長いようで短い! 大学時代の夏休みを有意義に過ごすために
大体7月末から9月中旬までとおおよそ2カ月もある大学の夏休み。2カ月というと長そうに感じますが、「実家に帰ってゴロゴロとしていたらあっという間に終わってしまった」(経済学部・2年男性)「バイトと飲み会。結局、普段とあまり変わらなかった」(商学部・2年男性)と嘆く声も少なくありません。
長く感じる夏休みも、きちんと計画を立てていないと、虚しくあっという間に終わってしまいます。そこで、夏休みをどのように過ごしたのか、先人たちの経験を聞いてみました。
●海外旅行は計画的に
「留学生の友達を頼って海外に。観光客はあまり行かないような店に連れて行ってもらって、とても楽しかった」(法学部・4年女性)
「学生限定のツアーを利用して、安く海外に。友達と2人でバイト代を貯金して行ったのですが、一生の思い出になりそう」(文学部・3年女性)
長期休みを利用して、海外に行く人は多く見受けられました。海外旅行は事前の計画がものをいいます。友人との予定の調整も大切ですし、学割ツアーなどの情報収集や、資金の積み立てもしなければなりません。また、普段から留学生と交流を持っておくと、旅行のときは心強い味方になるといいます。旅行のためだけに仲良くなるのはいかがなものかと思いますが、幅広い人たちと交流を持っておくことが、夏休みの過ごし方にも影響を与えることは確かなようです。
海外旅行は簡単には行けません。お金を貯めることや、予定の調整、同じ人物と一定期間ずっと一緒に行動するということなど、ある程度の覚悟と計画性が必要と言えます。それを持たずにノリやテンションだけで話を進めると……
「親友と、夏休みは一緒にイタリアに行こうと約束していたのですが、結局、親友のお金が貯まらなくて諦めることに。私は必死に貯めていたのに……。それからちょっと関係が微妙です」(商学部・4年女性)
というようなことも……。海外旅行の計画を立てたことで、友人との関係にヒビが入ったという話は、彼女以外に何人からも聞かれました。くれぐれも軽々しく約束しないように、気をつけてください。
●学生ならではの無計画な旅を楽しむために
「青春18切符を使って、仲間5人と都内から四国まで行きました。新幹線と違ってどこでも降りられるので自由気ままな旅を満喫できました」(商学部・4年男性)
「野宿したり、日雇いのバイトをして旅行資金を貯めたりしながら日本各地を巡りました。大学生然とした貧乏旅行は、一生の思い出になると思います」(法学部・2年男性)
「ヒッチハイクで東京から青森まで行ってきました。人の温かみに触れることができ、非常に感動的な旅になりました」(法学部・4年男性)
ヒッチハイクや青春18切符(日本全国のJRの普通列車に乗り放題の切符。1枚で1日有効×5回分がついてくる)を使った鈍行列車の旅は、時間をたっぷりかけてもOK! 計画性がなくてもOK!という大学生ならではの楽しみ方でしょう。思いがけない出会いや突然のアクシデントも、友情を深めたり、多くの経験を得られる機会になります。しかし、
「1日で東京から広島まで鈍行列車で行く計画を立てたのですが、移動時間が長くてイライラして友達と喧嘩しちゃいました。無理な計画は立てないほうがいいですね」(文学部・2年男性)
友人と行く場合は、友人の性格なども考えて、長い間一緒に行動しても大丈夫なのか、よくよく検討することが大事です。また、ハプニング(例えば体調を崩す、友人とはぐれるなど)が起こることも想定して、あまり、無理な計画を立てないこともポイントです。