迷い込んだ先は「三月の国」と呼ばれる不思議な学園___ 現実逃避をしきれない人におすすめしたい! #「一生推したい本」紹介してみた!【出版甲子園】

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こんにちは!出版甲子園実行委員会です。

突然ですが、恩田陸さんの作品を読んだことはありますか?

読んだがことない! という方も、『蜜蜂と遠雷』なら聞いたことあるけど、という方もいらっしゃるかと思います。今回はみなさんを恩田陸ワールドへいざなえるであろう「一生推したい本」をご紹介いたします!

「出版甲子園」の詳細が気になった方はこちら

『麦の海に沈む果実』著:恩田陸

ーどこか現実のような、しかし別世界をのぞきたい!という方へー
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物語の舞台は、北海道の湿原地帯に孤立している全寮制の学園です。
三月に新学期が始まることから「三月の国」と呼ばれるその学園は、ー三月以外の転入生は破滅をもたらすーといわれており、そこへ二月の最後の日に転入してきた水野理瀬が主人公です。
戸惑いとともに不可解な事件に巻き込まれていく理瀬が学園で得るものとは...。
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この作品の魅力は数えきれないほどありますが、大きく二点紹介します。

一つ目は、恩田陸さん特有の世界観、そして、描写の言葉選びです。
彼女の作品には、普段は目にしない、魅力的な熟語や言葉が多く登場するため、読後には日本語の美しさを改めて感じます。また、描写から浮かんでくる情景や主人公の心情が心に染み渡ります。日々、現実を生きる私たちは違う世界へ行きたいと願いながらも、現実を忘れられないところがある。そんなあなたに贈りたい、ほどよいファンタジーミステリーです。

二つ目は、切ない恋愛描写をはじめとした青春の日々の描写です。
恩田陸さんの作品に恋愛描写は欠かせません。物語の主題は別のところにあるように感じられますが、ときに恋愛が大事なスパイスだったり、あるいは主題だったりします。

学園物語ならではの、箱庭のような世界でのほんのりとした恋心。
将来への野望と絡み合いながら、その先の名づけられない感情などといった心情描写が、恩田陸さんの巧みな言葉選びによって描かれます。

恩田陸さんの作品は、彼女の描く世界への理解度を十分だと思わせておきながら、ラストでその世界をまだ知らなかったように感じさせ、あっさり締めくくる傾向があります。

この作品も例外ではなく、主人公の秘密や学園の秘密、その全てが明らかになったとき、もう一度読みたくなる本であることに間違いありません。

『三月は深き紅の淵を』『黄昏の百合の骨』など、本作の主人公がでてくるシリーズは多々あるので、あわせて読むのもおすすめです。

書籍情報
『麦の海に沈む果実』
著者:恩田陸
出版社:講談社
ISBN:978-4062101691

自分で本を書いてみたい方必見!!

出版甲子園では、全国の学生から「こんな本を書きたい!」という出版企画を募集し、商業出版へとつなげる活動をしています。

ご応募頂いた「本にしたい企画書」をもとに出版甲子園の編集者がフォローを行い、本の執筆が可能です。
さらに、12月には出版社や書店員の方の前でプレゼンを行い、ご縁があれば出版も!!

これまで出版甲子園を通じて出版された書籍は42点にものぼります。
本にしてみたい企画がある大学生のみなさん、是非お気軽にご応募ください♪

詳細&応募は下記URL記事からチェック!
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/73517

出版甲子園実行委員会

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【HP】http://spk.picaso.jp/

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