早稲田VS明治の戦いがアツいスポーツはこれだ!! メジャースポーツ編
競技スポーツセンターに所属する44部は、リーグ戦や全国大会などで、関東や全国の大学と日々、しのぎを削っています。とりわけ、いま大注目なのが、対明治大学戦。伝統の戦いとして大いに盛り上がるラグビーを筆頭に、早明の実力が拮抗する部が多数あり、いずれも手に汗握る闘いを繰り広げているのです。
そこで、早稲田大学スポーツ新聞会(早スポ)と、明大スポーツ新聞部(明大スポーツ)の協力のもと、早明戦がアツい、4つのメジャースポーツを取り上げ、その見どころをご紹介。早慶戦がおもしろいのは当たり前。これからは早明戦で盛り上がろう!!
■【ラグビー】早明戦といえば、やっぱりコレ!
早明戦の代表格、ラグビー。ご存じの通り、両校とも熱狂的ファンが多く、2013年度の関東大学対抗戦では、国立競技場が満員になるほど大勢のファンが詰めかけました。伝統的に、「FW(フォワード)の明治」vs「BK(バックス)の早稲田」と評されているライバル同士。「重戦車」とも形容される重量FWを中心に攻める明治と、グラウンドいっぱいを使う「展開ラグビー」でBKを中心に攻める早稲田という好対照の両校が繰り広げる戦いが大きな見どころです。
特に早大インゴール前での明治FWと早稲田BKとの攻防には、双方から割れんばかりの大歓声が沸き起こり、ラグビー観戦の醍醐味が味わえます。今年度の注目選手は、フランカー布巻峻介(スポーツ科学部・4年=福岡・東福岡)。激しいタックルや見事な技を駆使して、明治のFWを自陣前でことごとく跳ね返す姿に、興奮すること間違いなし! なお、早明対抗戦は、毎年12月の第1日曜日付近。両校が勝ち進めば、全国大学選手権でも対戦します。
【野球】プロ大注目! 両エースの力投に興奮! 早明が戦う舞台は、春と秋に行われる東京六大学リーグ戦。慶應、立教、法政、東大とともに天皇賜杯をかけて戦う伝統の試合です。数々のスター選手を輩出してきただけに、会場となる明治神宮球場に足を運ぶだけでも、興奮もの。昨年までは明大が強く、春秋連覇を果たしましたが、今春はわが早稲田がその前に立ちはだかり、明大に2勝1敗と勝ち越しました。4季ぶりのリーグ優勝も目指しており、第7週終了時点で首位と絶好調です。
この快進撃の立役者が、150キロ超えの剛速球と多彩な変化球で相手をねじ伏せる、大学球界きってのエース、有原航平投手(スポーツ科学部・4年=広島・広陵)。今秋のプロ野球ドラフト会議で1位指名候補との呼び声が高い、大注目の選手です。春季リーグ戦でも、第7週終了時点で5勝をマークしています。
一方の明大にも、ドラフト候補といわれる左腕・山崎福也投手(政治経済学部・4年=埼玉・日大三)や、高校時代、母校の甲子園制覇に貢献した高山俊外野手(文学部・3年=埼玉・日大三)などの注目選手がそろっています。秋のリーグ戦では両エースの投手戦が観られるか!? 要チェックです。
【サッカー(男子)】
プロに迫るハイレベルな技に拍手!大学を経て、プロの世界に飛び込む選手も少なくないサッカー。それだけに、プロの卵ともいえる選手たちによる、レベルの高い試合が繰り広げられています。一瞬で攻守が切り替わるスピード感、ゴールが決まった時の華やかさなど、見どころは尽きません。
早稲田のア式蹴球部は、常にどんな試合に対してもひたむきに戦い、『WASEDA the 1st』の目標に向かって日々、部員同士が切磋琢磨し合う姿が印象的です。
注目選手は、FW(フォワード)の宮本拓弥(スポーツ科学部・3年=千葉・流通経済大付柏)。もともとフィジカルを活かしたゴールハンターとして定評がありましたが、今年はさらに足元の技術にも磨きがかかり、わくわくしたプレーでファンを魅力してくれています。
昨年度は関東大学リーグ戦2位でしたが、近藤洋史主将(スポーツ科学部・4年=愛知・安城東)のもと、今年度は優勝を目指します。
一方の明大にも、注目選手が目白押しです。高校時代、母校の全国優勝に貢献した和泉竜二選手(政治経済学部・3年=千葉・市立船橋)、U17選出された室屋成選手(政治経済学部・2年=青森山田)、ユニバーシアードにも選出されているディフェンスのかなめ、山越康平選手(法学部・3年=栃木・矢板中央)。両者はリーグ戦、全日本大学選手権、アミノバイタル杯、総理大臣杯などで対戦する可能性があります。
【バレーボール(男子)】
祝・日本一! 好敵手との攻防戦がアツいバレーボールでも明大は好敵手で、早明が戦うカードは、早慶戦にも引けを取らない盛り上がりがあります。特に昨年度の試合はどれもアツかった! 春季関東大学リーグ戦、東日本大学選手権では惜しくも明大に勝ちを譲ったものの、早大は徐々に力をつけて差を詰めていき、最後の大舞台、全日本大学選手権ではストレート勝ち! チーム全体が大きく成長しました
。吉村康佑前主将(平成26年度スポーツ科学部卒=現パナソニック)も、「明大はいままで勝てなかった好敵手。最後の最後に勝て、しかも日本一を成し遂げられて、うれしい」と語っています。
今年度春季リーグ戦、最終戦で早明対決が見られましたが、セットカウント2―3で明大に軍配が上がりました。リーグでの最終順位は早大6位、明大4位と、お互いに調子はいまひとつといったところです。専田和也主将(スポーツ科学部・4年=神奈川・弥栄)を中心にチーム全体が徐々に力をつけて、昨年度のように最後に大輪の花を咲かせてくれることを大いに期待しましょう。
ここに紹介したスポーツは、スポーツ観戦初心者でも楽しめるものばかり。エンジ色のユニフォームを着た選手たちがグラウンドやコートに降り立つ姿を見るだけでも、ぐっとくるものがあるに違いありません。さあ、あなたもエンジ色の旗を振り振り、早大校歌『都の西北』を歌って盛り上がっちゃいましょう!
(文・インパクト・ 教育学部4年都築/協力:早稲田スポーツ新聞会、明大スポーツ新聞部)