エッセイコンテスト「#Z世代の目線から」11月期の結果発表!キーワードは“ほっとするもの”

編集部:ベッシー

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昨年11月に募集していた「エッセイコンテスト」の選考が終了しました。今回のキーワードは“ほっとするもの”。たくさんのご応募ありがとうございました!

まだまだ寒い毎日が続きますよね。そんな冬の日はほっとしたいもの。みなさんにとって“ほっとするもの”はなんでしょうか。

選ばれた優秀作品1作品と、入選作品5作品をご紹介します。

なお今回は希望者に対して、田中青紗から「このあたりをもう少し膨らませるとより良いかも!」と感じた、簡単なアドバイスも記載しています。

企画協力:田中青紗(たなか あさ)

テレビ番組制作会社勤務からフリーライターへ転身。現在は、取材・コラム・短編小説を中心に執筆中。過去にマイナビ学生の窓口にて短編小説を掲載。
2021年には、LivingAnywhere Commons×新しい働き方LAB 創作コンテストの企画・運営・審査員を務める。
note:https://note.com/tanakaasa_life


優秀作品:『郷の匂い』/著者:久保獎太朗 さん

大学生になったのを期に、大阪で一人暮らしをする。新居を前に、不動産屋で受け取った鍵を鍵穴に差し込み左に回す。ドアを開けると、それまで閉ざされていた部屋の中の空気が出口を見つけ一斉に吹き込んでくる。空気の動く流れを感じる。……

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著者:久保獎太朗 さん
学校・学年:大阪医科薬科大学 3年
Twitter:@OMCbungei
著者コメント:ほっとするものというテーマから敢えて実態のない「匂い」まで発想を飛ばしました。一人暮らしを始めてすぐホームシックになった時の経験を思い出しながら執筆しました。どこか懐かしい匂いがしました。

【あらすじ】
大学入学をきっかけに一人暮らしを始めた筆者。部屋の扉を開けると出迎えてくれたのは、これから始まる新生活を後押ししてくれる“匂い”だった−−。匂いにまつわる筆者の思いが綴られた温かな作品。

【田中青紗からのコメント】
“ほっとするもの”のテーマから「匂い」に繋げていく発想が面白かったです!「匂いにほっとする」気持ちは、多くの人が共感するのではないでしょうか。「私にとってほっとする匂いはなんだろう?」と考えるきっかけにもなりました。

【アドバイス】
(1)実家へ帰省した時期が分かりづらかったです。「数ヶ月」「一年ぶり」「大学◯年生のとき」など、離れていた期間が分かる描写があると、「自分がよそ者になってしまった不安」な気持ちが伝わりやすいと思いました。

(2)この作品の一番の山場は、実家の匂い=安心できるというところだと思います。一人暮らしの寂しさ、地元を離れたことで感じるよそ者感といった気持ちやエピソードがもう少し膨らませて書いてあると、より“実家の匂いで安心した”や“匂いと記憶の関係”の部分が活きるかと思います!


入選作品(応募順に掲載)

入選作品1:『あまい休日の朝』/著者:タロイモ さん

とある休日の朝、9℃の空気の寒さによって目が覚めた。歯を磨いて、顔を洗った後、私はキッチンに入った。 「ここ最近インターン、各種検定、学校課題等々すべての用事がかぶってしまって、こんなにのんびりできる朝は久しぶりだなぁ」私は水を沸かしながら、最近の出来事を振り返った。 ……

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著者:タロイモ さん
学校・学年:明治大学 3年
著者コメント:インターンや就活、課題等々たくさんのタスクが重なって、最近はあまり休めなかったが、その朝があったからこそ、ずっと気を張っている私は久しぶりにほっとすることができました。

【あらすじ】
忙しい日々が続いていて、のんびりできる休日の朝が久しぶりな筆者。まだまだタスクはあるけれど、今日は一日休もうと決めた。甘い朝ごはんを準備して、ゆっくりと楽しむ時間は緊張していた気持ちを落ち着かせてくれる。

【田中青紗からのコメント】
甘いものが心を柔らかくする気持ち、よくわかります!ふんわりと優しく温かいシーンがイメージでき、読み終わった後に心がほっとしました。自分を甘やかす時間は大事ですよね。

【アドバイス】
ココアを飲み、お菓子を食べているシーンが、筆者の変化に繋がる+作品の山場だと思うので、ここの描写を増やすと心がほぐれていく気持ちがより伝わりやすくなります。例えば、ココアの濃厚さ、温度、食べたお菓子の種類(クッキーなのかチョコなのか)、どのような味や食感なのか、どのくらいの時間楽しんでいたのかなどが詳しく書かれていると、「この時間は筆者にとってホッとした時間だったんだな」と感じやすくなると思います!

入選作品2:『ほっとを届ける』/著者:くらげ さん

「アイスとホット、どちらに致しますか?」  アルバイト中、この台詞を言う機会は意外にも多いのですが、お客さまから 「じゃあ、ホットで」  と返される回数が増えるたびに、冬を感じます。あとは閉め作業で冷蔵庫に仕込んであったレモネードや珈琲、そして紅茶を廃棄する時、ボトルいっぱいにドリンクが残っていたりするとやはり冬を感じられるのです。……

... ... エッセイの続き(全文)はこちらから

著者: くらげ さん
学校・学年:日本大学 4年
Twitter:@Aoku_oborete
著者コメント:防寒対策や冬のあたたかい料理でエッセイが書けないまま、アルバイトに行った時にホットドリンクを頼まれたのでこれだ!と思い、ホットドリンクにまつわるほっとした時間を切り取って書いてみました。

【あらすじ】
アルバイト先のお店で「ホットドリンクで」と言われる回数が増えると冬の到来を感じる。大雪が降ったある日、シフトに入っていた筆者は「もう今日はお店に誰も来ないかもしれない」と先輩とともに思っていた。しかし、三人組のお客様が来店して……?

【田中青紗からのコメント】
やりとりをしている様子がスッと頭に浮かびました。とても読みやすく、私もホットレモネードを飲んで温まったような気持ちになりました。筆者にとって素敵な経験になったのだと感じます。

【アドバイス】
「ホットレモネードを付ける人が多いですよ」と、お客様に付け足しをしておすすめすることは、今まであまりしてこなかったのでしょうか。筆者のこれまでの接客に対する思いやスタンス(例:おすすめを聞かれてもマニュアル通りの説明しかしていなかった、緊張してあまり声をかけていなかった等)が事前に描かれていると、三人組のお客様とのやりとりを経ての、自身の変化に繋がる様子(笑顔が増えた)がより活きると感じました!

入選作品3:『灯油ストーブ』/著者:幸人 さん

私が幼い頃に、実家が暖房として使っていたのはエアコンの温風ではなく灯油ストーブだった。 ストーブのスイッチを押すとちちち、と音を立てて数秒後にぼっ、と火がつく音が聞こえる。よく見ると、青白い火がゆらゆらと揺れているのが見える。 私はそれが好きだった。……

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著者: 幸人 さん
学校・学年:人間環境大学 4年
著者コメント:灯油ストーブは私の幼い頃の冬の記憶と結びついています。けれど、今はエアコンしか使っておらず、それが普通です。それが今の私の冬の記憶です。これがおそらく時の流れであり、自分の成長なんだと思います。

【あらすじ】
私が幼い頃、実家では暖房器具はエアコンではなく灯油ストーブを使っていた。機械の奥でゆらゆらと揺れる青白い炎を、じっと見つめるのが好きだった−−。どこか懐かしさを感じる、冬にぴったりの作品。

【田中青紗からのコメント】
灯油の匂いから「家に帰ってきた/家に帰りたくなる」=「ほっとする」に、上手に繋げていると思いました。灯油ストーブならではの特徴や、ご自身の思いが素敵に綴られています。

入選作品4:『全ての源』/著者:MOAMOA さん

私の生きる源、それは推し。 推しが笑うだけでほっとするし、推しが居るだけでほっとする。安心するし生き返る。 疲れを癒し、心を癒し、どんな時でも推しは支え。生きていくうえでかけがえのない存在。心も全てが温まる。 ……

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著者: MOAMOA さん
学校・学年:神戸松蔭女子学院大学 4年
著者コメント:推しのために生きている、推しがいるから生きていられる、そんな人生を送っています。 そこから推しの存在はどんなものなのか、それを考えた時にほっとする存在だと分かりました。

【あらすじ】
「推しが生きる源」だという筆者。推しがいるからこそ、日々を生きていられるそう。推しへの思いとともに、どのような存在なのかが綴られた作品。

【田中青紗からのコメント】
<ほっとさせてくれる人に出会うのは人生でとても大事な事だと私は思うよ>という部分に大変共感しました。また、私は“ほっとするもの”から「推し」への発想は出てこなかったので、「なるほど!」と興味深く読ませていただきました。

入選作品5:『大好きなロリィタファッションと安心感』/著者:カリン さん

私にとっての心がほっとするものはロリィタファッションです。ロリィタには甘ロリやクラロリなど様々な種類がありますが、私はその中でも黒ロリ、ゴスロリが特に好きです。フリルやリボンなどの装飾がされていて、着ると誰でも可愛くなれるというのがロリィタの大きな魅力です。……

... ... エッセイの続き(全文)はこちらから

著者:カリン さん
学校・学年:専門学校日本デザイナー芸術学院 1年
著者コメント:心の安らぐ好きなものを語らせてもらいました。ロリィタファッションの魅力が少しでも伝わると嬉しいです。

【あらすじ】
筆者はロリィタファッションが好きで、中でも黒ロリ、ゴスロリが好き。見ているだけでも幸せな気持ちになるというロリィタについて、魅力たっぷりに綴っています。

【田中青紗からのコメント】
ロリィタファッションへの愛が伝わってきました!どのような洋服なのか、説明が丁寧に書かれていたのでイメージがしやすかったです。ロリィタが筆者にとって大切な存在なのだと感じました。

【アドバイス】
ロリィタファッションの思いはたっぷりと伝わったものの、なぜロリィタを好きになったのか、きっかけとなる具体的なエピソードがあると、より筆者とロリィタの関係性が深くなると感じました!また、所有している洋服の枚数やお店へ行く頻度など、ロリィタ好きを数字で表現しても◎

総評

たくさんのご応募ありがとうございました!

作品を通して、私自身の心もほっと温かくなりました。冬にぴったりの作品の数々、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです。

また、今回は審査員も“ほっとするもの”をテーマに、エッセイを書いてみました。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

2023年もZ世代の目線を一緒に発信していきましょう!

特別紹介作品

惜しくも選考に漏れた作品や審査員たちのエッセイは次のぺージで紹介!

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編集部:ベッシー

編集部:ベッシー

昔ながらの大学生活でイメージされるような大学生活を謳歌し、就職活動はちゃんとやらず、社会人のスタートではつまづき、いろんな会社を転職しながらキャリアビルド。学生や若い人のチャレンジを応援したい、頑張れる場を提供したいという想いを持って編集部で活動中。伝えたいメッセージは「自分で考え、自分で動き、人にはどんどん頼りましょう」

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