俳優・荒木飛羽が“学生の君に伝えたい3つのこと”「その時に好きな曲を集めたプレイリストを作っておく」
人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。
宇多田ヒカルさんの楽曲をモチーフにしたNetflixシリーズ「First Love 初恋」が、現在Netflixにて独占配信中。今回ご登場いただくのは、作中で満島ひかりさん演じる也英の息子・綴を演じた荒木飛羽さんです。現役高校生ならではの学生のあいだにやっておくべきことをアドバイスしてくれました。
▼高橋文哉さん、眞栄田郷敦さん、山本舞香さんが登場！
学生の君に伝えたい３つのこと
俳優・荒木飛羽が＜学生の君に伝えたい３つのこと＞
1．ひとりでいろんなところに行ってみる
――学生のあいだにやっておいたほうがいいと思うことはありますか？
いっぱいあるんですけど、制服ディズニーとかはやったことがないのでやってみたいなぁと思いますし、ひとりでディズニーに行ってみたいです（笑）。ディズニーだけじゃなくて、ひとりでいろんなところに行ってみたいですね。あとは花火大会に行ったほうがいい。なんか、学生のうちの花火大会って特別な感じしません？（笑）あと弟とかがいたら、ちゃんとかわいがってあげる。僕、弟がいるんですけど、かわいくて。
――よく一緒に遊ぶんですか？
10個差で最近同じ遊びをできるようになってきたんですけど、ゲームとかをして遊んでいますね。たまに一緒に寝るんですけど、昨日も一緒に寝て……かわいかったです（笑）。
2．その時に好きな曲を集めたプレイリストを作っておく
――では、学生のうちに見て・聞いておいたほうがいいと思うことは？
聞いておいたほうがいいものは、やっぱり自分が好きな曲とか。僕は割とバンド系が好きで、失恋していなくても失恋ソングをよく聴いているかもしれないです。Saucy Dogさんの「シンデレラボーイ」とか、This is LASTさんの「バランス」とか。あと僕、プレイリストをすぐに更新したり、新しいプレイリストをバンバン作っていて。それを残しておいて、たまに古いプレイリストを漁ると「これ、聴いてたなぁ」とそのときのことが蘇ってくるので、それもおすすめです。見ておいたほうがいいのは、広告とかを見て「これ、見たい」と思ったもの。僕は「私の頭の中の消しゴム」「花束みたいな恋をした」が好きですね。あと「ユージュアル・サスペクツ」もとても面白いので見たほうがいいです。この３つはすごく好きですね。
――荒木さんは気になった作品をどんどん見ていくタイプですか？
映画はわりと波があって、一回見始めたらパーッと見ていくんですけど、まったく見ないときもあります（笑）。
3．外で遊んで体づくりをする
――これまで経験した中でやっておいてよかったと思うことはありますか？
中学校の頃に学校から家に帰ったあとに毎日のように土手に行ったり、遊びでサッカーしていたことです。地元の土手にはサッカーコートがあって。楽しいし、体づくりにもなるし、それはやっておいてよかったなと思います。
オーディションのとき満島（ひかり）さんが演技の相手だったのはびっくりした
――荒木さんが出演するNetflixシリーズ「First Love 初恋」についてもお話を聞かせてください。こちらの出演はオーディションで決まったのでしょうか？
はい、オーディションでした。中学２、3年生の頃に始まって、撮る頃は高校生だったので、すごく思い入れがあります。
――台本を読んだ印象を教えてください。
幸せなところと悲しいところとが繊細に描かれているというか、いろんな感情が出てくるような作品で。笑えるところも泣けるところもたくさんあるなと思いました。
――ちなみに、作品のベースとなった宇多田ヒカルさんの「First Love」は荒木さんが生まれる前の楽曲ですが、ご存知でしたか？
もちろんです。もともと宇多田ヒカルさんの「Beautiful World」がすごく好きで、そこから知ったのでびっくりしました。「あの『First Love』？」って（笑）。
――今回演じた綴という役柄への印象も教えてください。
綴は、普段は結構おとなしめでどちらかというと暗い雰囲気の男の子なんですけど、好きなことになると饒舌になって、自分の思うことを綴なりの言葉で喋る、素敵な男の子だなと思います。あと綴はすごく音楽が大好きで、ただそれなりの障壁もあって。好きな道に進むことを最初から諦めているというか、難しいということを理解している男の子なので、そこは綴の強さになっているのかなと思います。
――綴と荒木さんご自身が近いと感じる部分や、この役に選ばれた理由なのではと思うことはありますか？
僕も綴と一緒で話すのが好きですし、話し始めるとバーッと喋っちゃうところは似ています。あと、オーディションのときに満島（ひかり）さんが演技の相手をしてくださったんですよ。オーディションの会場に入った瞬間「なんで満島さんが！？」とびっくりしましたし（笑）、緊張はしていたんですけど、緊張していないように見えたらしくて。「一番お母さんとして見てくれていた」ともおっしゃってくれたので、それで選んでいただけたのかなと思います。
多趣味で、いっぱい趣味ができていく
――お気に入りのシーンはありますか？
（アオイヤマダさん演じる）詩ちゃんと心から楽しんでいる時間は綴が一番自分を出せているところだと思うので、そのシーンは好きですね。あと（佐藤健さん演じる）晴道と２人で飛行機を見ながらすごく重要な言葉をもらうシーンもすごく好きです。そこは風が強すぎて僕の声が届かないし、健さんも僕と反対を向いているのでやり取りができなくて。それでイヤモニをつけて撮ったことも印象的です。もう全部好きですけど……也英とごはんを食べるシーンも、だんだんだんだんお母さんとの距離も縮んでいって、２人の関係が微笑ましくて大好きです。
――綴が愛してやまない音楽のように、荒木さんが今すごく好きなものはありますか？
すごく多趣味で、コロコロいっぱい趣味ができていくんですよ。綴の歌みたいなものでいうと、ギターを弾いていて。全然弾けないんですけど、友だちと演奏したり練習したりしていますね。あとはうちの猫がかわいいです（笑）。名前を呼んで「おいで」と言ったら来るんですよ。撫でるとゴローンと転がるんですけど、おなかを撫でると甘えたいのか、腕を掴んでくるんです。そのときに爪が痛くてパッと手を離したんですけど……かわいいです（笑）。癒やしですね。
荒木飛羽さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ！
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PROFILE
荒木飛羽
2005年9月28日生まれ、茨城県出身。2014年、TVドラマ「死神くん」で俳優デビュー。直近の主な出演作に、映画『人魚の眠る家』(18)、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(18)、『貴族降臨 -PRINCEOFLEGEND-』(20)、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』『あなたの番です 劇場版』(21)、『耳をすませば』(22)ドラマ「少年のアビス」(22／主演)などがある。
Netflixシリーズ「First Love 初恋」Netflixにて独占配信中
1998年、北海道の田舎町で、也英（八木莉可子）と晴道（木戸大聖）は出会う。運命だと感じた。ふたりはまたたく間に恋に落ち、 きらめくような高校時代を過ごす。也英は幼い頃から、CAになって世界中を旅するのが夢だった。卒業すると、夢を叶えるため也英は東京の大学へ、晴道は航空学生として自衛隊に入隊し、離れ離れになる。そして境遇の違いから、徐々にすれ違ってゆく。ある時、久々に再会したふたりは、些細なことでケンカ別れをしてしまう。その帰り道、也英は交通事故に遭い......。以来、ふたりの人生は交わらないまま、20年近くの月日が流れていった。現在、也英（満島ひかり）はタクシードライバーとして生計を立て、晴道（佐藤健）は自衛官を退官してセキュリティ会社で働いている。偶然にも同じ町で、それぞれの人生を歩んでいた。叶わなかった、初恋。その初恋は、大人になったふたりの心に喪失として刻まれ、やがて20年の時を経て、運命はもう一度ふたりを引き合わせる。也英と晴道の初恋の物語はずっと続いていた─。
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取材・文／東海林その子
撮影／三橋優美子
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