女性が活躍する職場の特徴とは!? 「女性活躍応援県おおいた」を掲げる大分県で女性活躍企業を徹底取材!

学生の窓口編集部

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3月となり、いよいよ就職活動が本格化する季節になりました。企業選びをする上で、観点の一つとなるのが、女性が活躍する企業かどうか。一方で、本当に女性が活躍できているかどうかは、外から見ても中々見えづらいもの……。

そこで今回は、「女性活躍応援県おおいた」を掲げる大分県に潜入!女性が活躍する企業として県より表彰された企業に訪問し、その特徴をリサーチします。

INDEX:

なぜ、大分県で女性活躍?県担当者に聞いてみた
受賞企業1 実力主義の風土で育まれた働き方改革 一人一人の成長を会社の成長につなげる取り組み-大分キヤノンマテリアル
受賞企業2 担い手不足の解消! 女性が活躍する建設業界の在り方-センコー企画
受賞企業3 Z世代の女性4名に託す会社の将来 異色の部署「管理部」が起こす化学反応-三浦国土建設

なぜ、大分県で女性活躍?県担当者に聞いてみた

はじめまして!就職活動中のキャリエです。女性が生き生きと輝く企業で私も働きたいと願って、いろいろリサーチ中です。

大分県は2023年度から「女性活躍応援県おおいた」として女性活躍に力を入れているとか。どんな取り組みをしているんですか?

女性活躍に取り組む「女性活躍推進宣言」を行う企業は、大分県内にもどんどん増えて329社(2024年1月31日時点)になりました。建設業やサービス業、金融など幅広い業種で取り組みが進んでいます。

宣言企業で女性の登用や働きやすい職場環境づくりなどに取り組んだ企業を県が認証する「女性活躍応援県おおいた認証企業(おおいたキャリエール)」も始まっています。初めてとなる2023年度は37社がおおいたキャリエール企業になりました。優れた取り組みを行う企業が「おおいた女性活躍推進事業者」として表彰される仕組みもあるんですよ。

おおいたキャリエールロゴ
女性活躍応援県おおいた認証企業「おおいたキャリエール」のロゴマーク。認証企業の名刺にはこのロゴが入っていることも。

表彰された企業は大分県でも指折りの女性活躍企業ってことですね!

はい。今年は3社が表彰されたのですが、どこも働く人に寄り添った取り組みをしており、女性だけでなく社員みんなが働きやすい環境づくりをされていました。

表彰制度は2017年度から始まっていて、これまでに22社が表彰されているんですよ。

表彰式の様子
2023年度の表彰式の様子。

2017年から取り組んでいるんですね!女性が働きやすい職場は、誰にとっても働きやすい環境の指標になるので、取り組んでいる企業が多いと地域にも活気がありそう。

そうなんですよ。女性活躍というと「女性だけがもっと頑張る」というマイナスイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、そうではありません。

男女の別なく家事や育児、介護などに関わりやすくなることで、より豊かな生活を実現できる職場環境づくりが求められているのです。女性活躍推進は、企業規模の大小にかかわらず取り組む必要がある重要な課題です。

表彰企業3社の素敵なところ、じっくり話をうかがってきます!

実力主義の風土で育まれた働き方改革
一人一人の成長を会社の成長につなげる取り組み―大分キヤノンマテリアル

最初に伺った「大分キヤノンマテリアル」は、「キヤノン株式会社」の100%子会社として、プリンター用のトナー・カートリッジなどを製造する会社です。

グループの理念である「共生」の考え方の下、約1500人の従業員が性別・学歴・年齢に関係なくお互いに尊重し合える働き方や関わり方を模索し、さまざまな施策に取り組んでいるとのことですが、どのようなことをされているのでしょうか。

公平・公正な評価、待遇がもたらした女性活躍

お話を伺ったのは、女性活躍推進を担当するHR施策推進担当主幹の倉橋雅美さん、プリンター用トナーの品質保証担当主幹の佐藤千恵美さん、カートリッジ製造現場で予防保全業務を行う日高恵里奈(※「高」ははしごだか)さんです。

この度は受賞おめでとうございます!改めて、今回はどのような点が表彰につながったのでしょうか?

女性のキャリアアップを後押しする女性リーダー育成研修や、不妊治療休暇の導入、外部講師を招いて開催した女性の健康をテーマにしたセミナーなど会社独自の取り組みが評価されたものだと思います。

中でも女性リーダー育成を目的とした異業種交流会の開催は、力を入れた施策です。現在は大分県内11社が参加し、大分大学の協力も得て今までに3回開催しています。

最近では管理職も増えるなど女性の活躍が目立ってきたとのことでしたが、昔はどうだったのでしょうか?

私が入社した2001年には、管理職どころか技術職の女性は1人もいませんでした。当時は目標となる人がいない中、模索しながら働いてきたように思います。今では私が管理職であることが、後輩にとっての良い指標になればよいと思っています。

私も最初は女性1人の部署だったので、心細さを感じていました。しかし今では3人の女性と一緒に働いています。仕事の中には力仕事もあれば、狭いスペースでのメンテナンス作業もあり、男女どちらもいる方が、業務が円滑に進行するように思います。

女性活躍が進んだ背景には、キヤノンの企業風土があると聞きました。それはどういうことなのでしょうか?

キヤノンが創業時から持つ一つの価値観として、実力主義に基づき、年齢や性別にとらわれず公平・公正な評価、待遇を行うことが挙げられます。この側面が、導入した女性活躍推進の制度が受け入れられ、他社に先駆けて女性活躍が浸透した一つの要素かもしれません。

そうですね、取り組みは女性に対してだけのものではないのがポイントです。例えば、上司参加型育休復帰セミナーや男性育休セミナーなど、男性の理解促進のための施策も実施。現に男性育休の取得者が68%に達するなど、男女ともに働きやすい環境になっています。

これらの研修は毎年行い、継続的に活動を行ってきたことも重要でした。コンプライアンス研修やアンコンシャスバイアス研修なども、ハラスメント行為の防止、職場環境の改善に一役買っています。

日高さんは現場で働いていていかがでしょうか?

会社主催のお祭りやスポーツ大会のイベントがあることもあり、男女が助け合って一つのチームとなっている職場だと感じています!最近では後輩が徐々に増えていき、その成長を実感するのに達成感を感じます。先輩として部下に寄り添えられる存在になりたいですね。

活躍できる場所を見つけられることが、一番の働きやすさなのかもしれませんね。お話ありがとうございました!

大分キヤノンマテリアルの詳細はこちら

担い手不足の解消!
女性が活躍する建設業界の在り方―センコー企画

次に訪問するのは道路の舗装工事から土木、水道施設、交通安全施設などの建設工事までを手掛ける「センコー企画」。

同社では女性活躍推進により、労働時間の上限規制や人手不足などから発生する「建設業における2024年問題」を乗り越えようと考えています。

安全・快適に働くための制度や設備など、女性のための環境整備への取り組みが功を奏し、事務職だけでなく技術職にも女性社員を積極的に採用しているそうです。

「働きやすくなりました!」 従来に比べ、女性の働きやすさが向上した建設業界

お話を伺ったのは、代表取締役の阿南宣弘さん、総務部の河野伽奈さん、工事部の岩男百華さん。

河野さんは育児と仕事を両立しながら経理業務を担当。岩男さんは未経験ながら建設業の現場に飛び込み、現場監督の補助として活躍しています。未だ女性比率の低い業界ですが、「女性でも働きやすい環境になっている」と二人は口をそろえます。

女性でも働きやすい環境とのことですが、どのような点でそれを実感しますか?

私は社内の産休・育休取得の第一号でした。前例がなかったため不安はありましたが、育休取得から育休明けの復帰まで手厚く支援してもらえたので安心しました。

「アットホームで女性でも働きやすい」と友人に紹介され、入社しました。本社から離れた現場事務所にも女性専用トイレや休憩室が準備されるなど、女性への配慮が行き届いているので働きやすく感じています。

制度や設備など、配慮を感じますね!休暇の取りやすさに関してはいかがでしょうか?

女性に限らずですが、働き方改革を推し進めるためには、「休める職場になる事が重要」だと考えています。現場監督のデスクワークを分担する、建設ディレクター制度※1の導入による“休める体制づくり”を推進しました。

また、自ら率先して休みを取得することで、休むことへの意識改革にも取り組んでいます。

そうですね!社長自ら「子どもの運動会のため休ませてもらいます」と宣言をして休みを取得してくれることで、子どもの行事や体調不良の時に休みが取りやすくなりました(笑)。また、誰かが休んでも部内でフォローし合えるような体制ができています。

休みやすくなっているのであればよかったです(笑)。「上手な休み方」が会社全体に波及してくれると良いと思っています。

岩男さんは現場に出られているとのことですが、周囲の影響はいかがでしょうか?

女性の現場進出は前例が少ない分、当初現場責任者は戸惑っていたようですが、今では欠かせない戦力です。

現場に出なくとも、建設ディレクターとしてデスクワークを分担してくれるだけで、労働時間の削減や担い手不足の解消につながってくると期待しています。

入社以前は当たり前だと思っていた生活環境が、建設業に携わる人たちによって支えられていることを実感しました。今は支える側として働いていることにやりがいを感じています。将来は現場監督として社会に貢献したいです。

取材時の岩男さんの作業現場。船のターミナルを作っているそう。
取材時の岩男さんの作業現場。船のターミナルを作っているそう。

デジタル技術の発展により業務の効率化、省人化が進む建設業界。女性が魅力を感じる職場になる事が、「建設業における2024年問題」の解決のカギになるかもしれませんね。お話ありがとうございました!

センコー企画の詳細はこちら

※1「建設ディレクター」は、一般社団法人建設ディレクター協会の登録商標です。

Z世代の女性4名に託す会社の将来
異色の部署「管理部」が起こす化学反応―三浦国土建設

最後に伺ったのが、大分市に本社を構え、舗装・土木工事などの公共工事から、駐車場の補修工事など民間工事まで幅広く手掛ける「三浦国土建設」。

同社には商業高校出身で、2000年以降生まれの若手女性社員4名で構成される「管理部」があります。工業系、男性中心の採用が行われてきた建設業界では異色の「管理部」。どのような仕事が行われているのでしょうか。

「発想の転換!」商業高校出身者が変える建設業界の常識

お話を伺ったのは、管理部チーフディレクターの城土遥華さん、管理部の小野亜由美さん、豊田采加さん。今回の3名に加え、もう1名の管理部員も同じ商業高校の先輩後輩の間柄。

商業高校から建設業界への就職はあまり前例がないとのことですが、どうしてこの会社に入社を決意したのでしょうか?

私は工事部では活躍できないと思いましたが、書類作成や原価管理、積算など、商業高校での学びを生かした仕事が建設業にもあると、社長直々にオファーをいただいたのが入社の決め手になりました。

城土さんが、施工計画書や申請書類の作成などで商業系スキルを発揮したのがきっかけです。工事部の業務負担が大幅に軽減されたことで、性別や学歴に対する偏見がなくなり、後輩の私達への求人にもつながりました。毎日楽しく働いています。

皆様の所属する管理部が“異色の部署”とお伺いしましたが、どのようなことをされているのでしょうか?

現在は、バックオフィス業務だけでなく、SNSなどによる広報活動や地域貢献活動など幅広い業務を実施しています。

商業高校出身のチームのため「業界の固定観念がない」ことを武器に、クイズ問題が記載された工事看板や、工事現場の仮設パネルにアート作品を描くプロジェクトなど、他社からも注目されるような取り組みを目指していますね。

地元大分のアーティストを起用した仮設パネル。
地元大分のアーティストを起用した仮設パネル。

チームの強みが明確で、やりがいがありそうですね!

はい!自分らしく働くことが仕事に直結するので、やりがいがあります。ネイルが認められるなど個性が尊重される職場環境と、世代を超えた活発なコミュニケーションから、新しい発想は生まれています。

従来の価値観にとらわれない感性には特に期待されていると感じます。新しいユニフォームを作るプロジェクトでは従来の作業着とは異なり、出退勤時はもちろん、仕事終わりのプライベートタイムでも違和感なく着用できると好評です。また会社ロゴの新パターンも私たちの考案です。

管理部で考案した新ユニフォーム。2パターンから選ぶことができるそう。
管理部で考案した新ユニフォーム。2パターンから選ぶことができるそう。

大分県では、建設業の女性活躍推進のために、大分県建設産業女性活躍加速化促進事業「BLOCKS」を実施しています。セミナーや交流会を通じて、社外の女性との横のつながりが形成されるだけでなく、女性が建設業界で活躍するためのスキルアップや資格取得の機会にもなっています。

「BLOCKS」への積極的な参加も、受賞理由の一つでしたが、どのようなことをされているのですか?

毎年、スキルアップセミナーなどの勉強会に参加して成果発表を行っています。今年は私の番なので、先輩の助けを借りながら資料を作成中です。建設業のこれからを考えるきっかけになっています。

BLOCKSの成果発表会には、過去に城土さんと小野さんも登壇しました。
BLOCKSの成果発表会には、過去に城土さんと小野さんも登壇しました。

未来に向けたいい取組ですね!最後に今後のビジョンを教えてください。

管理部はロールモデルがない部署です。自分たちの個性を発揮して、会社に新しい風を吹き込んでいきたいと思います。

未来に向けたいい取組ですね!最後に今後のビジョンを教えてください。

三浦国土建設の詳細はこちら

まとめ- 自分らしく働ける職場へ

大分県の企業、いかがでしたか? どの企業も、働く人の目線でさまざまな取り組みをしていて、取材させていただいた方が笑顔で仕事に頑張られている姿が印象的でした。働くことは生きること。せっかく働くなら、自分らしく頑張れる職場をつくっていきたいですね。

こちらで紹介した3社の皆さん、おおいた女性活躍推進事業者としての表彰、改めておめでとうございます!

働きやすい環境で、誰もが活躍できる社会を目指す大分県から目が離せないですね!

大分県の女性活躍推進事業について詳細はこちら

過去の表彰企業

伸和建設株式会社
大分信用金庫
鬼塚電気工事株式会社
株式会社トキハインダストリー
大分県信用組合
株式会社トキハ
社会福祉法人みのり村
株式会社大分銀行
社会福祉法人大分県社会福祉事業団
社会医療法人敬和会介護老人保健施設大分豊寿苑
社会福祉法人みずほ厚生センター
大分みらい信用金庫
株式会社古城
社会福祉法人庄内厚生館
太平洋セメント株式会社大分工場
社会福祉法人大分県福祉会
医療法人社団春日会黒木記念病院
株式会社日豊ケアサービス
国立大学法人大分大学
フンドーキン醬油株式会社
株式会社豊和銀行

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