「昔より怠け癖がついた」わけではない!子ども時代より習い事が続かなくなる理由と対策【学生が知りたい“習慣化”のコツ】

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「三日坊主」という言葉があるように、多くの人にとって何かを習慣化することは、簡単なようで難しいもの。もし、考え方のシフトやちょっとしたコツを知っているだけで、継続する力が身につくのであれば、うれしいですよね。今回の企画では、習慣化アプリの開発者で『継続する技術』の著者でもある戸田大介さんが、大学生の「習慣化」にまつわる悩みに答えます! 5回シリーズでお届けする第4回のテーマは「習い事」です。


子供の頃は習い事を長く続けられたのに、今は思うように続かないことが増えてしまったという質問者さん。戸田さんによると、意外と私たちが気づいていないことがあるようです。

面倒になって続けられない自分に罪悪感…

現在、大学3年生です。 私は大学1年生の6月から、もともと興味があったのと健康のために、週に1回ピラティスに通い始めました。 始めて半年くらいは体を動かすのが楽しくて毎週休まず通っていました。しかし、だんだん行くまでに準備したり早く起きたりするのが面倒になり、行く頻度が減ってしまいました。
そのうちに行かない自分に罪悪感を覚え、頑張って行ってみると楽しさを思い出して毎週行こうと決める、しかしだんだん面倒になる、というサイクルを繰り返して今に至ります。 もともと真面目な性格で、過去には習い事としてスイミングを8年間、ピアノを14年間ほど、ほとんど休まず続けることができていました。
しかし、大学生になってからピラティスだけでなく、サークルやバイトも1度用事などで行けないことがあると面倒になってしまい、続かないことが多くなりました。 ピラティスに対して楽しいという気持ちはあるので、ぜひ続けたいと思っているのですが、どうすれば面倒と思わずに前向きな気持ちで続けられるでしょうか。

(violaさん/ガクラボメンバー

続かない方がふつう

「そのうちに行かない自分に罪悪感を覚えーー」私も筋金入りの三日坊主だったので、そのお気持ちはすごく分かります。ですが、習慣化アプリを作ってから、罪悪感を抱く必要はないんだと気付きました。というのも、続かないのがふつうだからです。

こちらは、目標別に30日以内に挫折する人の割合をグラフにしたものになります。

戸田大介『継続する技術』より


ピラティスは「ジムに行く」と近い行動だと思うのですが、30日以内に94.9%の人が挫折します。ただストレッチをするだけでも、85%が挫折することが分かっています。

もちろん挫折した時に反省したり、「これではマズイ」と行動の原動力になったりするのはよいことだと思いますが、必要以上に罪悪感を抱かなくても良いのではないでしょうか。続かないのは、当然のことなのです。

子どもの頃は強制力がはたらく

ですが、ほとんどの人は「続かないのが当然」とは思っていません。その背景には、「昔はできた」という経験があります。

質問者のviolaさんも、子どもの頃はスイミングを8年間、ピアノを14年間ほど、ほとんど休まず続けられていたとのこと。それなのに今は半年ほどで挫折傾向に。それは昔よりも怠け癖がついてしまった、ということなのでしょうか。

答えはノー。

子どもの頃に習い事が続くのは、「外部からの強制力」がはたらくためです。行かないと親や先生に怒られたり、周りの友だちに悪い気がしたりして、それを避けるために行動を続けやすくなります。(もちろんそれだけではありませんし、8年、14年と続いたのは適性やご本人の努力も大いにあると思います)

一方で、自主的に始める活動はサボっても誰にも怒られないので、簡単に「今日はいいか」と思ってしまいます。続けるための外部からの強制力がないため、休んでしまいやすいのですね。

家でやる

では、どうすれば続けられるのでしょうか。「強制力」をつくるのも一つの手はありますが、それは現実的にはかなり大変なので、強制力がなくても行動できる方向で考えた方が手軽です。

それにはまず、行動を始めるまでの「面倒だなあ」という気持ちを極限まで減らすことが重要になります。具体的には、レッスンに「通う」のではなく、「家でする」のがオススメ。

というのも、「通う」ことにすると、それだけで「やらなきゃいけないこと」がすごく増えて、面倒に感じやすくなってしまうためです。「家でする」ことで、「やらなきゃいけないこと」がぐんと減ります。

家ですると減らせる「やらなきゃいけないこと」

☑服やタオル、飲み物などの用意する
☑服を着替える
☑レッスン会場に移動する(往復)
☑最低限、人に会うための身だしなみを整える
など。

YouTube などでレッスン動画を見ながらでも良いですし、オンラインレッスンもあります。これらの方法だと、動き出すまでの準備が大きく減って、「面倒だなあ」という気持ちも小さくなるので、ぐっと行動のハードルが下がります。もしよければ、お試しください!



文/戸田大介
編集/学生の窓口編集部

『継続する技術』

元・筋金入りの三日坊主が開発した、日本で一番使われている習慣化アプリ「継続する技術」。その開発過程やユーザーの行動データから、「継続する」ために重要な三原則がわかりました。

原則1:すごく目標を下げる
原則2:動けるときに思い出す
原則3:例外を設けない

とてもシンプルですが、この原則を守った人は、 筋トレや勉強などの「30日間継続成功率」がなんと8.23倍。

「なぜ、ここまで大きな差が生じるのか」
「具体的に何をすればいいのか」

本書は、その答えを客観的な事実にもとづいて示していきます。


著者:戸田大介
発売:2024/10/18 定価:1870円 (税込み)
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
詳細ページ:
https://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-3099-9/

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