「単位は取り戻せるけど、“あの夏”は取り戻せない」コロナ禍で失った夏を取り戻すかつてない挑戦。元高校球児たちの最終イニングを見届けよう!
学窓ラボメンバーのまえれなです! 2023年11月1日に武蔵野大学 有明キャンパスで開催された、『あの夏を取り戻せ』プロジェクトの記者会見に参加しました。同プロジェクトの代表兼発起人である武蔵野大学アントレプレナーシップ学部3年の大武優斗さんを始め、元高校球児の皆さんが集まり、熱気と感動に溢れたイベントでした。
今年の夏には慶應義塾高校が優勝したことで話題になった甲子園ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で2020年5月、戦後初の夏の甲子園中止が発表されました。『あの夏を取り戻せ』プロジェクトは2020年の独自大会優勝校や上位進出校の選手らが約600から800名の規模で参加し、2023年11月29日から2023年12月1日にかけて入場行進、記念セレモニー、記念写真撮影、交流試合、交流会等を実施するそうです。
右:『あの夏を取り戻せ』プロジェクトの代表兼発起人・武蔵野大学アントレプレナーシップ学部3年の大武優斗さん
甲子園を言い訳に生きていかないように、自分たちで終止符を打つ
このプロジェクトを立ち上げた大武さんは会見で「甲子園を夢見て頑張ってきたので、甲子園中止は自分の人生が否定されてしまったように感じた。甲子園を言い訳に生きていかないように、自分たちで終止符を打ち、一歩を踏み出すきっかけにしたい。」と話していました。甲子園だけでなく、コロナ禍によって開催できなかったイベントや友達との思い出づくりが思うようにできなかったことは皆持っている悔しい記憶なので、とても共感すると同時にプロジェクトを立ち上げるという実行力に同じ大学生として感動しました。
大武さんは今現在大学三年生で、学業との両立は大変なはず、それを聞いてみると「単位は取り戻せるけど、あの夏は取り戻せないよねとよく話しています。それくらい授業よりも大切なものをやっているという自覚もありますし、単位は来年頑張ればいいです。」と力強く語っていて、このプロジェクトにかける熱い思いを感じました。大学生の間にしかできないこと、もちろん勉強もそうですが、なにか自分が動くことで叶えることができる夢があるのではないかという、自分を見つめ直そうと思うきっかけになる言葉でした。
所属している学部の環境があったから一歩踏み出せた
また、アントレプレナーシップ学部に在籍していることが今の活動につながっているのかお聞きすると、「甲子園を取り戻すって笑われるように大きな夢だと思うのですが、“夢を笑わない”という環境がうちの学部にはあったので、外に言うことができたし、行動できたと思います。」大学での自分がいる環境によってこんなにも自分を動かすきっかけになるのだと実感しました。私は現在2年で、3年進級に向けてゼミ選考が始まります。改めて自分がどういう環境で学びたいのか、どんな思いを持った人の中で過ごしたいのかをじっくり考えたいと思いました。
このプロジェクトは観覧チケットをすべて無料で提供し、スカパーからの協賛により無料放送・無料配信が決定しており、無料配信に関してはネット環境があれば視聴可能。より多くの人に見にきていただきたいという思いを持って協賛各社と共に尽力されていますが、遠方から来る選手の交通費や宿代の資金がまだ足りておらず、資金面から参加を悩んでいる選手がいるそうです。そうした方々を少しでも応援したいと思った方、このプロジェクトをより成功させるお手伝いをしたいと思った方はぜひクラウドファンディングへのご協力をお願いいたします!!
・『あの夏を取り戻せ』プロジェクト 公式サイト
https://www.re2020.website/
【チケットのお申込みはこちら】
あの夏を取り戻せ~全国元高校球児野球大会2020-2023~
https://re2020.peatix.com/view
【クラウドファンディングページはこちら】
2020年の失われた夏の甲子園を取り戻したい あの夏を取り戻せプロジェクト
https://ubgoe.com/projects/444