化学で世界を支えるUBEってどんな会社? 若手のうちから活躍できる秘密に迫る
就活のなかでも、時間をかけたいのが“企業研究”。しかし、どんなに企業について調べても、実際に働いている社員の方に話を聞く機会は少なく、具体的に働くイメージが浮かばないこともあります。
そんな企業分析だけではわからない働き方について知るべく、実際に企業で働く社員の方に学生が直撃取材! 今回は、2022年4月に「宇部興産」から社名を変更した、化学事業を中心とした素材メーカーである「UBE株式会社(以下、UBE)」のみなさんに話を聞きます。UBEは120年以上の歴史があり、国内外に拠点を有している優良企業です。英語を使う機会や海外留学をする社員も多く、文理専攻問わずグローバルに働けるとか。
意外と知られていないBtoB企業での働き方や入社の決め手、将来のキャリア設計など、就活生が気になる話を伺ってきました!
UBE株式会社とは?
UBE株式会社は、1897年に創業した120年以上の歴史を誇る化学素材メーカー。ナイロン樹脂・エラストマー製品(合成ゴム)をはじめ医薬品やファインケミカルなど、独自性のある多様な製品・技術を生み出しています。また、より専門性の高いスペシャリティ事業に移行し、日本だけでなく、より一層のグローバル展開を目指すために2022年4月に「宇部興産株式会社」から「UBE(ユービーイー)株式会社」に社名を変更。社会の発展と人々の暮らしを化学素材で支えています。
参加してくれたのはこの人!
国際教養学部 近さん
早稲田大学国際教養学部3年生。昨年はイギリスのオックスフォード大学に1年間留学し、経済と政治を学んだ。現在就活中。
経済学部 島田さん
法政大学経済学部3年生。経営学を学んでおり、将来起業したいと考えている。
理工学部 藁科さん
慶應義塾大学理工学部2年生。システムデザイン工学科で制御などを学んでいる。留学に興味あり。
UBEエラストマー株式会社 森川さん
2010年度入社。UBEエラストマー株式会社 海外営業グループに出向中。海外営業を担当している。
UBE株式会社 重本さん
2016年度入社。UBE株式会社 環境安全部 地球環境問題対策推進グループ所属。地球環境問題への貢献に向けた取り組みを行っている。
実は毎日履いているアレも作っていた? UBEってどんな会社?
UBEグループではどのような製品を作っているんですか?
自動車やデジタル家電、医薬品、家庭用品に関わる材料もあれば、建造物に関わる材料の扱いもあり、多岐に渡ります。私が出向しているUBEエラストマー株式会社では主にエラストマー製品(合成ゴム)を扱っており、車のタイヤなどに使われています。
私たちも知らないうちにUBEの製品に触れていたんですね!
ちなみにスニーカーの底に使われているエラストマー製品(合成ゴム)も、UBEの製品です。
こんなに身近にあったなんて驚きました!
UBEの素材は、「これがないと製品が成り立たない!」という大事な部分を担っています。
UBEでなら自分の“やりたい”を実現できる!
UBEを知ったきっかけや、入社しようと思った理由を教えてください。
扱っている商材が川上から川下まで多岐に渡っている点に魅力を感じ、就活では化学メーカーを希望していました。その中でもUBEは“活躍の幅が広いこと”や、“社会にも貢献していること”を知り、入社を決めました。特に、採用面接での話しやすい雰囲気が印象的だったことを覚えています。
森川さんも最初から化学メーカー志望でしたか?
私は商社や銀行などを中心に就活をしていました。しかし、入社後の裁量が大きいUBEに惹かれ、入社を決めました。内定後に現役社員の方と懇談したとき、“風通しのよさ”を実感したことも決め手です。
実際に入社してみて入社前と後で、ギャップはありましたか?
私はほとんどなかったです。少数精鋭という言葉がぴったりで、一人ひとりが活躍しています。
私もイメージ通りでした。「活躍の幅が広がりそう」というイメージをもって入社し、入社後は経営の知識が活かせる財務部に配属されました。経験を積むうちに、地球環境問題への関心が高まったことから異動希望を出した結果、現在の環境安全部へ異動が決まったということもあり、自ら活躍の幅を広げることのできる職場だと実感しています。
環境安全部では、実際にどのようなことをされているのか教えてください。
私が所属している環境安全部 地球環境問題対策推進グループでは、UBEグループ全体としての地球環境問題に関する目標設定や推進に取り組んでいます。また社内外への情報開示を行い、UBEの企業価値の向上を目指すための取り組みも行っています。すぐに成果が出る業務ではないので、大変な部分も多いです。それでも私たちの働きがきっかけで、地球環境問題に貢献する新しい製品や技術が生み出される時には、大きなやりがいを感じます。
会社に無くてはならない、縁の下の力持ちのような仕事なのですね!実際にUBEで力を入れている地球環境問題への取り組みはありますか?
2023年5月にカーボンニュートラルへの対応、サーキュラーエコノミーへの貢献、自然環境の保全や復興といったネイチャーポジティブへの貢献という3つの重点領域を設定し、戦略を実行することを発表しました。その中でもUBEグループにとって、特に重要なのは、カーボンニュートラルへの対応です。たとえば、2021年に「UBEグループ2050年カーボンニュートラルへの挑戦」を宣言しており、その中期目標として、2030年度までにGHG(温室効果ガス)排出量を2013年度比で50%削減することを、2022年に発表しています。これらの目標を達成するために、生産活動での省エネ推進やプロセス改善、再生可能エネルギーの導入などの施策を打ち出しました。
世界のトップメーカーと肩を並べて働くことがやりがい!
私はグローバルな働き方に興味があるのですが、森川さんの担当業務のやりがいや魅力も教えてください。
私は海外営業を担当しています。数値目標を達成したときの喜びはとても大きいです。また、世界のトップメーカーとお付き合いできるのもやりがいになります。
入社後にどのようなキャリアを経て、海外営業の仕事をされているんですか?
最初に任されたのは、携帯電話や電気自動車の電池部材の営業です。その後アメリカの会社との共同プロジェクトが発足され、そのサポートに回りました。2015年にはスペインに1年間MBA留学をし、帰国後に海外営業を担当し始めました。
入社前から、海外でも活躍したいと思っていたのですか?
そうですね。採用面接のときからずっと希望していました。
社内のMBA留学を経験されたとおっしゃっていましたが、きっかけはありましたか?
共同プロジェクトに関わったとき、「これから世界のトップメーカーと同じフィールドで戦っていかなければならないのか」と、肌身で感じました。日本と異なる環境に身を置いて外の世界を知り、自分のビジネススキルを更にアップさせる必要があると思い、留学を決意しました。
留学先ではどのような学びがありましたか?
「外の世界を知りたい!」という動機に100%応えられたと実感するほど、たくさんの学びがありました。とくに印象的だったのは地場企業へのコンサルティングです。ワイン文化が根強いスペインでビール文化を広めていくにはどうしたらいいか、ビール会社の役員へプレゼンをしました。
自分だったら緊張して何も話せなさそうです……!
確かに緊張しましたが、チームメンバーと役割分担をしてなんとか乗り越えました。
成功のカギは少数精鋭? UBEの挑戦できる環境とは
UBEならではの成功エピソードはありますか?
新システムの導入をスピーディーに行えたことです。カーボンニュートラルの実現に向けて、手作業では補えない業務をシステム化することになりました。新しいシステムを導入するとなると、他部署との連携が不可欠なため、時間がかかることも多くあるかと思います。しかし、風通しのよい社風ということもあり、短時間で意見集約ができ、スムーズなシステム化を実現することができました。
意見がまとまりやすいんですね! その一方で、入社後に苦労したことはありますか?
入社時は製品知識も現場の知識もなかったので、業務そのものについて理解することに苦労しました。その際には、わからないことを先輩に丁寧に教えてもらい、理解をしながら業務を進めることができました。
先輩や上司の方にも話しかけやすいということなんですね!
はい。東京本社ではフリーアドレスが導入されていることもあり、明るい雰囲気でコミュニケーションをとりやすくなったと感じています。
コロナ禍がきっかけで現在もテレワークが積極的に導入されていますが、コミュニケーションの量はそれほど減っていないです。私は週2~3回出社しており、チームメンバーと出社日を合わせることでコミュニケーションを図っています。
TOEIC300点台だった人が今では850点以上…? UBEの充実した補助制度とは?
UBE社員にはどのような人が多いですか?
個性を出せる人や、やりたいことが明確である人が多いという印象で、多くの社員が自分の強みを活かしています。UBEでは、営業=お客様対応というような固定観念がありません。営業でも、DXや営業管理などの業務を中心に行う人もいます。
個性が尊重され、柔軟に働くことができる人が多いと、いい刺激になりそうです!
化学メーカーなので、理系の仕事が多いイメージがあるのですが、文系の皆さんはどのような働き方ですか。
配属にあたっては、文系・理系出身によっての違いもありますが、その後は希望すれば、多様な選択肢があると思います。
これまで学んだことより、これからやりたいことを尊重してもらえるのはいいですね!
学校で学んだことも大事ですが、ビジネスの世界は変化が早いので、社会人になってからも勉強は重要だと思います。社会人の学びには、大学時代の文理専攻は関係ないです。日々気を付けていることとしては、私の業務の9割は英語を使用するので、語学力を日々高めるようにしています。
僕も将来英語を使って働きたいと思っていますが、今はまだそんなに話せなくて……。UBEの社員さんは学生時代から英語が得意な方が多いんですか。
確かに得意な人もいますが、全員が最初から英語が得意だったわけはありません。入社時はTOEICのスコアが300点台だったものの、今では850点以上になった社員もいます。その社員は会社が提携している通信教育や語学学校の補助などの制度をフル活用して勉強し、留学もしました。
英語学習をサポートする制度があるのは心強いです!
私は女性の働き方も重視して企業選びをしているのですが、UBEは女性も活躍できる職場だと感じていますか?
出産・育児休暇、時短勤務制度など、女性が働きやすい環境が整備されています。また、女性社員の積極的な登用・育成にも力を入れています。上司だけではなく、人事部に仕事をする上で不安なことやキャリアプランなどを直接相談できるシステムもあります。 また、私個人としては、性別に関係なく働きやすい職場だと感じています。フレックスタイム制、時間単位年休制度も導入され、育児休暇も男女問わず活用しています。ますます働きやすくなっている印象です。
人事制度も変わって、男女問わず若手が活躍しやすい環境になりました。適性に応じて大きな仕事を任せられることも多いですし、活躍できる環境です。
おふたりが今後UBEで挑戦してみたいことはありますか?
海外駐在をして、海外拠点でのマネジメント業務をしたいです。今はヨーロッパやアメリカなどが主な取引先ですが、成長力の著しいインドやアフリカなどの地域でも事業を展開したいと思っています。
まずはUBEの製品や技術のブランド力向上を目標とした、若手社員が中心に立ち上げたプロジェクトを成功させて、UBEの製品や技術をさらにPRしていきたいと思っています。そして将来的には、これまでの業務で培った経験や知識を生かしながら、会社の製品を扱う事業部での業務や、海外拠点での仕事もしてみたいと考えています。
最後に読者に向けて、メッセージをお願いします。
就職活動の機会を充分に活かして、さまざまな業界や人に出会い、自分の将来を想像してみてほしいです。
さまざまな会社を見ることができるのは、就活生時代だけだと思います。興味のある分野や、ときには苦手な分野にも目を向けながら就活をすれば、自分のやりたいことが見えてくるはずです。大変な時期ではありますが、がんばってください。
ありがとうございます! 化学メーカーというと地道に研究して製造販売をしているイメージでしたが、幅広い業務をしているとわかってイメージが変わりました。
私も研究室にこもっているイメージがありましたが、海外営業など外国語のスキルを活かせそうな仕事もあって学びになりました。
おふたりのお話を聞いたおかげで、仕事の内容や働き方が具体的にわかりました。自分の将来を考える上でも参考にしたいと思います!
若手社員も尊重!グローバルに活躍できるUBE
長い歴史のなかで培ってきた技術や経験を活かしつつ、さらなる躍進を遂げるべく未来を見据えているUBE。英語教育の補助制度や留学など、グローバルに働きたい社員を後押しする制度も整っています。若手のうちから裁量も大きいので、活躍の幅もますます広がっていくことでしょう。気になった方は、ぜひ採用情報などをチェックしてみてください。
UBE株式会社
120年を超える歴史があり、世界中のメーカーや社会を支えている化学メーカー、UBE。今後も、創業以来培ってきた「モノづくり」の技術を活かし、基礎化学品から先端分野の高機能品まで幅広く、グローバルに展開しています。また、スペシャリティ化学の成長と地球環境問題への対応を一体化して進めることで、豊かな未来社会に貢献していきます。
提供:UBE株式会社