高橋ひかる「“失敗しちゃった”は、恥ずかしいことでもなんでもないし、むしろカッコいい」#学生の君に伝えたい3つのこと
人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。
今回は映画『山口くんはワルくない』に出演した高橋ひかるさんが登場。学生に向けて、優しく背中を押すエールを送ってくれました。
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学生の君に伝えたい3つのこと
高橋ひかるが<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.いろんなことにがむしゃらになってもらいたい
──学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?
高橋ひかる:大人になっても遅くはないとは思うんですけど、せっかくの学生という期間なので、がむしゃらにやること。学生時代の「やりたいことがあったからやってみた、でも失敗しちゃった」は恥ずかしいことでもなんでもないし、むしろカッコいいなと私は思うんです。やってみたけど自分に合わなくて、また前を向くのも素敵だなと思いますし、いろんなことにがむしゃらになってもらいたいなと思います。
2.自分の肌にあういろんな物語に触れてみるというのはすごく素敵なこと
──学生のうちに見たり、聞いたりしておいたほうがいいと思うことは?
本であったり、舞台であったり、なんでもいいんですけど、自分の肌にあういろんな物語に触れてみるというのはすごく素敵なことだなと思っていて。そうすると自分の生き方だけじゃない生き方を学ぶことができて、「この人はこういう生き方をした」「こんな選択をした」と知るのはすごく意外とためになるなというか、自分の選択肢をより豊かにするきっかけになるなと思うんです。大人になって仕事を始めると一気に時間なくなると思うんですよ。おうちに帰ってきて次の日の準備をしたり、疲れてちょっと休んでいたりすると、意外と作品を観る余裕がなかなか生まれないと思うので、余裕のあるときに触れてみると、その先とても役立つんじゃないのかなと思いますね。
──高橋さんがこれまで元気をもらったり、刺激を受けた物語はありますか?
どちらもアン・ハサウェイさんが出演されているんですけど、『マイ・インターン』と『プラダを着た悪魔』がすごく好きで。今は仕事を頑張ることが私の人生の主軸になっているんですけど、『プラダを着た悪魔』だったらまっすぐ仕事に向き合ったり、心折れてしまうことがあってもめげない姿が描かれていたり、『マイ・インターン』だったらロバート・デ・ニーロさん演じるシニア・インターンの、キャリアをたくさん積んだからこそできる考え方を、アン・ハサウェイさん演じる会社のCEOが新しい方法としてだんだんと受容していったり、両方の作品とも人それぞれの仕事への向き合い方が描かれているんです。それをお互いに受け入れたり、チャレンジしてみることがとっても大事だなと学ばせてもらいました。

3.些細な出会いやきっかけも馬鹿にしないで、「やってみよう」と向き合ってよかった
──これまで経験した中でやってよかったと思うことは?
私はオーディションに応募してみてよかったなとすごく思いますね。芸能界への憧れは幼少期からあって、でも当時、雑誌で読者モデルを募集していても「私なんて」とどこかで思っている節があったり、「どうせ落ちるでしょ」とマイナスな思いがあって、応募するところまで辿り着かなくて。
その背中を押してくださったのがダンススクールの先生の「美少女コンテストっていうコンテストがあるから応募してみて」という言葉で、「せっかく教えてくれたし、やってみよっか」と母も言ってくれて。教えてもらったのが応募締め切り当日で、「もう時間もないし、こんなギリギリで応募したらダメかもしれないね」と思いつつも送ってみたんですよ。
それがきっかけで今こうやってお仕事ができているので、些細な出会いやきっかけも馬鹿にしないで、「やってみよう」と向き合ってよかったなと思います。
「うまく演じられるかな」と不安になった役どころでした
──6月5日からは、高橋さんが出演された映画『山口くんはワルくない』が公開されます。ストーリーや今回演じた皐という役柄への印象を教えてください。
これまで役をいただいて葛藤することってあんまりなかったんですけど、原作や台本を読ませていただいて、「うまく演じられるかな」と不安になった役どころでしたね。
皐ちゃんは本当に魅力的な女の子で、こんな子になれたらいいなと思っていたようなまっすぐさ、素直さを持っていたので、皐のような真っ直ぐな女子高生をうまく演じられるのかなとすごく不安だったんです。
でも、すごくかわいらしい魅力的な登場人物たちや、山口くんという人物を通して少しずつ変わっていく皐ちゃんの姿が本当に素敵だなと思いましたし、役を通して学生時代のフレッシュな気持ちを思い出させてもらって、すごく幸せな時間でした。
──演じる上で意識したことはありますか?
皐ちゃんの感情をまっすぐに捉えることができるのは、本当に素敵だなと思ったんですけど、私は見たものや聞いたものに対して、どんどん矢印が広がっていっちゃうタイプなんですよ。
なので今回はそうじゃなくて、目の前で起きていることや相手をまっすぐ見つめたり、相手やひとつひとつの言葉にちゃんと向き合うことを意識していましたね。
観終わったあと「面白かったな」とクスクスと笑顔になれるような、そういう温かさがあるところも魅力

──山口くんを演じた高橋恭平さんの印象を教えてください。
ゴーイングマイウェイで自分らしく、クールな方なのかなと勝手に思っていたんですけど、作品に入る前にみんなでダンス練習をしたときに、すごく繊細で、周りを一緒に引き連れて上がっていこう、よりよくしていこうと引っ張ってくれる方だと思いました。
でも引っ張っているようには見せたくないんだろうなとも感じて、「あ、すごく優しい方なんだな」と思って。それですぐに高橋さんとなら撮影も大丈夫だと思えたし、すごく心強い座長だったなと思いますね。
──作品をご覧になったり、演じた中で印象的なシーンはありますか?
皐ちゃんが山口くんに街を紹介してあげるシーンを横浜で撮ったんですけど、「このカット、どこで使うんだろう?」みたいな、すごくかわいらしい山口くんを撮ったんですよ。「アイキャッチで使うかもしれない」と聞いていたんですけど、試写を観たら入ってなくて「あ、使われなかったんだ」と思っていたら、最後の最後にポストクレジットでそのシーンが観られて。
「これはみんな、喜んでくれるんじゃないかな」というか、『山口くん』らしいキュートな終わり方ができたんじゃないのかなと思いましたし、「あ、やられた!」と思いましたね。作品が終わったあとって私は満足感でちょっと寂しくなる感じがあるんですけど、『山口くん』を観終わったあとは余韻で「面白かったな」とクスクスと笑顔になれるような、そういう温かさがあるところも魅力だと思いました。
──この作品で皐を演じたことで、役者として得たものはありますか?
ちょっとコメディータッチなお芝居というのはこれまでもさせてもらったことはあるんですけど、自分が持ってないまっすぐな視点でものを見るというのは芝居、役としてだけでなく、日常でも大切だなと感じました。
あとこれまで演じた役は比較的今の年齢に近いか上かで割と寄せやすかったんですけど、今回は当時の自分ってどうだったかなと思い出すのが意外と難しかったですね。それはこれまでやったことのなかった経験で、大事なことだなと思いました。
学生時代の一瞬一瞬は本当に尊いなと改めて感じる
──皐は、最初は山口くんの優しさをみんなに知ってほしいと思っていましたが、だんだんと「独り占めしたい」と気持ちが変化していきます。高橋さんは好きなものがあったら周りに伝えたいタイプですか?それとも独り占めしたいですか?
私は割と知ってほしいと思うタイプですね。下手したら小学生くらいのときから、例えば好きなアーティストがいたらみんなに「ちょっと見てよ!」と言っていたし、「この子はこういう感じで、こんな経緯があってグループにいるんだよ」とか、別に知りたいよと言われてないのに説明したくなったり、布教活動じゃないですけど、みんなに共有したい、知ってほしい気持ちが強かったですね。このお仕事を始めてからもラジオに興味を持ったら「ラジオってこんな面白いんです。すごく好きなんです」と誰かに伝えていたし、みんなで共有できたらなと思うタイプです。
──今回は高校生を演じられましたが、学生時代の思い出はありますか?
一番印象に残っているのは合唱コンクールですかね。
班活動とか小さいコミュニティはあっても、クラス全体で力を合わせて何かをする学校行事ってなかなかないなと思うんです。「ちょっとだるいな」と感じていた子もいたと思うけど、みんなで同じ目標を持つというのがすごく楽しかったし、みんなで練習する時間が自然と増えたのも、振り返ると本当に充実していて楽しかったなって。
本番でも、ちょっと緊張している子がいてリズムが速くなって「速い速い」と思ったり、みんなで横にパッと並んだり、そういう緊張感もすごく貴重な体験だったんだなと思うので、学生時代の一瞬一瞬は本当に尊いなと改めて感じます。
PROFILE
高橋 ひかる(たかはし ひかる)
2001年9月22日生まれ、滋賀県出身。オスカープロモーション所属。2014年に「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能活動をスタート。2016年の映画『人生の約束』で女優デビューを果たし、2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』でドラマ初出演。以降、数多くのドラマやバラエティ番組に出演するほか、2018年からはファッション誌『Oggi』の専属モデルとしても活躍中。6月5日(金)公開、映画『山口くんはワルくない』篠原 皐役として出演。
映画『山口くんはワルくない』6月5日(金)全国公開
出演:高橋恭平、高橋ひかる、岩瀬洋志など
監督:守屋健太郎
原作:斉木 優『山口くんはワルくない』(講談社「別冊フレンド」連載)
配給:アスミック・エース
Ⓒ2026『山口くんはワルくない』製作委員会 ©斉木 優/講談社
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取材・文/東海林その子
撮影/米玉利朋子
※高橋ひかるさんの高は正しくははしごだか
■ヘアメイク:風間裕子
■スタイリスト:宇田川彩子



























