元々は今と反対の意味だった!?『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』#Z世代Pick

松宮しずく(ガクラボ所属)

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こんにちは!Z世代ブックピッカーの乗松です。

みなさんは語彙力に自信がありますか?

表現力が足りないせいで、思っていることがうまく伝わらない気がする……。
自分が何気なく使っている言葉は、実は間違っているのでは?

こんな悩みを抱いている人は意外と多いのではないでしょうか?

正しい日本語を確かめたい、たくさんの言葉を知りたい。そんな方におすすめするのが『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』です。

著者である吉田 裕子氏は、この本で「一つひとつの言葉に対し、それを本当に使いこなす(=使用語彙に加える)ための詳しい解説をつけました。辞書的な意味だけでなく、例文、由来、どういった状況なら使えるか、類似の表現とは何が違うかなどを詳しく説明しています。」と述べています。

そこで今回は、『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』の中から一部抜粋して、実践的にすぐに使える言葉をいくつか紹介します!

本来の意味から変化した言葉

「(議論が)煮詰まる」

元:議論が十分なされ、結論が出せる状態になる

今:議論が行き詰まり、新たなアイデアが出ない

料理の「煮詰まる」は十分煮込んだ煮物の水気が飛んで味が濃縮し、仕上がった状態です。議論が「煮詰まる」のも、同じ趣旨だったはずですが、「行き詰まる」「気詰まる」などの影響か、もはや新たな展開が期待できない、困った状態を意味するようになっています。

「破天荒」

元:前例のないことを成し遂げる

今:豪快で、大胆なことをする

本来は、 偉業を成し遂げること。唐代の中国で、科挙の合格者が長年出なくて「荒天」(荒れ地)と見下されていた地域で、はじめて合格した人を称えた言葉が「破天荒」でした。今日では主に「無茶な行動をする様子」を表し、褒め言葉だと受け取られることは稀でしょう。

「姑息」

元:一時の間に合わせ

今:ずるい、卑怯な

「姑」は「しばらく」、「息」は休息という意味の字で、ほんの一時、間に合わせの策でしのぐことを意味していました。その場しのぎの言動はずるく感じられることから、現在では、70パーセント以上の人が「卑怯だ」というネガティブな意味で使っています(文化庁「平成22年度 国語に関する世論調査)

「こだわる」

元:細かいことを必要以上に気にする

今:妥協せず、細部まで追求する

漢字で書くと「拘る」。つまらないことに心が拘束される、という悪いイメージの言葉でした。しかし現在では「こだわりの逸品」「こだわりを持って仕事をする」と使うように、高い理想のもとに細部まで吟味を重ねる、というよい意味に変わっています。

「御の字」

元:大いにありがたい

今:一応、納得できる

「御」の字をつけて呼ぶほど、ありがたがることですから、最上のもの、望みが叶って十分に満足できることに使います。江戸時代初期に、遊女たちの使っていた言葉が広まりました。現在では、「まあまあよい」という意味で使う人が過半数です(文化庁「平成20年度 国語に関する世論調査)

「白羽の矢が立つ」

元:犠牲者として選ばれる

今:名誉な役割に選ばれる

神様が生贄を要求するとき、家の屋根に白羽の矢を立てると信じられていました。生け贄になるわけですから、つらい役がまわってくるという意味でした。しかし、由来が忘れられ、よい意味で使われることが増えました。「白羽の矢が当たる」としないように。

「潮時」

元:ちょうどよいとき

今:ちょうどよいやめどき

航海する際、潮の満ち引きや流れのいいときを「潮時」と呼んだわけですから、ぴったりのタイミングを意味しているだけで、否定的な語感はとくにありませんでした。ただし現在ではもっぱら、引退・撤退・別れの決断にちょうどいいときという意味で使います。

「垂涎」

元:食べたくてよだれを垂らすこと

今:ある物を欲しいと熱望すること

「涎を垂らす」わけですから、もともと食べ物を欲しがる様子をいう表現です。それほど上品な言いまわしでもないはずですが比喩的に何かを強く求めることをいう表現として広く定着しています。「ファン垂涎の再演」などと使われています。

「穿った見方」

元:物事の本質をとらえる

今:疑ってかかる

「雨だれ石を穿つ」ということわざがあります。雨だれが長い間落ち続ければ、かたい石にも穴が開くことから、継続的努力の大切さを説くものです。このように、「穿つ」は本来するどく貫くという意味で、物事の核心の一点を巧みに突く観察力・表現力表しました。

「微妙」

元:趣深く優れた様子、繊細な美しさ

今:いまいちである

かつては「微妙」「精妙」同様、よい意味で用いていたのですが、今では、期待にそえていない状態をいうのに使われています。もともと「微かなところに味わいがあり、はっきりと言葉で言えない」だったのが、「よいか悪いかははっきり言えない状態だ」というニュアンスに転じました。

「やぶさかでない」

元:努力を惜しまない

今:仕方なくする

「吝か」は、ケチ(吝嗇)なこと。それに打ち消しの表現をつけ、「手伝うのにやぶさかでない」といえば、「努力を惜しまず積極的に手伝う」ことでした。現在では、「いやではない」とう意味に誤解している人が多いため、やる気のアピールには使いにくい表現です。

「確信犯」

元:本人は正しいと信じて行う犯罪

今:本人も悪いと知りながらする悪事

元来、自身の政治的信念や宗教的信条を貫くため、法律違反と知りながらも犯す罪をいいました。本人は、道徳的に正義であると思って遂行しているのです。しかし、日常的には、「自分でも悪いと確信しながらも、わざとやること」という意味で使われています。犯罪というより、ちょっとした悪事に使います。


本書の特徴と読んだ感想

この本は表現が使える場面と例文が7章に分かれて掲載されています。一つの表現が1~2ページずつ掲載されており一目で分かるようになっています。目次から調べ使いたい表現がすぐ習得できるでしょう!

私は敬語などの丁寧な表現が苦手です。そんな私でも読みやすい一冊でした。簡潔にまとめられていて意味や場面が理解しやすいからです。本の色味も青と黒で統一されており読みやすいポイントの一つだと思います!

また章の間に6つほどコラムがあるのですがどれも面白かったため全て読んでしまいました!

使いたい表現がすぐにわかる本書は持っていて損はない一冊です!

松宮しずく(ガクラボ所属)

松宮しずく(ガクラボ所属)

大学2年生です!美味しいものを食べることが好きです!最近はカフェや定食屋さんに1人で行くという楽しみ方ができるようになってきました︎‪★演劇をしていて役者として舞台に立つことも大好きです!

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