「判官贔屓」を間違った意味で使っていませんか?社会人や学生の学び直しにも最適な『高校の漢字・語彙が1冊でしっかり身につく本』 #Z世代Pick
こんにちは。Z世代ブックピッカー・まえれなです。
みなさんは、日常生活の中で語彙力不足を感じることはありませんか? 会話の中で良い表現がとっさに出てこず、伝えたいことをうまく伝えられなかった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。もしかするとそれは、高校時代の現代文読解に遡ることで解決するかもしれません。河合塾講師の土井諭氏は語彙力習得のコツをこう語ります。
“現代文の文章を読むために(そして他教科の教科書や参考書・問題集を読んだり、新聞や本を読んだりするために)は、漢字や語彙の力が不可欠です。また、「勉強しているのに成績が上がらない」という悩みを抱えている受験生の中には漢字や語彙の力が決定的に不足している人も多くいます。だからこそ、すべての学習の土台として、漢字や語彙の学習をもっと大切にしてほしいのです。”
そこで、受験生だけではなく社会人や学生の学び直しにもおすすめの『高校の漢字・語彙が1冊でしっかり身につく本』を一部抜粋してご紹介します。高校レベルの語彙ですが、どのくらい正しい意味を知っていますか? ぜひ挑戦してみてください!
※本記事は土井諭著『高校の漢字・語彙が1冊でしっかり身につく本』(かんき出版)より一部抜粋し、再編集したものです。
「判官贔屓」「清濁併せ吞む」―正しい意味で使えていますか?
■実際に読んでみた感想
現代のスマホを介した会話がたくさん飛び交う中で、省略表現や、会話をしている人同士しかわからない特殊な表現を使っている人が多いのではないかと思います。自分の話したいことを相手にわかりやすく伝えようと思った時、語彙力がないと相手が理解できる表現をうまく使うことができず伝えられない。そうしたことを避けるためにこの本を通じて高校までの漢字と語彙を学習し直すことができると思いました。
中は単元ごとに分かれており、自分の苦手な部分を優先的に学習できるようになっています。高校時代は覚えるのが苦手で学習することから逃げていましたが、この本を使うことでこの一冊だけやれば完璧だという信頼のもと最初から最後までやり切ることができました。高校時代に使っていた学習参考書はこの本に比べて中身がバラバラで不得意な部分だけ抽出して勉強するということができていなかったので、この本を通して選ぶ参考書のわかりやすさ、問題量、内容理解の大切さを知ることができました。(まえれな)
■著者からおわりに
この本を手にとって学習を始めたら、皆さんの言葉の世界は確実に広がることと思います。文章の「見晴らし」がよくなるということは、文章の言わんとすることを正しく理解できるようになるということです。もはや文章の中で知らない漢字や語句に出会うことはほとんどないでしょう。現代文のみならず、あらゆる学習において必要な武器を手に入れたわけですから、どうか、これからは安心してたくさんの文章と戯れてください。
『高校の漢字・語彙が1冊でしっかり身につく本』
定価 : 1,430円(税込)
頁数 : 240頁
ISBN : 978-4-7612-3063-0
発行日 : 2022年3月24日
■著者情報
土井 諭 (どい さとし)
河合塾現代文科講師。1984年愛知県名古屋市生まれ。広島大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究科博士課程後期中退。2010年より河合塾の講師として現代文の講義を担当し、東大・京大の論述クラス、早大クラス、私立文系クラス、理系の共通テスト対策クラスなどを幅広く受け持つ。「解答に必要な読解レベル」を明確にし、必要なことを必要なだけ読み取って解答する水準にまで受験生の力を押し上げることをモットーに授業を展開している。