【体操競技の演技順は有利不利が存在する⁈】「行動経済学が勝敗を支配する」著者の今泉拓さんに聞いてみた! #2行動経済学がパリ五輪を支配する

こんにちは!出版甲子園実行委員会です。
今年度はパリオリンピックということで、日本中が盛り上がっていると思います。
今回、そのパリオリンピックの競技に関する内容について「行動経済学」という観点からひも解いていくべく、『行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも"つい"やってしまう不合理な選択』の著者である今泉拓さんへ取材を行いました。
大注目のパリオリンピックを、新しい視点で楽しんで頂ければと思います。
▼前回の取材記事
【パリ五輪での柔道の試合は判定ミスが起きやすい状況だった?!】行動経済学でひも解くと見えてくる意外な答えとは...! #1行動経済学がパリ五輪を支配するhttps://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/75093
1.体操競技の演技順
29日に行われた体操競技男子団体決勝戦で、日本が2大会ぶりに金メダルを獲得しました。
予選1位通過の中国に一時は3点以上の点差をつけられるも、最後の種目、鉄棒でついに中国の点数を上回り、大逆転で快挙を成し遂げました。
スポーツアナリストであり行動経済学とスポーツ分析を掛け合わせた研究を行っている今泉拓さんは、「体操のような採点競技においては演技順によって有利不利がある。」と語ります。
今泉さんの著書『行動経済学が勝敗を支配する』では、「採点競技のような順番に評価する場面において、後ろの人が有利になる全体順序バイアスというものがある」と述べています。
それについて改めて、今回の体操競技で当てはめた場合の見解を聞くと、「日本は予選を2位通過したため、予選で1位だった中国と同じローテーションで回り、各種目の演技順は、日本が先攻、中国が後攻で披露された。この場合、審査員は後ろの人の審査の際、前の人と比較し、良い演技の場合後ろの人により高い点数をつけてしまうため、日本は演技順的に不利であったと言える。」と述べています。
さらに、全体順序バイアスによる有利不利を行動経済学的に解消するための方法として、今泉氏はABBA方式を例に挙げました。
2.ABBA方式とは?
ABとはチームのことを表しており、現在の体操の競技順はABAB方式です。簡単に言うと、Aが披露したら次はBが披露するといった形です。一方、ABBA方式は、A、Bの順で披露し、次はB、Aの順で披露するといったもので、A、Bが共に後攻として披露することが可能となります。
ABBA方式は、かつてサッカーのルヴァンカップのPK戦で導入されたことがあります。PK戦は先攻の方が有利とされていますが、この方式を採用することで、AB両チームが先攻を務めることができます。
今回の体操競技のゆかを例に考えると、この種目では各国3選手が出場し、交互に演技を披露しました。ここでABBA方式を取り入れることで、日→中→中→日→日→中という演技順となります。この順番なら、日本だけが先攻を務めて不利になることもなく、かつ最後は中国の選手が後攻となっているため、予選1位通過したアドバンテージにも配慮できていると言えます。
スポーツから前述のようなバイアスを除き、より公正な判定でスポーツを楽しめることを今泉さんは期待していました。
「行動経済学が勝敗を支配する」日本実業出版社
著者:今泉拓
東京大学大学院学際情報学府博士課程に所属。認知科学・行動経済学の研究をしている。学部時代からスポーツ分析にも取り組み、行動経済学✕スポーツで第18回出版甲子園準優勝を経験。日本実業出版社より「行動経済学が勝敗を支配する-世界的アスリートも”つい”やってしまう不合理な選択-」を出版。
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