就活の適性検査で落ちる原因は? 理由と対策5選をプロが解説!

編集部:はまみ

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就活の適性検査で、自分なりに準備をしたつもりでもなかなか合格できない場合は、落ちる原因を客観的に把握して対策を打つ必要があります。能力検査・性格検査のどちらで落ちてしまったのか、何の対策が不足しているのかがわからないまま不合格が続いてしまうと、不安が募りますよね。

そこで今回は、適性検査で企業が見ているポイントを踏まえて、適性検査に合格できない原因と対策をケース別に見ていきます。しっかり現状を分析したうえで準備すれば、次回は違う結果を得られるかもしれません。まずは合格できない原因を把握することから、合格するための第一歩を踏み出しましょう。

適性検査に合格できない

適性検査に合格できない原因は? 企業側が見ているポイント

就活の適性検査に合格できない場合は、ただなんとなく受けるのではなく、どんな風に対策すべきかを知るために、まずは企業側の目的から押さえていきましょう。

企業が適性検査を通じて何を見極めているのかというと、下記の3つです。

  • 仕事に差し支えない一般常識
  • コミュニケーションの傾向
  • 自社に適性があるか

まず1つ目の「仕事に差し支えない一般常識」ですが、これは適性検査のなかでも「能力検査」によってはかられる項目です。言語(国語)分野の問題では文章の読解力や表現方法、一般的に使う熟語などを理解しているかどうかなどを見られます。
非言語(算数・数学)分野の問題では、どう考えれば答えにたどり着くのかという論理的な思考力、計算能力などを見られます。これらはどんな業種・職種でも仕事をする上で最低限必要な能力となりますので、自信がない場合は専用の練習問題を解くなどして準備しておきましょう。

▼言語分野・非言語分野の練習問題を解いてみる!
https://gakumado.mynavi.jp/style/articles/52026


2つ目の「コミュニケーションの傾向」ですが、これは適性検査のなかでも性格検査と呼ばれる検査によってはかられるものです。企業の社風や応募している職種などによって求めるコミュニケーションのタイプが異なります。例えばスピード感があるのか、じっくり考えるタイプなのかなど、性格の傾向を判断する問題が出され、自社が求めるタイプに合致しているかを見られています。

3つ目の「自社に適性があるか」は先ほど述べたことにも近いですが、その企業ですでに活躍している人材のタイプ、あるいはその企業で現在求めている人材から大きくずれていないかという部分です。能力検査・性格検査を通じて、自社の文化や雰囲気にマッチするかどうかを客観的指標ではかっていきます。企業の採用計画は中長期的な事業計画に基づいており、皆が同じ志向性では成り立ちません。すでに働いている社員になじめるかどうかという視点ではなく、企業を発展させていく上では今までにいないタイプを採用していくこともあります。

適性検査に合格できない二大原因「落ちる・終わらない」とは

就活の適性検査に合格できない場合、原因としては「対策不足で受からない」「時間配分に失敗し、終わらない」の2つがメインです。どうすれば合格できない状態から脱却できるのか、まずはそれぞれの失敗要因からご紹介します。

落ちる(受からない)

適性検査を全て解ききっているのに落ちる場合は、圧倒的に勉強時間が足りていないケースが多いでしょう。「苦手分野の問題を重点的に勉強しましたか?」、「苦手分野の問題の解き方を理解していますか?」「苦手分野の問題は、どのタイプでも解けるようになりましたか?」この3つを全てクリアできるようにまずは練習を重ねましょう。
この3つの答えがすべてYESで、それでも適性検査に落ちてしまう場合は、全問解けているとしても時間配分がうまくいっていない、あるいは苦手問題に時間がかかりすぎている可能性が高いです。

全部解けなかった(終わらない)

制限時間内に回答が終わらない場合は、問題の解き方、あるいは時間をかけずに解を導き出すテクニックが身についていない可能性が高いです。あるいは慎重になりすぎて、一問に時間をかけすぎているかもしれません。問題の解法について理解が進んでいないのであれば、まずは自分の苦手分野を判明させて、重点的に対策をしてみましょう。

苦手分野はわかっているけれど、やはり解ききれない……という場合は圧倒的に速度が足りないので、練習問題のときから時間を見ながら解く習慣をつけるようにしましょう。

適性検査に合格できないときの対策5つ

適性検査に合格できない二大原因をご紹介したところで、どちらのパターンでも使える、適性検査に落ちないための対策を5つ紹介します。

1.受ける業界の適性検査傾向を調査する

まずは自分が受けたい業界・企業の適性検査がどんな種類かを調査しましょう。もしかしたらまったく違う種類の適性検査について対策を行っているかもしれません。似ているように見えて解き方が異なる適性検査もありますし、時間が短縮されているため難易度が異なる適性検査もあります。

本当にこの適性検査で合っているのかは、今一度確認しましょう。

2.種類に応じて1冊勉強本を買う

受けたい業界・企業の適性検査の種類がわかったら、次に対策本を購入しましょう。毎年傾向が少しずつ異なる場合もありますので、余裕があれば新しいものを購入することをおすすめします。

無理に難しいものに挑戦する必要はありません。書店で立ち読みをして「わかりやすい」と思うくらい簡単な表現の方が、サクサクと対策できます。受かるためにはわかりやすさのほうが重要です。

3.練習問題を解いてみる

まずは練習問題を解いて、自分の実力を測ってみてください。そして、自分の苦手分野を把握しましょう。適性検査の難易度はバラバラで、個別の得手不得手もあるので、まずは自分はなにが苦手なのかを把握することが大切です。

どれも全体的に難しく、きちんと解くことができなかった場合は、解説を見るなどして解き方を勉強してからもう一度解いてみてください。ある程度得意な問題・苦手な問題がはっきりしてくるはずです。解説を見ても解けなかったものは、あなたの苦手分野です。

4.苦手分野を繰り返し行い、慣れたら1冊やりきる

苦手分野を洗い出したら、繰り返し行って解き方のコツを身につけていきましょう。苦手分野も解けるようになってきたら、得意な問題も復習がてら練習問題部分をやりきってみましょう。

5.時間配分を意識して模擬試験を行う

1冊やり終えたら、時間配分を意識して模擬試験を行ってみてください。簡単に解ける問題はその場で。少し時間が掛かりそうなものはどんどん飛ばしてあとで戻って確認出来るようにしてください。

この方法でタイムを縮め、確認の時間に余裕が出て、結果もよくなってくれば対策完了です。上記方法を行うことで、適性検査に合格できない理由となっている「対策不足」と「時間配分ミス」が解消できるようになるでしょう。

まとめ

適性検査に合格できないと焦ってしまうかもしれませんが、1日2日でも基礎から勉強をやり込めばある程度の点数は取れるようになります。まずは苦手分野の把握と解き方のコツを覚えていくこと、時間への意識を忘れずに配分を考えて受ければ、得点数を伸ばして合格ラインが見えてくるはずです。ぜひ、諦めずに地道に取り組んでみてください。

・高下 真美(たかした・まみ)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て退職。現在は企業の採用HPインタビュー・執筆、就職・転職ノウハウ記事を執筆するフリーライターとして活動中。

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