産業革命の歴史を「箱庭」で探索!共通テスト世界史B対策にもおすすめの『箱庭西洋史』#Z世代Pick

こんにちは、Z世代ブックピッカー・lunaです。
歴史もののドラマや漫画だとスッと頭に入ってくるけど、教科書のように文字ばかりになると、流れや事象がイメージできず、なかなか歴史が覚えられない...なんてことはありませんか?
共通テスト対策に十分対応できる内容で、イラストなどで視覚的にイメージがしやすい。そんな美味しいとこ取りの本が『箱庭西洋史』です。
この本では、人類が誕生するところから、ソ連が崩壊し、EUが誕生するところまで、簡潔に書かれています。見開きで一つの単元になっており、左ページには詳しい解説や図表などが書かれています。右ページにはその単元に関する事柄を吹き出し付きのイラスト(箱庭)で示してくれています。世界史を学習する上で、視覚的に理解できるところが魅力的です。

(上)実際の見開きのイメージ

(上)「箱庭」と呼ばれるイラストは、矢印や番号を手がかりに眺めると、歴史の流れがつかめます。
今回は、『箱庭西洋史』の中から一部抜粋しご紹介します。さぁ、壮大な箱庭の世界をのぞいてみましょう。
※本記事は田中正人著『箱庭西洋史』(かんき出版)より一部抜粋し、再編集したものです。
産業革命の歴史が箱庭にギュッと凝縮

産業革命 ―イギリスで起きた新しい波―
18 世紀になると、ヨーロッパでは新たな機械が次々に発明されるようになり、農業から工業中心の社会へと移行します。こうした大きな変化を産業革命といいます。
産業革命はまずイギリスで起こりました。その理由はいくつかあります。イギリスは多くの植民地を築くことに成功し、巨万の富を得ていました。人びとの暮らしは向上し、質の高い製品をほしがるようになっていました。また、当時イギリスで囲い込みという農業の合理化が起こったため、街には仕事をほしがる失業した農民であふれていました。つまりイギリスには、産業革命のための資金も需要も労働力も十分に備わっていたのです。
産業革命は綿工業の分野から始まります。当時イギリスは、綿織物をインドから輸入していました。しかし多軸紡績機や水力紡績機などが発明されると、質のいい綿織物を自国で大量に生産できるようになりました。綿織物の原料である綿花は大西洋三角貿易によって安く仕入れることが可能だったため、それまでの毛織物に代わり、綿織物はたちまちイギリスの主力製品になりました。
次にそれらの製品を早く運ぶため、紡績機の開発で得た技術が蒸気船や蒸気機関車に応用されました。これに伴って、鉄鋼業や石炭業なども発展しました。イギリスは世界の工場としての地位を確立していきます。このあと、産業革命の波は、ベルギー、フランス、ドイツ、アメリカへと広がっていきます。
産業革命によって、生産力は飛躍的に向上しました。しかし資本家と労働者という新たな階級対立を生んでしまいます。そればかりか、機械によって仕事を奪われた手工業職人による機械打ち壊し運動なども起こりました。さらに人口集中、長時間労働などの問題も浮上し始めます。
■Z世代ブックピッカー・lunaの『箱庭西洋史』おすすめポイント
解説ページで要点を確実に抑えているので、「共通テスト世界史B」のレベルに十分対応できると思います。そのため、参考書として活用することが可能です。もちろん、高校では世界史を学んだことが一度もない方で、教養として世界史の知識を身につけたいという方にとっても読み物として使いやすいので、おすすめできる一冊になっています。皆様もぜひ一度手に取って読んでみてください。

『箱庭西洋史』
定価 : 1,980円(税込)
頁数 : 248頁
ISBN : 978-4-7612-7646-1
発行日 : 2023年1月10日
■著者情報
田中 正人(たなか まさと)
1970 年東京生まれ。ロンドン芸術大学・ロンドンカレッジ・オブ・コミュニケーション卒業。MORNING GARDEN INC. において、グラフィックをメインとした書籍の執筆・編集・製作を行う。著書に『哲学用語図鑑』『続・哲学用語図鑑』『社会学用語図鑑』(プレジデント社)『心理学用語大全』(誠文堂新光社)などがある。2011 年グッドデザイン賞受賞。本書では、執筆、イラストディレクション、下絵(コンテ・ネーム)などを担当。






















