「返信にプレッシャー」「勉強に集中できない」社会人に聞いた、学生時代に「SNSがなくてよかった」と思うこと
高校生のスマホの普及率は8割以上にもなるのだとか。スマホを使ってSNSを楽しむ学生も多いですが、ここから発生するいじめが深刻視されているというニュースを聞くこともしばしば。そこで今回は、「自分の学生時代にSNSがなくてよかった」と思うことを社会人のみなさんに聞いてみました。
■学生の本分は……
・「SNSに縛られなくてよかった。いつもSNSが気になって勉強に集中できなさそうだから」(女性/28歳/ソフトウェア)
・「SNSばっかりやるはめにならなくてよかった。疲れるし、勉強に身が入らなくなるところだった」(男性/31歳/電機)
SNSのせいで成績が下がった、志望校に入れなかった、という事態になっても、誰も責任を取ってくれません。
■心がかき乱される
・「いちいち気にすることも無いから。気にするなと言っても気にしてしまうのがSNS」(男性/43歳/その他)
・「つい見てしまって絶対悩みの種になっていた。気にするタイプなのでちょっとした対応に悩んだり落ち込んだりしてしまうことが想像できる」(女性/42歳/不動産)
ただでさえ他人が自分をどう思っているのか気にし過ぎてしまうお年頃なのに、絶対に振り回されちゃう!
■いらない情報もある
・「無駄な情報を得る時間がもったいないため。ただでさえ勉強や部活、友達関係と忙しいのに、携帯で色々な情報にまみれていたらおかしくなりそう」(女性/29歳/情報・IT)
・「自分だけ誘われなかった、ということがわからないから。干されているのか、とうすうす気づいていても、それがリアルにわかることはないから。知りたくない」(男性/36歳/機械・精密機器)
知りたくないことまで勝手に情報が入ってくるなんて、チャンネルの選べないテレビみたい……。
■気が抜けない!
・「毎日、チェック、書き込むことが面倒だから。他人の動向のチェックが面倒。実際に人と会って話すだけで十分。それ以外をあまり知りたいと思わない」(男性/30歳/学校・教育関連)
・「繋がりが密すぎるのも疲れるから。すぐに返事を返さないといけないのはプレッシャー」(女性/36歳/医療・福祉)
楽しんでいるならいいけれど、それが義務感に変わったら、苦痛でしかありません。
■書いて良いこと、悪いこと
・「炎上することもなかったから。今はみんなスターになれる反面、子供でも大人の対応を求められると思うから」(女性/34歳/その他)
まだ学生だから、言葉のチョイスを間違ってしまうことも。パーソナル情報がダダ漏れになるのも危険です。
■対応しきれません!
・「変なトラブルに巻き込まれない。リベンジポルノだの、LINEイジメだの、気にしない生活ができたから」(女性/33歳/医薬品・化粧品)
学生なんて、まだまだ頭の中身は子供だったなあと、今になって思います。トラブルが起きてもきっと手に負えなかったはず。
■時は金なり
・「時間を有効活用できる。時間を取られて、大事なゆっくりする時間をなくすことがない。少しくらいならいいが、SNSは、常時縛られているためストレスがたまる。そして、時間の無駄」(女性/36歳/医療・福祉)
・「SNSがあったら、そちらを気にしてPCや携帯を使用する時間が増え、他の経験をする時間が減っていたように思う」(女性/32歳/食品・飲料)
女子高生のスマホ利用平均時間は1日7時間という調査結果も! これでは、ほかのことが何もできませんね。
時代と共に便利な機能はどんどん増えていきますが、それを使いこなす方の精神年齢が昔より上がっているのかというと、そういうわけでもないような……。マイノリティーを認めてもらいにくい思春期の友人関係。自分の気持ちをうまく説明できる言葉も持っていないから、本当は面倒だと思っているけれど辞められない、なんて悩みを抱えている学生は、実は多いのかもしれませんね。
文・OFFICE-SANGA 相羽亜季実
調査時期:2015年6月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人441人(インターネットログイン式アンケート)