京都・下鴨神社で世界無形文化遺産の「能楽」を上演【5月25日】 #Z世代Pick

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下鴨神社糺能保存会は、2024年5月25日(土)、世界文化遺産の賀茂御祖神社(下鴨神社)「糺の森」で第9回糺能(ただすのう)を開催する。

「糺能」とは、今から約550年前の寛正五年(1464)に将軍足利義政をはじめとする錚々たる大名の前で行われた「糺河原勧進猿楽」を、賀茂御祖神社第34回式年遷宮(2015)の折に550年ぶりに再興させたもの。賀茂御祖神社・舞殿(重要文化財)を舞台とした野外能で、2019年には令和の御大典を記念し、賀茂祭(葵祭)の後儀として「糺能」と改め、毎年開催していた。

賀茂御祖神社では、2100年前から遷宮が始まり、令和18年(2036)斎行の遷宮にて第60回目となる。さらに後一条天皇の宣旨により遷宮の制度が20年毎の式年として第1回目が長元9年(1036)4月13日に斎行されてより、第35回式年遷宮にて一千年の佳節となる。

神と人との間の千年のいとなみを振り返り、自然と文化のすがたをもういちど見つめ直したいと考え、本年は1000年の節目へ向け、能『葵上 梓之出 空之祈』、狂言『延命袋』を上演する。

【第9回「糺能」開催概要】

[日時]

2024年5月25日(土)開場17:30 開演18:30 終演20:00(予定) ※雨天決行

[会場]

賀茂御祖神社(下鴨神社)・舞殿〈重要文化財〉

京都市左京区下鴨泉川町59

[演目]

〈狂言〉 延命袋(えんめいぶくろ)
[出演]

夫    茂山七五三
太郎冠者 鈴木 実
女房   茂山 逸平

〈能〉 葵上(あおいのうえ)梓之出(あずさので)空之祈(くうのいのり)

[出演]

シテ   林 宗一郎
ツレ   樹下 千慧

ワキ   有松 遼一
ワキツレ 原 陸
間    茂山 逸平

笛    杉 信太朗
大鼓   河村凜太郎

太鼓   前川 光範
小鼓   大倉源次郎

後見   味方  團

     松野 浩行
    
地謡   河村 晴久

     河村 晴道

     田茂井廣道

     河村 和貴

     河村 和晃

     河村浩太郎
      
[入場料金]

〈指定席〉
・御生席(重要文化財神服殿にての観劇):30,000円
・葵席:20,000円
・桂席:10,000円

※御生席、葵席、桂席は全席指定席となる。
※雨天時には、お席の場所を調整する場合がある。

〈自由席〉
・糺席 : 前売一般 5,000円 / 学割 2,500円

    当日一般 6,000円 / 学割 3,500円

※前売券完売の際、当日券の販売なし。
※雨天時には、お席の場所を調整する場合がある。

座席表(晴天の場合)
座席表(雨天の場合)

[申し込み方法]
1.下鴨神社でチケットを購入 |受付時間:10:00~16:30
※下鴨神社社務所にて代金(現金のみ)引き換えでチケットをお渡し。

2.クレジットカード〈Livepocket〉にて購入 |申込〆切:5/24(金)18:00まで

[主催]

下鴨神社糺能保存会

【糺能について】
下鴨神社参道一帯の森林「糺の森」は古来、禊ぎの地として知られ、「糺(ただ)す」の字義通り、その森は偽りを正す神の坐す地として信仰を集めた。この糺の地で、今から約550年前の寛正五年(1464)に将軍足利義政をはじめとする錚々たる大名の前で行われた能楽が「糺河原勧進猿楽」。中世来盛大に勧進猿楽が催された由緒あるこの場で、平成27年、第34回式年遷宮の折、550年ぶりに「糺河原勧進猿楽」を「糺勧進能」として再興した。初年度の演目を『賀茂』とした「糺勧進能」に続き、翌年には『賀茂』にゆかりある狂言『御田』を「糺勧進猿楽」として上演し、能や狂言が上演された当時の「糺河原勧進猿楽」を再興した。その後、御代替りの令和元年より五穀豊穣・国土安泰の祈りを捧げる賀茂祭(葵祭)の後儀として、「糺能」に名称を改め、続けている。「糺能」は、古来能楽がそうであったように、屋外での上演。鎮守の森の樹々に自然に反響する音や鳥の声、吹く風を感じながら観劇できることが特徴となっている。また、世界遺産の太古の森に包まれた舞殿(重要文化財)の舞台に、御本殿からあたかも神々があらわれるかのようにも感じられ、能楽の神事的側面を見ることができる。

【演目について】

〈狂言〉
『延命袋(えんめいぶくろ)』
口うるさい女房に嫌気がさした夫は、太郎冠者に里帰りした女房のもとへ離縁状を持っていかせる。それを見た女房は激怒して直接返事をしたいと帰宅し、どうしても暇をとらせるのなら“暇のしるし”が欲しいと言う。夫が何でも好きなものを持っていけと言うので、女房は持参した袋を広げて…。

〈能〉
『葵上(あおいのうえ)梓之出(あずさので)空之祈(くうのいのり)』

光源氏の正妻 葵上は、物の怪にとりつかれて苦しんでいた。朱雀院は物の怪の正体を確かめるよう、照日(てるひ)の巫女に命じ、梓弓(あずさゆみ)の音で霊を呼ぶ。姿を表したのは、六条御息所(みやすどころ)の生霊だった。御息所は、かつて加茂の祭での車争いで葵上に敗れた恨みを訴え、葵上を車に乗せて連れ去ろうとするが、最後は小聖(こひじり)の祈祷により心やわらぎ、成仏する。今回は、二つの小書(特殊演出)がついている。「梓之出」は前半、巫女の口寄せに引かれるように六条御息所の生霊が登場する場面、「空之祈」は後半、生霊と聖が戦う場面で、それぞれ特別な演出が行われる。賀茂祭の場、賀茂御祖神社で観る臨場感あふれる「葵上」を楽しむことができる。

【出演者について】

京観世五軒家のうち、現在残る唯一の家として知られる林喜右衛門家の十四世。2025年に創業四百年を迎える。京観世とは、江戸時代に観世流宗家が江戸に移られたのち、京都で能楽を伝えてきた家のこと。江戸時代、京都では毎日のように市中に謡(うたい)の声が聞こえていたという。そのような「文化のまち京都」を再生させるため、伝統文化の幅広いジャンルの方々とも交流しながら継承に努めている。海外公演ほか、歌舞伎やオペラ、現代アートとのコラボレーションなども積極的に行う、次代を担う期待の能楽師。

茂山 逸平(しげやま いっぺい)

 4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。

2006年より「HANAGATA」を、2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司(現 千之丞)と企画製作そして出演までを自分たちでおこない、狂言の魅力を発信すると共に自らの芸を磨くことを目的に開催している。また、東映映画「将軍家光の乱心・激突」やNHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」など、舞台やCMに出演している。2006年秋から1年間フランスに留学。2009年より日本舞踊、尾上流家元三代目尾上菊之丞と「逸青会」を、落語家三代目桂春蝶と「春蝶・逸平の一緒に遊びまSHOW!」を主催。

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編集/ふじ(学窓ラボメンバー)

ふじ(学窓ラボ所属)

ふじ(学窓ラボ所属)

立教大学在学中。毎日ふわふわの犬と可愛い猫に癒されています。美味しいものを食べることが好きです。

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