俳優・萩原利久「どんな些細なことであっても興味があったらやってみる」#学生の君に伝えたい3つのこと

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。

今回は、5月12日公開の『おとななじみ』に出演している萩原利久さんが登場。“超完璧クール男子”を演じた萩原さんが、これまで経験してきたことから学生へのエールをくれました。

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学生の君に伝えたい3つのこと

俳優・萩原利久が<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.どんな些細なことであっても興味があったらやってみる

――学生のあいだにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

自分の興味のあること、じゃないですかね。やってみたいことには大人になってもいろんなタイミングで出会うことがあると思うんですけど、それをいざやってみるとなったときに、全部できている人って本当に少ないんじゃないかなと思っていて。仕事にせよプライベートにせよ、興味のあることだったり、好きなことはいろんな意味で原動力になりますし、それがそのまま仕事に繋がる人もいるので、その人にとっていい時間のひとつになるんじゃないかなと思っていて。何かをやってみるのに遅すぎることはないでしょうけど、早いに越したこともないのかなとも思うし、やらないよりはやったほうがどう転んでも選択肢が広がるので、どんな些細なことであっても興味があったらやってみるのが一番だと思います。特に学生のうちは失敗を恐れる必要があまりない分、無敵かなと思うので、もしやろうかやらないか迷っているのであれば、とりあえずやってみるといいんじゃないかなと思いますね。

2.玉置浩二さんの「JUNK LAND」が大好き

――学生のうちに見たり、聞いたりしておいたほうがいいことは?

そういうものは人それぞれだと思うんですけど、僕個人がおすすめするなら玉置浩二さんですね。

――好きになったきっかけは何だったんですか?

僕は何かに偏るというか、特定の誰かの曲を聞き続けるみたいなことはなかったんですけど、学生時代にふとYouTubeか何かに出てきた玉置さんの曲を聞いてみたらシンプルに感動して。「うわ、何だ?この人」と思って、そこからずっと聞いています。

――学生の読者にぜひ聞いてほしい玉置さんの曲はありますか?

僕はずっと「JUNK LAND」という曲が大好きです。でも玉置さんは歌声が本当に素晴らしいので、どの曲でもいいから、とにかく声を聞いてもらいたいなと思います。

3.自分の興味に正直であることは大事

――では、これまで経験した中でやっておいてよかったと思うことはありますか?

結局、何事も興味には勝てなくて、得意なものと好きなものがあるとしたら、僕は圧倒的に好きなものをやっているほうが幸せなんじゃないかなと思っているので、自分の興味に正直でいてよかったなぁと思います。この仕事も、もともと僕は芝居がしたいとか、俳優になりたいと思っていたわけじゃなくて、ただ目立ちたいという動機だけで始めていて(笑)。飽き性な性格なのでやめたものもいっぱいありますけど、やってみた結果、今残っているものがあってそれに満たされて生活しているので、興味に正直であることは大事だと思いますね。

――萩原さんが、今一番興味があることなんですか?

ずっと続いているのはバスケットボールとサッカーと玉置さんと仕事だとして、今一番ホットなのは鳥のダチョウです。

――ダチョウですか! それはなぜ?

ダチョウって頭が良くないみたいなことを聞くじゃないですか。どれくらい良くないんだろうと気になって、調べれば調べるほどだんだんかわいく見えてきちゃって(笑)。今は一番好きな動物もダチョウになり、一番見たい動物もダチョウで、ダチョウがかわいいなと思っている日々ですね。このブームがどこまで続くのかわかんないですけど(笑)、もしかしたら、10年後にダチョウに乗って生活しているかもしれないし、ダチョウを求めて海外にいるかもしれないので、そういうことも含め、興味のあるものにとことん挑戦してみるのはいいことなんじゃないかなと思いますね。

伊織は僕の中で過去最大級に難しい役

――5月12日には萩原さんが出演する映画『おとななじみ』が公開されます。萩原さんが演じた伊織は、ヒロインの楓に思いを寄せる“超完璧クール男子”という役柄です。

僕の中では過去最大級に難しい役でした。やっぱり多少なりとも自分の中にあるものだったり、共感できるものから糸口を見つけて役作りをしているんですけど、伊織に関しては原作を読んだときに「これはまずいぞ」と思いましたし、自分の中にあるものじゃどう頑張ってもちょっと成り立たないなと思って(笑)。僕は普段はだらしなくて、伊織みたいにスマートじゃないし、スペックも高くないので、微塵も同じ要素がないんじゃないですかね。オファーをいただいて一回スタッフがどよめいたくらい(笑)、自分含め、これは一大チャレンジだということで、現場にはかなり準備をして入りました。歩き方から座り方から何から何まで一回作り切らないと自分が出てしまって、伊織という人が成り立たない気がしていたので、すごく考えながら演じていました。

――自分から遠いと感じたキャラクターには、どうやって近づいていくのでしょうか?

もはや近づいてないのかもしれないです。自分という要素を極限まで削いで挑んだ気がしていて、だから全然違うところに1から伊織くんを積み立てていって、そこにどんどん肉付けして持って行く感覚なんですかね。だから意識して演じないとできないし、やっぱり1ヶ月、2ヶ月で伊織くんになれるわけでもないので、近づいた感覚はもしかしたらないのかもしれないです。だって近くないですもん(笑)。中身の面で言うと、こちらから理解を深めて、寄り添っていく作業をしましたけど、いわゆる側から見た伊織像に対しては、50年あっても近づくのはちょっと厳しい気がしていて。4回くらい生まれ変わっていけるかどうかみたいなレベルな気がしたので、そこはすごく割り切って準備したかなと思います。

――実際に演じてみて見えてきた部分はありましたか?

伊織は完璧なんですけど、それは側から見た完璧であって、本人は本人でちゃんと人間だし、純粋で。原作や台本を読んでいる時点でそういう面を感じていたんですけど、やってみてピュアで純粋な子だなぁというのがより強く感じた印象ですかね。だから外面以上に中身の部分を伊織としてちゃんといないと、台詞のひとつひとつが全部嘘になっていくような気がしましたし、伊織から出てくる言葉としてちゃんと喋れるように意識していたと思います。

――そんな役を演じたご自分の姿を完成した作品でご覧になってみて、いかがでしたか?

いや、もう……。たまたまみんなと違う日に試写を見たんです。本当によかったなと思いました。恥ずかしいというか見られないですね、正直(笑)。客観視なんて程遠いし、(手で顔を隠しながら)本当にこれで見て、そっと帰りたいくらいでした。もともとモニターもあんまり見ないですし、自分の作品を見るのがすごく苦手なんです。現場にいるときはオンになっていましたし、自分からは見えないですけど、実際に観ると「もう何やってるんだろう」っていう。もう自我しかないので耐えられないですね。これはもう無理ですね、無理です。本当に体がかゆかったです(笑)。

(井上)瑞稀はハルのようにポジティブなエネルギーをくれる子

――井上瑞稀さん演じるハル、久間田琳加さん演じる楓、浅川梨奈さん演じる美桜、そして伊織の幼なじみの空気感も印象的でした。幼なじみ見えるように意識したことはありましたか?

それがないんです。どうやって幼なじみ感を出そうとは考えてはいたんですけど、初日に現場に入ってみんなが喋っているのに乗っかっていったら、もう出来上がっていた感覚が強かったので、自然とに尽きるのかもしれないですね。だからラッキーだったなと思います。頭から最後までこんなに仲良くできることってなかなかないし、ましてやこういう幼なじみというシチュエーションでそれができたのは本当にいいことしかないというか。ひとり違うだけでここまでにはならなかったんじゃないかなと思えるくらい、本当に奇跡的な巡り合わせかなと思いますね。ただ最初の本読みは、伊織をやるからちょっとクールにいこうと思ってスンッとしていたんです(笑)。何してるんだって感じですけど、「どこまでバレないのかな?下手したら全部いけるかもしれないから、やってみよう」と思って個人的にチャレンジしたんですけど、初日で終わりました(笑)。

――幼なじみを演じた井上さん、久間田さん、浅川さんの印象を教えてください。

瑞稀はハルの実写版だと思いました(笑)。決して彼にポンコツと言いたいわけじゃないんですけど、普段人前に立つ機会がたくさんあるからか、やっぱり輪の中心にいて、ポジティブなエネルギーをくれる子だったので、「うわ、ハルだ」と思いました。久間田さんは僕の勝手なイメージで、僕らがわちゃわちゃしているのを見て「とんでもない子どもと一緒の現場になっちゃったな」と思うような、自分より精神年齢が高い方なのかなぁなんて思っていたんですけど、ある日突然、僕と瑞稀の子供のような会話に当たり前のように入ってきているのに気づいて、もしかしたら精神年齢が近いんじゃ?と思いましたね(笑)。浅川さんはみんなを見守って(笑)、全部を拾ってくれて。拾ってくれるというとこっちがボケていたみたいですけど(笑)、本当にすごく絶妙なバランスでいられましたね。みんな年齢が近いのもあって小さい頃に見ていたものとかも割と近いですし、そういうのも込み込みで幼なじみ感というか、4人の空気感が強くなっていったんじゃないかなと思うので、割とどの組み合わせでもずっと喋っていた気がしますね。

――今回の作品でお気に入りのシーンはありますか?

どこなんですかね……正直に申しますと、リアルに(手で顔を隠して)これで見ていたので、本当にまともに試写を見られてないんです(笑)。でも現場に入る上で、冒頭の伊織と楓のシーンでは10年分止まっていた物語が一気に進み出すので、伊織にとってすごく大事なシーンだったんです。そこは思い入れがあるので、自分もほぼ見られていないんですけど(笑)、ぜひ見てほしいです。こんな状態で取材来るなよって話なんですけど、自分のシーンはね、とてもね、本当にどうしていいかわからないくらいあたふたしながら見ていたので(笑)。

すごく居心地のいい優しい現場だった

――作中で伊織たちが幼なじみ4人が一緒にいるときはそれぞれが自分らしくいられる時間のように見えたのですが、萩原さんが自分らしくいられる瞬間はどういうときですか?

基本、今みたいな感じなので特定のシチュエーションはもしかしたらないのかもしれないですけど、少なくともこの現場にいたときは、本番以外は限りなくありのままの自分だった気がします。すごく居心地のいい、優しい現場だったなぁと思います。

――普段と本番で切り替えるためにしていたことはありますか?

もう本番で伊織スタートみたいな感じです(笑)。だから伊織にはあの本番の瞬間しかなれてなかったんじゃないですかね。あとは本読みのときくらいじゃないですか(笑)。

――最後に、映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

現場の雰囲気だったり、僕らがリアルに現場で感じていたものがまるまるスクリーンを通して届けられることはレアというか、すごくいいことだなと思いますし、4人それぞれのキャラクターも本当に漫画から飛び出してきたようにしっかり生きていて、掛け合いもふとしたところが面白いので、どこをとってもいろんな魅力のある作品なんじゃないかなと思います。ラブコメですけど、一本の芯が通りつつ、すごくメリハリのある作品になっているんじゃないかなと思うので、ぜひぜひ楽しく見ていただけたら嬉しいです。

萩原利久さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

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PROFILE

萩原利久

1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。主な近年の映画出演作に『花束みたいな恋をした』(21)、『牛首村』(22)、『天間荘の三姉妹』(22)、『左様なら今晩は』(22)、『美しい彼〜special edit version〜』(主演/23)、『劇場版 美しい彼~eternal~』(主演)など。今後は『ミステリと言う勿れ』(9月15日公開予定)の公開が控えている。

映画『おとななじみ』5月12日(金)公開

青山 春と加賀屋 楓は、4歳の時から隣に住む “おさななじみ” 。
お互い一人暮らしを始めた 24歳 の二人は、結局今も同じアパートの隣の部屋に住んでいる。楓は ハルを想い続けているが、肝心のハルは楓の気持ちに全く気付く様子はない。だらしないハルに、楓はつい世話を焼きすぎて最早オカン化してしまっていた。
進展しない関係に業を煮やした楓は、おさななじみの伊織と美桜に相談し、ハルを諦める事を宣言。しかし、決意したものの、ズルズルとハルを諦めきれない楓に、伊織は大人の男として優しく接し、実は楓のことが小学生の頃から好きだったと告げる。急接近する楓と伊織の様子を目の当たりにして、動揺するハル。鈍感ながらも、自分の本心に気付き始めたハルだったが、楓に対して素直になることができず、美桜に心の内を相談する。
実は、ハルは楓の亡き母親と交わした約束を純粋がゆえに頑なに守り続けなければならないと思っていてーー

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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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