今も語りづがれる、岩手 遠野郷(いわて とうのごう)に残る言い伝えとは…【遠野物語】 #Z世代pickコミック
コミックピッカーのゆりです。今回紹介する一冊は『遠野物語』です。
こちらは明治43年(1910年)に民俗学者の柳田国男によって発表された『遠野物語』を基に漫画化された作品で、岩手県遠野地方に伝わる民話や伝承が不思議な世界観が描かれています。学校で民俗学の授業を受けた方はタイトルを聞いたことがあるかもしれません。
河童などの“妖怪”が登場し異世界的な雰囲気が漂う一方で、物語のテーマには愛、信頼、家族といった、時代を超えて変わらない人間関係が描かれ、現代の私たちにも通じる問題が提起されています。幻想的な世界と現実的なテーマが巧みに織り交ざり、深く考えさせられる一冊です。
今回はそんな『遠野物語』(KADOKAWA)より、一部を抜粋してご紹介します。

『遠野物語』
柳田国男による日本民俗学の金字塔とも言うべき作品を、気鋭の漫画家・鯨庭氏が、哀切に美しくコミカライズ。雪女、ザシキワラシ、天狗、河童、オクナイサマ――遠野の郷に伝わるさまざまな民間信仰や伝承を収め、「日本民俗学の出発点になった」とも称される作品をを現代に蘇らせます。
漫画:鯨庭(くじらば) 原作:柳田国男(やなぎた くにお) 監修:石井正己(いしい まさみ)
発売:2024年9月20日 定価:1,320円(税込)
発行:株式会社KADOKAWA
詳細ページ:https://www.books.or.jp/book-details/9784046059277