コーセーのインド・ASEANの市場担当者に聞いた! 一番大事なのは「コミュニケーションをとることを恐れないこと」 #先輩ロールモデル

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「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は、コーセーで働く先輩社会人にインタビュー。インド・ASEANの市場を担当し、海外現地法人の経営サポートや現地スタッフの要望対応等など、幅広い業務を担っている先輩社員に、仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!

プロフィール:鈴木 拓海さん
2017年度入社

インド・ASEANの市場を担当。海外現地法人の経営サポートや現地スタッフの要望対応等、海外現地法人がスムーズに経営を行える様、日本本社から幅広い業務を行っている。
社会人編

――まずは自己紹介をお願いします。

株式会社コーセーの鈴木拓海と申します。アジア事業部 事業推進課という部署に在籍しています。2017年に入社しまして、最初は営業として北海道支店に配属になりました。2021年から、現在の部署であるアジア事業部で業務を行っています。

――詳しいお仕事内容を教えていただいてもよろしいですか?

大きく分けて二つ業務がありまして、一つ目は現地法人のサポート、二つ目は直轄事業です。

一つ目は、アジアにある中国やインドといった九つの国とエリアで、コーセーの現地法人の売上を最大化させるために、日本の本社から経営やプロモーションのサポートをする業務です。最近ですと、アジア各国のKOL、日本でいうインフルエンサーのような影響力のある方々を沖縄に招待して、当社を代表するブランドである「雪肌精」の環境保全活動「SAVE the BLUE」プロジェクトでの取り組みを紹介するツアーを実施し、サンゴの育成活動を実際に体感してもらいました。

こういった活動を通して、アジアの方々に、ブランド・商品の魅力とともにコーセーの取り組みをより深く理解していただく業務を行っています。

二つ目の直轄事業は、ちょっと聞き慣れない言葉かと思うんですけども、簡単に言うと、越境ECサイトを通して日本から直接海外のお客さまに商品を販売する、という業務です。「アディクション」や「ジルスチュアート」などのブランドを中国の越境ECサイト上で販売し、合わせて中国のお客さま向けのプロモーションを考え展開しています。

――幅広く様々な国々と接点を作って、商品をどう届けていくか考えていらっしゃるんですね。ちなみに、前に携わっていた営業のお仕事に関しても教えていただいてもよろしいですか?

2017年から約4年間、北海道支店でドラッグストアの営業を行っていました。担当店での売り場交渉や、商品展開・プロモーションの商談などが業務です。化粧品売り場に行くとビューティコンサルタント(以下BC)が商品を紹介している様子を見かけると思うのですが、そのBCたちと一緒にその店オリジナルの販促企画を考えたり、お客さまにどのように商品を知っていただくか紹介活動を考えたりもしていました。

――今までいろんな業務をされてきて、印象に残ったお仕事があれば教えてください。

コーセーが掲げる中長期的なビジョン『VISION2026』の内容を、インドコーセーのスタッフの皆さんに伝達しに行ったときの出来事が一番印象深いです。

皆さん、一生懸命私のプレゼンを聞いてくれて、質問もたくさんしてくれて、インドのスタッフの方々の、コーセーをより良くしていきたいという、熱い気持ちを感じることができました。コーセーが世界で存在感を出すために、グローバルで一体となって働いているんだな、ということを強く実感しましたし、インドの地で活動する彼らのために、私自身もより頑張ろうと思えました。

その日の夜、インドのスタッフの方々と食事をしながら、みんなでダンスをするという貴重な経験もして、いろんな意味で印象的な出来事だったな、と思います。

――日本と海外の市場では違う点があるのかなと思ったんですが、海外で商品を広めることの難しい部分であったり、苦労したエピソードなどがあれば教えてください。

コーセーの認知度を上げること、多くのお客さまに知ってもらうことが難しい部分でもあり、やりがいでもあります。そもそもコーセーのことをよく知らないという方が多い国もあり、日本と海外とではコーセーの置かれているポジションが異なります。コーセーのことを知っていただいて、相手に納得してもらうという、日々の地道な努力が必要で、社員一丸となって挑んでいます。

――業務で求められるスキルや、今のお仕事に向いている人の人物像を教えていただいてもよろしいですか?

アジア事業部に関しては、コミュニケーションをとることを恐れないことが一番大事かなと思っています。海外の現地法人で働くスタッフ、取引先様はもちろん、日本の社内でも様々な部署と広く深く関わりながら業務を進めていかないといけない部署になるので、自らコミュニケーションを積極的にとっていくことが非常に重要です。

コミュニケーションをとる中で、私が一番大切にしていることが、「相手の立場になって考える」ことです。日々のコミュニケーションの積み重ねで、相手が何を思ってるのか常に意識しながら話を進めていくように心がけてます。

――コーセーならではの強みはどんなところにあると、鈴木さん自身は考えていますか?

商品の品質の高さだと思います。今まで様々な国に行って、取引先様やお客さまとお話しする機会があったのですが、どの方からも「コーセーの商品は本当に品質がいいよね」と言われます。国籍問わず、品質の良さが認められていることはとても嬉しいことです。

社内に目を向けると、人間関係の良さもコーセーの強みかな、と思っていて。部署のメンバーとは、ご飯に行ったり、飲みに行ったりしています。

――多くの学生が気になっているのが働きやすさの部分かなと思うんですが、コーセーの働きやすさを感じる部分などがあれば教えてください。

個々の社員がフレキシブルに始業時間・終業時間を決められるスーパーフレックス制度(コアタイム無し)を導入しているので、自分の予定に合わせて働きやすいですし、有給も取りやすいです。アジア事業部は色々な国籍のメンバーがいるので、それぞれの母国に帰ったり、海外旅行に行ったりすることが多く、オンとオフを区別して働けていると思います。

――鈴木さんが描く今後の展望やキャリアパスがあれば教えてください。

コーセーに入社した理由の一つが、「海外関連の仕事がしたい!」ということだったので、引き続き海外でコーセーの魅力を伝える業務を行いたいです。

学生時代編

――どんな学生時代を過ごしていたか教えてください。

学生時代はよく一人で海外旅行に行っていて、バイトでお金を稼いでは長期休暇で旅行に行く、ということを繰り返していました。20か国くらい旅行をして、正直大学での勉強はほどほど、といった感じでした。(笑)

――その海外旅行の経験だったり、現地の方と触れ合う経験が、今のお仕事だったり、海外で活躍していきたいっていう想いに繋がっているんですか?

そうですね。学生時代に色々な国に行って、色々な人や文化を知ることができた、というのは、今の業務でも生かされているなと思いますし、そういった経験が、「海外で仕事をしたい」と思ったきっかけの一つでもあるので、貴重な経験ができた、と今でも思っています。

――就職活動に関してもお伺いさせていただきたいと思います。コーセーに入社する決め手や、魅力に感じた部分を教えていただいてもよろしいでしょうか?

企業説明会で、「世界で存在感のある企業を目指している」と言っていたので、コーセーだったら「海外関連の仕事がしたい」という自分の希望が叶うと思ったのが決め手の一つです。

あと、化粧品がとても魅力的な商材だと気づかされたことも大きいです。就活前は、正直化粧品に全然興味がなかったんですけど、色々と話を聞く中で、化粧というのはそもそも文化で、化粧品一つで人々の心を明るくすることができる、ということを知ったんです。そういった日本の商品を海外に広めていくことにやりがいを感じたので、コーセーへの入社を希望しました。

――就活前にやっておくべきことで、自己分析って言われることが多いと思うんですが、鈴木さん自身が今後どう進みたいかというのを理解する上で、何かされていたことがあれば教えていただいてもよろしいでしょうか?

自己分析は、もちろん色々な就活サイトや本を参考に、自分なりに考えていました。ただ、SNS上などでいろんな情報で溢れかえっていて、自分の中で整理がつかなくなってしまうな、とも感じていました。
私個人として気を付けたことは、直接自分の目で見て、自分の肌で感じたものを大事にするということですね。そのために、実際に企業に足を運んでみたり、先輩社員と話してみたりしました。実体験を重ねていくと、自分は何がしたいのかがより具体的に見えてくる、と思っています。

――最後に鈴木さんから学生に向けてメッセージをお願いしてもよろしいですか?

本当に色々な情報が溢れかえっている世の中ですが、そういった情報はうまく活用しつつも、やはり実際に自分の目で見て、自分の肌で感じたことを一番大事にしてもらいたいなと思います。
気になっている企業に関しては、どんどん積極的にイベントなどに参加して、リアルな体験を通して自分がどう感じたかを掘り下げ、次のアクションにつなげていってほしいと思います。


取材:清水 碧
編集:学生の窓口編集部
取材協力:株式会社コーセー

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活字中毒の中年編集者です。暇さえあれば本やウェブコンテンツを読み漁っています。 文章や言葉で読者を楽しませたり、悩みに寄り添い勇気づけられるよう、日々悪戦苦闘しながら言葉を紡いでいます。

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