学生の2人に1人が「悩みを誰にも相談しない」 - 誰にも相談できない心理と心を少しでも軽くする方法を紹介

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家族・友達関係や学業、恋愛など、学生生活に悩みは尽きません。特に大学生になると、環境や人間関係の変化に加えてアルバイトや就職活動などで社会との関わりが増え、責任や「大人の一歩手前」として求められる期待に焦りや不安を感じることも多くなると思います。

友達とのトラブルが頭から離れない
就職活動で1人だけ後れをとっている気がする
グループの中にいても、孤独を感じてつらい
授業に全然ついていけていない

ちょっとした愚痴なら話せるけれど、じっくり話を聞いてほしい悩みの場合、誰かに相談するのをためらってしまう人もいるはず。誰かに相談したいけど、話して気まずい雰囲気になりたくないし、 気を遣わせ過ぎたくない、近い人こそ相談しづらい……などなど、「自分の困っていることや悩んでいることが相談できない人」というのは意外と多いものです。でも、誰にも相談せず心に重たいモヤモヤを抱えたままでいると、心身ともに不健康な状態になってしまうことも……。

あなた自身や周りも、大学生になっていろいろな悩みや不安が増えていませんか?その悩みを誰にも言えないで抱えていませんか? ここでは、専門家からのアドバイスと合わせて「誰にも相談できない」心理と、心を少しでも軽くする方法を一緒に考えていきます。


友達や家族には、悩みを「知られたくない」声が多数

「悩みがあっても、人に相談することを躊躇(ちゅうちょ)してしまう」人はどのくらいいるのでしょうか。厚生労働省が2024年に、18~22歳の男女278人を対象に実施した調査について紹介します。
「誰かに悩みを相談したり、助けを求めたりすることにためらいを感じますか?」という問いに対して、48.2%が「感じる(*)」と回答しました。2人に1人が悩みを相談することに躊躇し 、1人で抱えている可能性があることがわかります。

(*)「そう思う」、「どちらかと言えば、そう思う」を回答した人の割合を足したもの

誰かに悩みを相談したり、助けを求めたりすることにためらいを感じますか?(単一回答)

続いて、上記の問いに「そう思う」「どちらかと言えば、そう思う」と回答した人に対して、なぜ悩みを相談することにためらいを感じるのか、その理由について聞いてみました。

悩みを相談することにためらいを感じる理由を教えてください(複数回答可)

最も多かった理由は、「家族や友達など身近な人には相談したくない(できない)悩みだから」(47.8%)でした。例えば、家族や友達に関する悩みは同じコミュニティの人には話しにくいものですし、大切な家族や友達だからこそ、悩みを話して心配や迷惑をかけたくないと思ってしまうのかもしれません。「悩みを解決できるところはないと思っている」(42.5%)、「病院や支援機関などの専門家に相談したいと思っているが、ハードルが高く感じる」(28.4%)という理由も上位にあり、専門機関とつながりたいのに、諦めている人もいるようです。

なかには、「相談して嫌な思いをしたから」という回答もありました。勇気を出して悩みを打ち明けたのに、軽く受け止められたり、 的外れなアドバイスを受けたり、説教をされたり というケースもあるかもしれません。改善どころか、さらに自分が傷付く経験をしたことから、身近な人への相談に懐疑的な人も少なくないようです。

さまざまな理由から、悩んでいる気持ちに蓋をして、笑顔でやり過ごす学生も多いことがわかりました。このような状態が続くことで、心身にどのような影響があるのでしょうか。社会的孤立に関する研究を行う筑波大学医学医療系 災害・地域精神医学 教授の太刀川弘和先生に聞きました。

お話ししてくれたのはこの方!

太刀川 弘和先生
筑波大学医学医療系 災害・地域精神医学 教授
茨城県立こころの医療センター 副院長
筑波大学附属病院 災害・地域精神医学研究センター 部長

- 大学生になると勉強環境やコミュニティが大きく変わり、不安や悩みが生じる学生も多いと思います。中高生のときと比べて、大学生が置かれている生活・社会環境や心身の状況はどのように変化しているのでしょうか。

大学生はそれまでと違い、自分で自分の生活を作らねばなりません。一人暮らしを始める人も多く、食事や睡眠も不規則になりがちです。
また、両親の保護を離れて自ら進路を選択しなければなりません。就職活動や学業成績によってその後の人生が変わってしまうことも大きなストレスです。多くの精神障害は大学生までに発症することが多く、メンタルヘルスの悪化リスクが最も高まる時期といえるでしょう。

- 上記で紹介したアンケートによると、誰かに悩みを相談したり助けを求めたりすることにためらいを感じる」と答えた人は48.2%と約半数でした。
誰かに助けを求めるのをためらう心理(理由)とは、どのようなものなのでしょうか?

自分のこころの状態を身近な人に話すことは恥ずかしいし、難しいという気持ちが特に若い人には強いです。
この理由には「こころの具合が悪いような人間は弱いやつだ」「自分のことは自分で解決し、誰かに相談すべきではない」といったメンタルヘルスに関する偏見が日本社会では強いことがあります。
このような一般的な偏見をパブリックスティグマ(特定の属性に関する偏見・差別)といいます。こうした考えが自分に向いて「自分はだめなやつだ」と考えることをセルフスティグマ(自分への偏見・差別)といいます。セルフスティグマがあると誰かに助けを求めることをためらうのです。
ほかに、これまで相談しても大人からきちんと向き合った回答を得られなかったり、却って傷ついた経験となったことを、相談をためらう理由としてあげる人も多いです。

- 誰にも相談せずにため込む状態が続くと、こころにどのような影響を与えるのでしょうか?

人間が独りで同時に処理できる問題は決まっていますから、誰にも相談しないでためこんでいると、悩みのもとは解決できずに増えていきます
するとますますストレスが高まり、心理的視野狭窄(本当は解決策があっても広い見通しをもてない)、絶望(不幸な状態が将来もずっと続くという考え)、無価値観(自分は生きる価値がないと考える)などの考え方の歪みが生じ、こころが偏った状態となります。その結果うつ状態をおこし、ひどい場合は「すべて終わりにしたい」という気持ちになります。


悩みを誰にも相談できない・したくないと考える人に知ってほしいこと

先生のお話からも、悩みを抱え込んでいるとストレスが高まり、こころがさらに良くない状態になってしまうことから、悩みは自分一人で抱え込まず、誰かに話したり吐き出したりすることが大切ということがあらためて分かりました。とはいえ、大切な家族や友達に心配や迷惑をかけたくない人や、相談したことによって相手との関係性がぎくしゃくしてしまうことが不安な人もいることでしょう。なかには「相手から否定されるのが怖い」「相手に弱みを見せたくない」 という思いから、相談したいけど相談できないという人もいると思います。

そんなときにぜひ利用してほしいのが、専門の相談員がいる悩み相談の窓口です。第三者が話を受け、秘密は守られますので、「内緒にしておいてほしい情報が漏れる」といった心配もありません。話を聴くプロフェッショナルが相談に応じ、必要であれば専門機関につなげることもできます。身近なコミュニケーションツールであるSNSやチャットで相談できる窓口もあるため、「電話が苦手」という人でも安心して利用できます。

こういった相談窓口を通じて話すことにためらいを感じる人もいると思います。でも、「カウンセリング」や「相談」と思わずに、「美容師さんとの雑談」のような、気軽に話せる相手と考えてください。口に出して初めて自分の感情に気づいたり、話すことで悩みや問題を整理でき新しい目線で物事を見られたりすることもあります。


電話や、SNS、チャットで。無料で利用できる相談窓口

インターネットで検索すると、さまざまな悩みについての相談窓口がヒットします。悩みで頭がいっぱいのとき、どの相談窓口を利用すればいいのか考える余裕もないのではないでしょうか。そこで今回は無料で安心して利用できるお悩み相談窓口を紹介します。


生きづらびっと

生きづらびっと

LINEやFacebook、WEBから、つらい気持ちを話すことができる秘密厳守のSNS相談(チャット相談)窓口です。電話が苦手な人には気軽に相談しやすいSNS相談もおすすめです。気持ちを受け止めつつ、必要があればさまざまな分野への実務的支援へとつなぎます。


#いのちSOS

#いのちSOS

心が疲れて、文字を打ち込むのも読むのもつらいときは、電話で相談できる窓口がおすすめ。「#いのちSOS」は、つらい気持ちや苦しい気持ちを電話で相談できる窓口で、毎日24時間受け付けています。考えがまとまらなくても沈黙が続いても、まるごと受け止めてくれます。また、相談内容が明確だったり、気持ちや問題に少しだけ余裕がある場合には、メールでの相談もできます。


こころの健康相談統一ダイヤル

こころの健康相談統一ダイヤル
おこなおう まもろうよ こころ
0570-064-556

「生きることに疲れた」「消えたい」そんな気持ちで頭の中が占領されたら、「こころの健康相談統一ダイヤル」へ。全国どこからでも共通の電話番号に電話すれば、電話をかけた所在地の公的な相談機関に接続されます。


やっぱりまだ相談することに抵抗がある……そんな方へ

かくれてしまえばいいのです

かくれてしまえばいいのです

「やっぱり人に相談するのはちょっと……」というときには、悩みを抱える人のためのネット空間「かくれてしまえばいいのです(通称:かくれが)」を訪れてみては。絵本作家・ヨシタケシンスケさんの温もりあるイラストが印象的なサイトで、匿名で24時間いつでも利用できます。

自分の分身・アバターでかくれがに入って、むかんけいおばあちゃんの「小話」を読むことができる部屋や、つらい気持ちや悩みを書いた紙をキャラクターに食べてもらえる部屋、ロボとのおしゃべりコーナー(AIとチャットできる)部屋、ミニゲームで遊べる部屋など9つの部屋があり、自由に利用・出入りできます。相談窓口に行くのを迷っている時は、まずはここで気持ちを落ち着けることができます。電話・SNSで相談員に直接話を聞いてもらえる相談窓口にもつながっています。


気軽にいつでも利用できる相談窓口を、お守り代わりに覚えておこう

アバターで自由に利用できるネット空間のほか、SNSや電話の相談窓口など、悩みを吐き出したり、心を落ち着かせることができる4つの場所を紹介してきましたが、そのほかにもさまざまな相談窓口をひとつにまとめて紹介している厚生労働省のウェブサイト「まもろうよこころ」も要チェック。相談窓口が混み合ってつながらないときにアクセスしたいページや、厚生労働省の動画コンテンツなども公開しています。

まもろうよこころ

10代から20代は、揺れ動く年代まっただ中。今は悩みがなくても、今後いろいろな壁に突き当たることもあるでしょう。先に紹介した相談窓口や心を落ち着かせられるウェブサイトはもちろん、厚生労働省のウェブサイト「まもろうよこころ」も、お守り代わりにブックマークしておくのがおすすめ。気軽に利用できる場所として知っているだけで、心が軽くなるはずです。

提供:厚生労働省

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