目次
中性洗剤とは
洗剤には液性の違いがある
中性洗剤は酸性とアルカリ性の中間の性質を持つ洗剤です。洗剤は、液性を表すpHと呼ばれる数値によって、大きく「酸性」「中性」「アルカリ性」に分けられます。
pH0~14のうち、pH6.0~8.0の範囲にあるものが中性洗剤。これを基準にpH値が0に近づくほど酸性の性質が、14に近づくほどアルカリ性の性質が強くなります。
pH0~14のうち、pH6.0~8.0の範囲にあるものが中性洗剤。これを基準にpH値が0に近づくほど酸性の性質が、14に近づくほどアルカリ性の性質が強くなります。
中性洗剤の特徴
中性洗剤の特徴は、中性の液性であることから「刺激が少なく、素材や手肌を傷めにくい」ということです。酸性洗剤やアルカリ性洗剤のような強い洗浄力はありませんが、変色や変質の心配が少なく、日々のちょっとした汚れのお手入れや、デリケートな素材に使いやすい洗剤です。
使う場所や用途に合わせて、食器用、食器用、お風呂用、トイレ用、リビング用、洗濯用、台所用など、さまざまな種類の中性洗剤が販売されています。成分に大きな差はないものの、濃度が異なったり、それぞれの汚れに特化した成分が含まれていたりします。
また中性洗剤をよく使う場所に置いておくと、掃除にとりかかるハードルが下がるので「○○用」という表記を頼りに、洗剤を場所ごとに揃えてもいいですね。
使う場所や用途に合わせて、食器用、食器用、お風呂用、トイレ用、リビング用、洗濯用、台所用など、さまざまな種類の中性洗剤が販売されています。成分に大きな差はないものの、濃度が異なったり、それぞれの汚れに特化した成分が含まれていたりします。
また中性洗剤をよく使う場所に置いておくと、掃除にとりかかるハードルが下がるので「○○用」という表記を頼りに、洗剤を場所ごとに揃えてもいいですね。
中性洗剤がよく効く汚れの種類
中性洗剤は、軽い油汚れや皮脂汚れ、手あかといった家中のあらゆる汚れに効く使い勝手の良い洗剤です。用途別の中性洗剤がたくさん販売されていますが、実は1本あれば、食器や衣類、金属製のものや塗装されたもの、プラスチック、ゴム、大理石などの石材、陶器類など、幅広い素材に使えます。
中性洗剤があらゆる場所に使える大きな理由は、「界面活性剤」にあります。界面活性剤というのは、簡単に言うと油などの水に混ざりにくい汚れを混ざりやすくする成分です。汚れを泡で包み込み、細かくして浮かせて、水で洗い流せるようにします。
そのため、軽い油汚れや皮脂汚れ、手あかなどの軽い汚れ落としが得意です。反対に、浮かせることがむずかしい位の頑固な汚れを落とすのは苦手です。
汚れの種類によっては、よく落とすことも出来ますし、汚れが酸性かアルカリ性かわからないような時もあると思いますので、汚れを見つけたらまずは中性洗剤を試す、というのもよいでしょう。
中性洗剤があらゆる場所に使える大きな理由は、「界面活性剤」にあります。界面活性剤というのは、簡単に言うと油などの水に混ざりにくい汚れを混ざりやすくする成分です。汚れを泡で包み込み、細かくして浮かせて、水で洗い流せるようにします。
そのため、軽い油汚れや皮脂汚れ、手あかなどの軽い汚れ落としが得意です。反対に、浮かせることがむずかしい位の頑固な汚れを落とすのは苦手です。
汚れの種類によっては、よく落とすことも出来ますし、汚れが酸性かアルカリ性かわからないような時もあると思いますので、汚れを見つけたらまずは中性洗剤を試す、というのもよいでしょう。
中性洗剤の使用例
中性洗剤の使い方は大きく分けて、薄めて使うか原液のまま使うかの2択です。用途別に使い方を見ていきましょう。
食器洗い
洗剤の話の前に、1人暮らしの食器洗いで、まず一番大事なのは「溜めない」ということ。時間が経つとこびりつきが頑固になったり、臭いがしてきて、洗う事自体がイヤになってしまう原因に。少量でもめんどうがらずにこまめにやることが、楽な食器洗いの1番のコツです。
その上で洗剤の使い方は大きく2種類あります。
1. スポンジに付けて使う
原液で使うので、手荒れを防ぐためにまずゴム手袋をするとよいでしょう。スポンジにお湯を先に含ませてから、洗剤をスポンジに少量たらし、クシュクシュと数回もんで泡立ててから使います。
先にコップやお椀など脂分の少ないものから洗い始めましょう。ご飯粒などこびりつきがあるものは、水につけてふやかしてから洗うのも鉄則。カレーやギトギト油、焦げ付きなどは、先にキッチンペーパーなどで汚れをふき取ってから洗うと、スポンジが急激に汚れるのを防げますし、洗剤の量も少なくて済みます。
ちょっと面倒だなと思っても、先にやっておくと油汚れもすんなりと落ちて、結果的にずっと早く楽に食器を洗えます。洗剤をつける前に、汚れをさっとお湯で軽く流してから洗うだけでも、だいぶ楽に洗えますよ。
2. 薄めて使う
洗いおけなどにお湯をはって、食器用洗剤を少量たらした中に、食器をつけて洗うというものです。洗浄力がアップするので、水ではなく必ずお湯を使いましょう。
洗剤の量は商品によっても違うので、ボトルにある注意書きを参照のこと。お湯の量と汚れ具合によっても、必要な量は変わってきます。あまり入れ過ぎると泡が残ってすすぎが大変になり、洗剤もすすぎのお湯ももったいないだけなので、入れ過ぎには注意しましょう。
このやり方は、食べ終わった後にすぐに洗う時間がとれない時や、洗う食器が多い時にとても有効です。洗えずに放置して汚れがこびりつくのを防げますし、大量の洗いものもスムーズに洗えます。大量の食器が出る飲食店でこのようにして洗うのを、アルバイトで経験した事がある人もいるのではないでしょうか。
このように薄めて使う洗い方は便利ですが、あまり長時間の付け置きはおすすめできません。漆器や木製品を傷めますし洗浄力も落ちてしまうので、やはり早めに洗うようにしたいですね。
その上で洗剤の使い方は大きく2種類あります。
1. スポンジに付けて使う
原液で使うので、手荒れを防ぐためにまずゴム手袋をするとよいでしょう。スポンジにお湯を先に含ませてから、洗剤をスポンジに少量たらし、クシュクシュと数回もんで泡立ててから使います。
先にコップやお椀など脂分の少ないものから洗い始めましょう。ご飯粒などこびりつきがあるものは、水につけてふやかしてから洗うのも鉄則。カレーやギトギト油、焦げ付きなどは、先にキッチンペーパーなどで汚れをふき取ってから洗うと、スポンジが急激に汚れるのを防げますし、洗剤の量も少なくて済みます。
ちょっと面倒だなと思っても、先にやっておくと油汚れもすんなりと落ちて、結果的にずっと早く楽に食器を洗えます。洗剤をつける前に、汚れをさっとお湯で軽く流してから洗うだけでも、だいぶ楽に洗えますよ。
2. 薄めて使う
洗いおけなどにお湯をはって、食器用洗剤を少量たらした中に、食器をつけて洗うというものです。洗浄力がアップするので、水ではなく必ずお湯を使いましょう。
洗剤の量は商品によっても違うので、ボトルにある注意書きを参照のこと。お湯の量と汚れ具合によっても、必要な量は変わってきます。あまり入れ過ぎると泡が残ってすすぎが大変になり、洗剤もすすぎのお湯ももったいないだけなので、入れ過ぎには注意しましょう。
このやり方は、食べ終わった後にすぐに洗う時間がとれない時や、洗う食器が多い時にとても有効です。洗えずに放置して汚れがこびりつくのを防げますし、大量の洗いものもスムーズに洗えます。大量の食器が出る飲食店でこのようにして洗うのを、アルバイトで経験した事がある人もいるのではないでしょうか。
このように薄めて使う洗い方は便利ですが、あまり長時間の付け置きはおすすめできません。漆器や木製品を傷めますし洗浄力も落ちてしまうので、やはり早めに洗うようにしたいですね。
部屋の掃除
そもそも、軽いホコリ汚れや、べたつきのない土埃などの汚れの場合は、洗剤を使わなくても水拭きだけで十分きれいになることも多いものです。掃除にはいつも必ず洗剤を使わなくてはいけない、という事ではありません。
洗剤を使わなくちゃと思う事が、掃除をおっくうにさせる原因になってしまうこともあります。まずは水拭きをして、落ちない時に洗剤を使うようにすればよいでしょう。
お部屋の掃除用には「住宅用洗剤」「フローリング用洗剤」「トイレ用」「お風呂用」などの名前で、色々な商品があります。
主な使い方は、大きく分けて3つ。
洗剤を使わなくちゃと思う事が、掃除をおっくうにさせる原因になってしまうこともあります。まずは水拭きをして、落ちない時に洗剤を使うようにすればよいでしょう。
お部屋の掃除用には「住宅用洗剤」「フローリング用洗剤」「トイレ用」「お風呂用」などの名前で、色々な商品があります。
主な使い方は、大きく分けて3つ。
- クロスやスポンジにつけて使う
- 直接物に吹き付けて使う
- 薄めて使う
というものです。 商品によっても異なるので、詳しくは各説明書を参照してください。洗剤を選ぶポイントとしては、場所、使える素材、洗浄力のほか、後で洗剤分のふき取りが必要なものと、「二度拭きいらず」なものなどがあります。
用途別の洗剤を極力持ちたくないという人には、台所用食器洗剤を薄めたり、微量使うことで代用する方法もあります。1人暮らしであまり部屋も汚れないし面積も狭い、という場合には、何本も洗剤を持たなくて済むので便利でしょう。しかし、「食器用」と書かれている商品をそれ以外の用途で使うのは、メーカーとしては保証の範囲外ですので、なにか問題が発生してもあくまで自己責任になります。
ちなみに、薄めて使う場合は、濃度が濃すぎるといつまでもヌルヌルして後始末が大変になったり、最悪の場合変質の原因になることも。多ければ多いほど汚れが落ちる、という訳ではありません。適量を守ってかしこく使いましょう。
ちなみに、薄めて使う場合は、濃度が濃すぎるといつまでもヌルヌルして後始末が大変になったり、最悪の場合変質の原因になることも。多ければ多いほど汚れが落ちる、という訳ではありません。適量を守ってかしこく使いましょう。
デリケート素材の洗濯
通常の洗濯洗剤はアルカリ性洗剤ですが、デリケート素材のおしゃれ着や色落ちが心配な衣類などは中性洗剤を使います。手洗いの場合は表示に従い、水やぬるま湯で薄めてから洗いましょう。洗濯機の手洗いコースやおしゃれ着コースはデリケートな衣類向けのコースなので、ある場合は利用するとよいでしょう。
化粧パフ
中性洗剤は、化粧パフの洗浄にも使えます。水で濡らしたパフに食器用洗剤を1滴たらし、もみ込むように洗えば汚れが取れます。ぬるま湯や水で十分洗い流したら、軽く絞ってタオルなどで水気を取り、陰干ししましょう。
靴
スニーカーなどの布製の靴も、食器用洗剤やおしゃれ着用洗剤で洗えます。洗剤をブラシにつけて洗うか、ぬるま湯で薄めて作った洗浄液でつけおき洗いをするとキレイになりますよ。洗い終わったらよくすすぎ、タオルや雑巾などでしっかり水気を切って、風通しの良いところに干しましょう。
中性洗剤を使うときの注意点
安全性の高い中性洗剤ではありますが、多少の注意は必要です。特に用途の違う洗剤を代用する場合は気をつけましょう。原液のまま部屋の掃除に使うと、シミや変色の原因になることもあります。原液でなくても、壁紙や布製品、塗装されていない木製品などはしみ込んでシミになることがあります。よくわからないときは、事前に目立たない所で試してから使いましょう。
また、「2度拭きいらず」と書かれていない製品の場合は、使用後は必ず水拭きで洗剤分をふき取るか、よく水やお湯で洗い流す必要があります。
また、「2度拭きいらず」と書かれていない製品の場合は、使用後は必ず水拭きで洗剤分をふき取るか、よく水やお湯で洗い流す必要があります。
中性洗剤の保存方法
原液のまま冷暗所に保存するのがコツです。直射日光に当たる場所や高温多湿の場所は避けましょう。また未開封でも長期保存をすると成分が変質することがあるため、必要以上の買いだめはおすすめできません。それから、使用時に薄めるからといって水などで薄めた洗剤を保存すると変質するので注意が必要です。保存は原液のままで、使うときに都度薄めるようにしましょう。
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まとめ
やさしい洗浄力で、家中のあらゆるところに使える中性洗剤。その特長と使い方を知って、家中をピカピカにしてみてはいかがでしょう。
監修:白井佳子
お掃除講師
一般向けのお掃除セミナー『クリンネスト2級・1級講座』認定講師。ドイツ留学で掃除に目覚め、家事代行業に就職。ミニメイド・サービス㈱所属。富裕層宅でのクリンネス経験500件以上。「期待を超えるサービス」をモットーに入社4年で社内表彰・大賞を受賞。社内研修トレーナー。上記お掃除講座の講師養成を担当。家のお掃除がまるわかりと評判の『苦手な掃除がラクになる!~プロに教わるシンプル掃除術』(双葉社スーパームック)監修。