【あなたは知ってる?】知っておきたい環境問題の常識とは #Z世代Pick
こんにちは。Z世代ブックピッカー・lunaです。
大学受験で、倫理、政治・経済を選択した学生は少なからずいるのではないでしょうか。 ですがみなさん、受験を終えたあともしっかり内容を覚えていますか? 倫理、政治・経済は生活に欠かすことのできない一般教養です。もしも忘れてしまったという方は、改めて世の中の仕組みや常識を学びなおしておきましょう。
今回は、社会人や学生の学び直しにもおすすめの『大学入学共通テスト 倫理、政治・経済が1冊でしっかりわかる本』を一部抜粋してご紹介します。
※本記事は栂明宏、吉田泰史、中川雅博著『大学入学共通テスト 倫理、政治・経済が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)より一部抜粋し、再編集したものです。
環境倫理とは --あなたは答えられる?
■ 環境倫理(エコエシックス)
今日では、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、熱帯林の減少、砂漠化といった諸状況が、人類の生存基盤である地球環境に深刻なダメージを与えています。
悪化していくと予想される地球環境問題に対して、人間の活動や今後の社会のあり方を捉え直すとともに、将来世代の利益や自然の権利にも配慮した環境倫理(ドイツの哲学者ヨナスによれば、世代間倫理)の確立が急務となっています。
■ 環境問題をめぐる国際会議
こうした状況を踏まえて、1972年にスウェーデンのストックホルムで「かけがえのない地球」をスローガンとする国連人間環境会議が開かれました。この会議では、人間環境宣言が採択されました。さらに、環境問題を専門的に扱う国連機関である国連環境計画(UNEP)もケニアのナイロビに設立されました。
1992年には、ブラジルのリオデジャネイロで、「持続可能な開発」を共通理念とする国連環境開発会議が開かれました。この会議では、環境と開発に関するリオ宣言(リオ宣言)や、その行動計画アジェンダ21が採択されました。また、気候変動枠組み条約と生物多様性条約も採択されました。
■ 日本の公害問題と循環型社会
日本の公害事件の原点とも言えるのが、田中正造の活躍とともに知られている足尾鉱毒事件です。高度成長期にも四大公害(熊本水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそく・新潟水俣病)が大きな社会問題となり、政府は経済成長とともに公害・環境問題の対策を迫られ、諸法律を制定しました。
近年の日本は、大量生産・大量消費・大量廃棄型社会に代わり、環境への負荷を減らし、自然界から採取する資源をできるだけ少なくして有効に使う循環型社会を目指しています。そのために、循環型社会形成推進基本法を制定し、実践的な行動指針として、3R(リデュース〔発生抑制〕・リユース〔再使用〕・リサイクル〔再生利用〕)を掲げています。

■実際に読んでみた感想
大学に入って塾講師のアルバイトを始めましたが、私は大学受験で世界史と倫理を選択しており、政治・経済は高校の授業でさらっと学習した程度でした。そんな私が、小学生に向けては社会科目、中学生に向けては歴史だけでなく、公民に関しても子供たちに教えることになりました。教える側は、自らが教える内容の数倍上回った知識を持っていることが必要だと考えた私は、まずこの参考書を読んで学び直しをしようこの本を手に取りました。
この本は、「倫理分野」と「政治・経済分野」に分かれていて、それぞれの分野ごとに詳しく説明が書かれています。単元が非常に多く、解説も詳細に載っているため、大学入学共通テストの範囲を十分に網羅していると言えます。ただ読み進めるというよりは、問題を解き、わからなかった問題の単元を読んで理解したり、教科書の補足資料として活用するのが個人的には良い方法だと感じました。(luna)

『大学入学共通テスト 倫理、政治・経済が1冊でしっかりわかる本』
定価 : 1,650円(税込)
頁数 : 360頁
ISBN : 978-4-7612-3005-0
発行日 : 2020年7月8日
■著者情報
栂 明宏(とが あきひろ)
河合塾講師。公民科目の授業はもちろん、模擬試験やテキストなどの作成、入試制度改革や高校教育課程の分析・研究なども担当している。
とくに目的を定めず、徒歩・バス・鉄道などであちこち出歩くことが趣味の一つ。『教科書よりわかる政治・経済』(旺文社)など、参考書・問題集の著書多数。
中川 雅博(なかがわ まさひろ)
河合塾講師。いくつかの大学で哲学や倫理学関連の講義も担当。専門は国際倫理学。話をすると猫が寄って来るらしい。共著に『いまを生きるための倫理学』(丸善出版)がある。
2007年には、「ロシア精神史における戦争道徳論の系譜について」(『倫理学年報』)で日本倫理学会「和辻賞」を受賞。
吉田 泰史(よしだ やすし)
河合塾公民科講師。河合塾の『政治・経済』のテキストや共通テスト模試の作成・編集を担当。
専門は憲法。徳島市立高校理数科卒、早稲田大学政治経済学部政治学科卒、同大学院政治学研究科修士課程修了。2015年8月北海道知床の道路上でヒグマと遭遇したが無事生還。



























