目次
フローリングにワックスがけをするメリット
ワックスがけをすることで、フローリングはピカピカになります。部屋が明るく美しく見えるのは、ワックスによって床表面が平らに整うことで、光の反射が均一になるからです。そして、ワックスが広がり、床がカバーされることで、床材が汚れを吸収することを防ぎます。ホコリなどの汚れは、ワックスの膜の上に乗ることはあっても、床材の間には入り込みにくくなります。そのおかげで、汚れのこびりつきがなくなり、掃除も楽になるというわけです。
ワックスの種類と選び方
フローリングに使われるワックスは、大きく分けて3種類あります。自分で作業する場合、保護やツヤ出し、耐久性など目的に合わせて選びましょう。
シートタイプ
シートタイプのワックスは、モップ型の器具にワックスの浸透したシートを取り付けて使う、誰にでも扱いやすい手軽なワックスです。もちろん、雑巾のように手で使うことできます。手軽で失敗がほとんどないので初めてでも安心です。ただし、他の種類のワックスと比較すると、コーティング力と耐久力は低くなります。
リンク
スプレータイプ
スプレータイプのワックスは、スプレーをしたあと、サッと拭き上げるだけのワックスです。ワックスが剥がれているところにピンポイントで使用することができ、しっかりとしたツヤを出せます。部分使いに適しているのが、スプレータイプの特徴です。
リンク
液体タイプ
液体タイプのワックスは、初心者には難易度の高い本格的なタイプのワックスです。床の保護やツヤ出し、耐久性にも優れています。しっかりとワックスがけをしたい場合は、液体タイプがおすすめです。ただ、液体タイプのワックスがけは、基本的に業者へ作業を依頼した方がよいでしょう。
リンク
ワックスがけをするタイミング
せっかくワックスがけをするのですから、効率よく作業をしたいものです。さて、どんなタイミングを選ぶのがよいのでしょうか。
風の強くない晴れた日に作業する
ワックスをかけたあとは、床を乾燥させる必要があります。そのため、湿気の高い雨の日や気温の低い時期は避けたほうがよいでしょう。また、時間に余裕を持って作業をするためにも、午前中に作業を始めることがおすすめです。乾燥させている最中、ワックスがけしたフローリングにちりやホコリなどが付着してしまうと、せっかくのワックスがけが台無しになってしまいます。風の強い日にも気をつけましょう。
ワックスがけの頻度は床の素材や状況による
フローリングのワックスがけのタイミングは、通常の拭き掃除をしても汚れが取れにくくなったと感じとき。最初は美しくコーティングされていた床も、徐々に光沢を失い、お部屋全体がくすんで見えてきます。水を使うエリアのフローリングは、汚れが進行しやすいので注意が必要です。
ワックスがけの手順
ワックスがけをする場合、事前の準備と掃除がとても大切です。少しのホコリや1本の髪の毛でも入り込んでしまうときれいな仕上がりにはなりません。
移動できる家具はどかして念入りに床をクリーニングする
まずは、しっかりと床をクリーニングすることが大切です。ホコリなどをワックスと一緒に塗り込んでしまうことを回避するために、移動できる家具は移動させ、家具の下などに入り込んでいるホコリを、しっかりと掃除します。
家具を部屋から移動させるのが難しい場合は、部屋の片側に寄せ、半分ずつ掃除とワックスがけをする方法を取り入れましょう。フローリングが乾いた状態で、取りやすいホコリや髪の毛などをゆっくりと寄せ集め、静かに掃除機をかけてから水拭きをし、最後は乾拭きで仕上げます。
家具を部屋から移動させるのが難しい場合は、部屋の片側に寄せ、半分ずつ掃除とワックスがけをする方法を取り入れましょう。フローリングが乾いた状態で、取りやすいホコリや髪の毛などをゆっくりと寄せ集め、静かに掃除機をかけてから水拭きをし、最後は乾拭きで仕上げます。
ワックスがけされている床は古いワックスを剥離させる必要がある
すでにワックスがけされている床は、剥離剤を使って、最初に古いワックスを取り除く作業が必要です。この作業を行わないと、徐々に汚れが重なってしまい、きれいにワックスがけができなくなってしまいます。
まずは剥離剤を塗って、古いワックスが溶け出すまで数分待ち、水を含んだ雑巾やスポンジなどを使って、何度も擦りながら取り除いていきます。剥離後の汚水は、多くの汚れと剥離剤の強アルカリ性による皮膚への影響もあるので、作業をする際は必ず手袋をしましょう。この作業が終わり床が乾いたら、新しいワックスを塗る作業に入ります。ワックスがけは、巾木(はばき)などにはみ出さないよう、テープを使ってマスキングをしてから、薄くのばすのがコツです。
まずは剥離剤を塗って、古いワックスが溶け出すまで数分待ち、水を含んだ雑巾やスポンジなどを使って、何度も擦りながら取り除いていきます。剥離後の汚水は、多くの汚れと剥離剤の強アルカリ性による皮膚への影響もあるので、作業をする際は必ず手袋をしましょう。この作業が終わり床が乾いたら、新しいワックスを塗る作業に入ります。ワックスがけは、巾木(はばき)などにはみ出さないよう、テープを使ってマスキングをしてから、薄くのばすのがコツです。
注意! 賃貸物件のフローリングは勝手にワックスがけしない
賃貸物件にお住まいの場合、契約条件によって、フローリングの状態を勝手に変更するわけにはいきません。そのため、入居前にフローリングの状態をチェックし、ワックスがけが必要だと感じた場合は、作業をお願いしてみるとよいでしょう。場合によっては、大家さんや管理会社が費用を負担してくれることもあります。
事前に大家さんか不動産会社へ確認をとる
すでに賃貸物件で生活している状況のなか、フローリングの傷みやくすみが目立ってきて、どうしてもワックスがけをしたいという場合は、必ず事前に大家さん、または仲介不動産会社に連絡をとって、許可を得る必要があります。元の状態よりもきれいにしたつもりでも、退去する際、勝手に部屋の状態を変えたということで、原状回復費用を請求される可能性があります。
本格的なワックスがけはプロに依頼したほうがよい
ワックスがけをする場合、すでに塗られているワックスの上に重ね塗りしてしまうと、黒ずんだり、シミが残ったりすることがあります。そうならないように、まずは剥離作業を行わなければなりません。剥離作業には剥離剤という薬品を使用します。これがフローリングの材質に合わないと、床が傷んだり歪んだりしてしまうことがあるため、そうしたリスクを考えると、プロにお願いするほうが安全かもしれません。
まとめ
初心者にとって、本格的なワックスがけは、ハードルが高いように思われがちです。最初は業者にお願いするほうが無難でしょう。ただ、床材の下調べと準備をしっかり行えば、それほど難しい作業ではありません。光沢のある美しいフローリングのあるお部屋に暮らせば、気持ちのよい生活が送れそうです。
監修:高橋敬子
日本ハウスクリーニング協会 講師/
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事/
一般社団法人日本家事代行協会理事長/
一般社団法人日本整理収納協会理事/
株式会社ピュアレディス・ライフ代表取締役
主婦が培ったスキルを活かしイキイキ輝く女性の働く支援と働く場の提供のできる社会に貢献するための活動をしている
https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html
https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html