【キリン】「粘り強さ」で夢を叶える!キリンホールディングスでホップの研究に挑む先輩にインタビュー #先輩ロールモデル

編集部:ぜんや

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「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は【キリンホールディングス】の飲料未来研究所で働く先輩社会人にインタビュー。ビールの原料「ホップ」の持続可能性を追求する今堀さんに、研究室と畑を行き来する日々の業務やドイツでの学会発表、そして「粘り強さ」を武器にした就職活動について詳しくお話を伺いました!

プロフィール:今堀 莉子さん

・ビールの原料であるホップが将来も安定して生産・調達できるよう、持続可能な原料生産ができる方法の研究に従事。気候変動等の環境変化や農業現場の課題に向き合い、実験室や畑で日々実験に取り組んでいる。

・大学・大学院ともに植物の環境ストレス応答について研究をしており、植物の性質を理解する視点や実験技術は現在の研究にも活かされている。

INDEX

具体的な仕事内容 働き方について キャリアや制度について 仕事のやりがい 学生時代について 入社の決め手 エントリーシート 大学生へメッセージ
社会人編

――自己紹介をお願いします。

キリンホールディングスの飲料未来研究所に所属しております、今堀と申します。入社5年目になります。

――具体的に、研究職として日々どのようなお仕事をされているのか教えていただけますか。

ビールの原料である植物、「ホップ」を将来的に作り続けるための栽培方法や、品種改良などの研究をしています。地球温暖化などの影響で作物が採れなくなるという課題がニュースでも取り上げられていますが、そうした環境変化や農業現場の課題に向き合い、実験室だけでなく畑など外に出て実験を行う業務を担当しています。

――研究職というと実験室にこもっているイメージが強いですが、畑に出てお仕事をすることも多いのですね。

そうですね。岩手県など東北にホップ畑があるのでそこで実験をしたり、神奈川県の研究所や外部の畑で実験したりすることが多いです。実験室で実験することもあれば、会議室で打ち合わせをしたり、土を触るために畑に行ったりと、場所を転々としながら仕事をしています。研究所にはビーチを模した会議室のような場所もあり、そこで会議をすることもあります。

――スライドのお写真はちょうど畑作業の様子ですね。これは何をされているところですか?

実験室で評価した結果が、実際に畑で使える技術なのかを調べるために、ホップを植えて1年かけて評価している様子です。例えば「暑さに強くなった」「乾燥に強い」「良い香りがする」といった様々な評価項目がありますので、それを実際に栽培しながら確認しています。 

――そうした研究は、どのような社会課題につながっていると感じていますか。

気温上昇や、海外での少雨といった問題により、ホップが収穫しにくくなっています。そうなるとビールが作りづらくなったり、価格が上がってしまったりという問題が生じます。これらを解決できれば、キリンにとっても良いことですし、お客様や社会にとってもプラスになると考えています。

――働き方についてもお伺いします。「業務時間の1割を自分の興味のあるテーマに挑戦できる制度」があると聞きましたが、実際に利用された経験はありますか?

はい、あります。元々は希望していた植物研究の業務ではなかったのですが、「植物研究がやりたい」という思いがあったので、同期を頼って、その1割の時間を使って植物栽培をさせてもらいました。

――それが現在のお仕事につながっているのでしょうか。

つながっている部分もあると思います。また別の取り組みとして、当時の業務がAIに関わるものだったので、その準備段階として先輩方が立ち上げた「AI勉強会」に参加させてもらい、ITパスポートなどの資格を取得することもできました。 最初の配属が希望通りにいかない方もいらっしゃると思いますが、そういった場合でも自分の興味のあるテーマに挑戦できる、非常に魅力的な制度だと感じています。

――キリンの研究職として働く魅力について、今堀さん自身はどう感じていますか。

まず、最先端の研究ができる点です。また、私は植物研究の部署ですが、同じグループ内に医薬、化粧品、サプリメント、バイオものづくり、お酒、飲料など様々な研究部門があります。同じ建物に多様な研究者がいるので、幅広いテーマに触れられます。 さらに、自分が作った技術を横展開できる点も魅力です。例えばホップだけでなく、サプリメントの原料植物など、グループ内の様々な会社が扱う植物に自分の研究を活用できる可能性があります。

――キャリア形成や制度面についてはいかがでしょうか。

キャリア制度は充実しています。年4回ほどの面談で上司とキャリアの意向を確認する機会があり、希望を申請できます。断言はできませんが、5年目の同期の多くは希望が叶っているように感じますし、私自身も2年目には希望が叶って部署異動ができました。 また、福利厚生も整っています。私は最近結婚したのですが、夫が北海道、私が神奈川という状況でも、フレックス制度で時間を調整したり、交通費の補助をいただけたりします。ライフイベントの際も心配しすぎることなく、計画して進めていける点が魅力的ですね。

――研究職は時間が取られすぎて生活とのバランスが難しいというイメージもありますが、実際はどうですか?

大学時代よりも効率的に実験する意識が重要だと思っています。長く時間をかければ良い結果が出る場合もありますが、お給料をいただいている以上、優先順位をつけて効率的に進めることが大切です。ワークライフバランスを考える時間も設けてもらえますし、結婚のタイミングなども上司に相談しながら、研究とのバランスを考えていける環境です。

――これまでにやりがいを感じたエピソードがあれば教えてください。

入社してから初めて畑での評価を担当した際、台風や虫の発生などで上手くいかないことも多かったのですが、3年目に期待通りの結果を出すことができました。それまで助言や協力をいただいた生産者の方々に良い結果を共有できた時は、非常にやりがいを感じました。その成果は海外の学会でも発表できたので、研究者としても嬉しかったですし、会社に役立つ結果になったことにも手応えを感じています。

――企業の研究職でもそういった機会があるのですね。

昨年、ドイツで開催されたホップの研究者が集まる学会で成果を発表しました。そこから「海外で共同研究をしませんか」という話にもつながっています。 企業として発表できない部分もありますが、エビデンスをしっかり外部にアピールし、学会発表や論文を通して客観的に良い研究だと認められることは重要です。最近は特にそうした対外発表に力を入れていると感じます。

学生時代編

――ここからは学生時代のモチベーショングラフを見ながらお話を伺います。大学院の修士1年になる直前、モチベーションが下がっている時期がありますが、これは「就職か博士課程進学か」で迷われていた時期でしょうか?

はい。大学4年生から研究室に配属され、研究がとても楽しかったのですが、植物の研究は時間がかかるため、修士2年での卒業までに結果が出なそうだと感じていました。そこで博士に進むか就職するか悩み、就活へのモチベーションが少し低下していました。

――最終的に就職を決めた理由は何だったのですか?

自己分析やOBOG訪問を通して「自分のやりたい研究は何だろう」と考えた際、学生時代の基礎研究は生活や社会からは少し遠いと感じていました。私はもう少し生活に近く、皆さんの役に立つような研究がしたいと思い、就職した方がそれを実現できると考えて切り替えました。

――実際に入社されてみて、その選択は合っていたと感じますか?

合っていたと思います。学生時代、自分の研究に対して「これはお金になるのかな?」という視点で考えたことがありました。楽しいけれどビジネスにはならなそうだな、と。就職すると、研究成果が利益につながるのかを踏まえた上でテーマが決まるので、そういったビジネスライクな部分も含めて自分には合っていたなと思います。

――多くの企業の中からキリンを選んだ決め手を教えてください。

生活に近い研究ができる食品や化粧品メーカーの研究職を志望していました。私の就活はコロナ禍で全てオンラインでしたが、キリンのオンライン研究所見学では手ブレする携帯カメラで案内してくれるなど、画面越しでも伝わる人柄や温かさに惹かれて決めました。 入社後もその印象は変わらず、先輩方は非常に優しく教えてくださいますし、同期とも楽しく過ごせています。

――エントリーシート(ES)の工夫点について深掘りさせてください。まず自己PRでは「粘り強さ」をアピールされたそうですね。

研究職において粘り強さは基本であり重要です。実験はうまくいかないことも多いですし、植物研究は年に1回しか収穫できないため、結果が出るのに3年かかることもあります。大学時代も研究費(科研費)の申請や調整などで粘り強さが必要だったので、そこをアピールしました。

――志望動機についてはいかがですか。

「どんな研究者になりたいか」を起点にしました。基礎研究から事業貢献まで一気通貫で担当できる研究者になりたいと伝え、企業理念との共通点を明確にしました。これは現在の仕事にも直結していて、実際にやりたいことができていると感じます。

――「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」では、派手な実績ではなくアルバイトでの経験を書かれたと伺いました。

リーダー経験などがなかったので、結婚式場でのアルバイト経験を書きました。ご高齢の方が移動しやすいようにルートを変更したり、図面を見ながらスタッフ配置を工夫したりといった、小さな改善のプロセスを書きました。「試行錯誤して改善した」という点が、仕事にもつながるように意識して構成しました。

――長所と短所についても工夫されたそうですね。

私はオンラインでの面接だったので、何か一つでも覚えてもらうために、あえて「粘り強さ」一点押しにしました。長所も粘り強さ、短所はその裏返しで「一つのことに没頭しすぎてしまう」こと。矛盾がないように配慮しつつ、「粘り強い今堀」という印象を残すように戦略的に整理しました。

エントリーシートで工夫した点を詳しく見たい方は会員登録もしくは会員ログインをするとご覧になれます。


――最後に学生の皆さんへメッセージをお願いします。

学生生活も就職活動も大変なことがあるかと思いますが、適度に息抜きをしながら、自分の行きたい企業探しや研究など、様々なことを楽しんでいただければと思います。もしご縁があって一緒に働ける機会があれば非常に嬉しいです。引き続きよろしくお願いいたします。

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取材:櫻井奏音(ガクラボメンバー) 
執筆:田中 妃音(ガクラボメンバー) 
編集:学生の窓口編集部 
取材協力:キリン

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活字中毒の中年編集者です。暇さえあれば本やウェブコンテンツを読み漁っています。 文章や言葉で読者を楽しませたり、悩みに寄り添い勇気づけられるよう、日々悪戦苦闘しながら言葉を紡いでいます。

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