうということがあります。
次項では、ワイシャツをきれいに保管するための方法をご紹介します。
次項では、ワイシャツをきれいに保管するための方法をご紹介します。
アイロンがけ直後は30分置いておく
アイロン後にすぐにたたんでしまうのは避けましょう。
アイロンをかけた後は、ハンガーにかけておくとシワの発生を防ぐことができます。かけた直後は、水分が残っている状態なので、新たなシワができやすくなっています。水分が残らないようしっかり乾燥させるためにも、20分~30分休ませて湿気や水分を飛ばして乾燥させましょう。
霧吹きを使ったときはより湿っている場合もあるので、もう少し長めに乾燥させる必要があります。
アイロンをかけた後は、ハンガーにかけておくとシワの発生を防ぐことができます。かけた直後は、水分が残っている状態なので、新たなシワができやすくなっています。水分が残らないようしっかり乾燥させるためにも、20分~30分休ませて湿気や水分を飛ばして乾燥させましょう。
霧吹きを使ったときはより湿っている場合もあるので、もう少し長めに乾燥させる必要があります。
綿や麻素材はハンガーで吊るしておく
シワになると最も取れにくい生地素材は「綿・麻」です。100%でなくても、綿・麻が含まれている割合が多い生地の場合は、ハンガーで吊るして収納するのがおすすめです。
ただし、クローゼットの中に衣服をたくさん掛けている状態で収納してもシワは発生してしまいます。衣服間には適度に間隔を取って収納しましょう。
ただし、クローゼットの中に衣服をたくさん掛けている状態で収納してもシワは発生してしまいます。衣服間には適度に間隔を取って収納しましょう。
まとめ
一人暮らしを始めたばかりの方にとっては、家事の中でも難易度が高いイメージのあるアイロンがけですが、これまでのポイントを押さえれば、誰でも短時間できれいに仕上げることができます。何度か実践していくうちに上達を感じられる、やりがいのある家事とも言えます。ぜひお試しくださいね。
監修:神崎健輔
実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。
現在は、白洋社クリーニングと宅配クリーニングネクシーという二つのクリーニングカンパニーに所属。
「洗濯ハカセ」を名乗り、日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究しなが培った知識をブログで発信中。
家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開しながら、テレビ、雑誌、ラジオとたくさんのメディア
でも活躍中