アーティスト・佐々木佑紀が“春からの君に伝えたい3つのこと”「情報を受信するアンテナをたくさん持っておく」

人生の先輩である著名人の方々から、春から新生活、新しい学年が始まる大学生のみなさんに、エールを送る「春からの君に伝えたい3つのこと」。
ボーカルグループでメジャーデビューし、グループを卒業後、昨年からソロとしてアーティスト活動を開始した佐々木佑紀さん。意外なきっかけから歌手を志し、今も夢を追い続ける佐々木さんに、新生活に向けて頑張る学生へアドバイスをいただきました。
アーティスト・佐々木佑紀が<春からの君に伝えたい3つのこと>

1.情報を受信するアンテナを持っておく
――春から新生活を頑張る学生が、やっておいたほうがいいと思うことを教えてください。
若いうちは発信する電波ではなく、受信するアンテナをたくさん持っておくこと。発信するのも大切だけど、まずは受信する方に重きをおいていろんなものを取り入れてみてほしいです。やりたいものとやりたくないもので住み分けてしまうと、自分の人生を閉ざしたり、型にはめることになるんですよね。興味のないものも10年後、20年後に自分の職業になるかもしれないし、選択肢は多ければ多いほどいいので、やらなくていいものや意味のないものなんてないんだと思います。
2.「START LINE」を聴いてほしい
――新生活を頑張る学生に見て・聞いてほしいものはありますか?
「START LINE」という僕の曲なんですけど、心にモヤモヤしたものやくすぶっている想いがある人、自分はもっとこういうことができるのに今じゃ無理だと思っている人たちに聴いてほしいです。アーティスト仲間が、僕が独立して頑張っている姿を俯瞰で見て歌詞を書いてくれて、だからこそ自分の中で大切な曲ですし、ソロとして一発目にリリースするならこの曲しかないと思ったんです。一歩踏み出すには本当にカロリーが必要だけど、この曲を聴くと自然と元気づけられるんですよ。大人でも再スタートを考えていたり、ここから自分の色を出していこうと気合いを入れたい方に聞いてほしいなと思います。
3.コミュニケーション能力を高める
――何か新しいことを始めるときに、やっておいてよかったなと思うことはありますか?
今はだいぶよくなったんですけど、僕はめちゃめちゃ人見知りなんですよ。だからこそやらなきゃと思ったのは、コミュニケーションを取ることなんです。今はコミュニケーション能力や何か秀でるものだったり、熱いものを持っていることが大事で、頭がいいだけでは会社も採用しないじゃないですか。人の話を聞く、自分の思いを話す、表情を読むところから自分の夢に近づいたり、結びつくことがあると思うんです。僕は野球以外、何も取り柄がないと思っていたし、自信もなかったけど、それを打破するために必要だったのがコミュニケーションだったんだと思います。話しかけたり、人を気遣う努力は頑張ろうと思えばできることなので、社会人に向かっていく上で、そこから始めてみてほしいです。そうしていくと人をより好きになるし、自分の自信にも繋がるんですよね。
歌手になりたいという嘘が本当の夢

――2013年にボーカルグループとしてデビューし、歌手として活動を始めた佐々木さん。この仕事を始めたきっかけを教えてください。
もともとプロ野球を目指していて、もし行けなかったとしても、社会人野球をしてそのままコーチになったり、野球関係の仕事に就いたりとか、野球に携わったまま人生を終えるだろうと思っていたんです。でも大学一年生で怪我をしてしまって、卒業後に考えていた進路が僕の中ですべてなくなってしまって。大学には野球で入学したので、できないなら学校にいる時間がもったいないと思って、大学を辞めたいと両親に話したら「理由がないとダメだ」と言われて、そこでついた嘘が歌手になりたいだったんです(笑)。母は多分嘘だと分かっていたと思うんですけど、「2年間頑張って、ダメだったらおじいちゃんのレストランを継いでほしい」と言われました。
――嘘をついたことから始まったんですね!
そうなんです。歌手になるにはどうしたらいいのか分からなかったから、とりあえずオーディションを受けたり、ボイストレーニングに通ったり、同じような夢を持っている人が集まってライブをすることがあったので、そこに参加してみたり。1年8カ月経ったときに母から「こういうオーディションをやってるよ」とTBSさんとコートダジュールというカラオケ屋さんのオーディションを教えてもらって、その日たまたま赤坂でバイトだったので休憩中に受けに行って(笑)。96点以上の人を対象にavexのオーディションがあったんですけど、僕は94点くらいだったのでダメだと思って、受けたことをすっかり忘れていたんです。でも一ヶ月後に急に電話がかかってきて、「明日二次審査があるから歌う曲を決めてください」と言われて。そこから三次、四次と進んで、その次の日には素人が急に赤坂BLITZのステージに立たされて、気づいたらグランプリになっちゃって。グランプリはメジャーデビュー決定なので、avexに入ってまたオーディションを受けて、グループに所属することになったんです。
――そのときは何がモチベーションになっていたのでしょうか。
僕がすごいなと思ったのは、言葉として発したら自分の環境が変わっていくことなんです。オーディションを受けたり、ボイトレに通っていくうちに、歌手になりたいという嘘が本当の夢になって、半年経ったときには歌がすごく楽しくなっていたんです。バイト先の最初の挨拶で、俺は歌手になるから友だちになっておいたほうがいいよと言っちゃったり(笑)。思うことは誰にでもできるけど、第三者の前で言葉で発して逃げ道を断つことで、現実味を帯びてくるんですよね。ビッグマウスって、実は自分のモチベーションを高める一番の近道なんじゃないかなと思います。
お客様ファーストは自分の中の絶対的なポリシー

――そして、昨年3月からはソロとして活動されています。
僕が独立したいなって思ったきっかけは、グループのひとりとしてじゃなく、自分だけでもっともっと何かを表現したかったからなんです。独立して自分を表現できることはすごく楽しいし、今まで見えなかったものも見えてきたんですよ。例えばグッズなら、今まではいくつか選択肢をもらってその中から選んでいたけど、もともとはそれぞれに十何種類のパターンがあって、それぞれに合ったデザインがされている。ひとつひとつにストーリーがあるということを知らなすぎたんです。楽曲もどういう順序でどういう人たちが関わって世に出るのか、いろんな面から知れたことが僕の中で本当に大きくて。それによってひとつひとつに愛着が湧くし、作ったものは僕が生み出した子どもだと思っているので(笑)、新しいグッズは自分からファンの方に手渡ししているんです。あとは最近だと電子チケットが増えていますけど、手元に残るものとして僕がデザインしたチケットを作って、コレクションできるようにと考えたり。ファンの方に支えてもらっていると改めて気づけて、より一層愛を持つことができたので、お客様ファーストということは自分の中の絶対的なポリシーとしてこれからも活動していきたいです。
――ひとりでの活動だからこそ、反響も直に届くようになりますよね。
そうですね。僕はファンの方から質問や意見をいただいたときに、即答できるようにすることを心がけています。特典会やライブをやったときにどういうことが疑問に上がるんだろうとスタッフと話し合って、リストアップしているんですよ。パッと話せないということは僕の中では考えていないのと同じだし、すぐに返せることが信頼に繋がるのかなと思うんです。それにイベントをやる日やグッズを発売するのにも理由や意味がないとイヤで。グループの頃はその意味を事務所が見つけてくれていたから、僕らはファンの方に聞かれても話せなかったけど、こういう理由や過程があるんだよとお客さんに伝えられるのも直接声が届くようになってよかったことだなと思っています。
辛かったら逃げたり諦めていい

――今後、ソロ活動で目指していることを教えてください。
三十代で武道館に行くことですね。そこまでにはちゃんと順序を踏まないといけないと思っているし、タイミングは僕の中で決めているので、今はそれに向けて活動しています。その先はそこに行かないと見えないかなと思いますね。人生の中での目標は、80歳でもライブをしていること。僕の人生は野球で終わると思っていたけど怪我で辞めることになって、そこまで使ってきたお金や時間はなんだったんだろうと親に思われたくないんです。だからこそ、次に選んだ歌は死ぬまでやりたいなと思っています。
――歌手という夢を叶え、今も走り続ける佐々木さんから、好きなことを仕事にしたい学生にアドバイスするとしたら?
マイナスでネガティブな部分が見えてくると、好きなことに対して気持ちをセーブし始めると思うので、僕は本当にやり続けたいことは好きなところだけを見るんです。だから別に稼げなくてもいいし、逃げてもいい。それに自分ひとりの人生だから他人からとやかく言われることではないので、明確じゃなくてもやりたいことや目標が見えるタイミングが来たときに、そもそも自分は何がしたいのか、どういう人生を歩みたいのかを考えるといいのかなと思います。僕の友だちに、今を楽しみたいから自分で生活リズムを決められるバイトをして、遊びたいときに遊ぶという生活をしている人がいるんですけど、それはそれでめちゃめちゃいい人生だと思うんですよ。自分の中でそういうテーマを決めることが大事なのかなと思いますね。
――最後に、新生活に向けて頑張る学生たちに応援メッセージをお願いします!
もう頑張っているから、辛かったら逃げたり、諦めていいと思います。新入生や新入社員は頑張らなきゃいけない、全力でやらなきゃいけないという固定概念がありますけど、自分にあった方法があるなら頑張らなくていいと思うんです。そうやって自分のスタイルをゆっくり見つけていく生活を送ってほしいです。
佐々木佑紀さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!
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PROFILE

佐々木佑紀
1990年6月7日生まれ、東京都出身。『TBS 夏サカス2012 ~笑顔の扉~ 王様のブランチ×コート・ダジュール カラオケスーパーオーディション』で約7000人の応募者の中からグランプリを獲得。2014年4月にボーカルグループでメジャーデビュー。2021年3月31日にグループを卒業と同時に事務所を退所。その後ソロアーティストとして活動をスタート。1/1(土)配信リリース 1st single「STARTLINE」は、「秘密のケンミンSHOW極」1月〜3月のエンディングテーマになっている。
information
リリース情報
2/14(月) 2nd single 「Missing You」
各種音楽ストリーミングサービスにて配信中
LIVE情報
3/26(土) 「SASAKI YUKI 1st Anniversary LIVE 」開催!!
場所 渋谷 PLEASURE PLEASURE
詳細はオフィシャルサイトにて
https://c-rayon.com/result/yukisasaki/
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注意事項
■応募期間
2022年2月25日(金)15:00〜2022年3月24日(木)23:59
■抽選方法
・当選者は、ご応募いただいた方の中から抽選で決定させて頂きます。審査経過および結果に関するお問い合わせや苦情については応じかねます。
■当選連絡
・当選者の方には公正な抽選後、個別にご連絡を差し上げます。未当選となった方への連絡はいたしませんので、ご理解いただけますと幸いです。
■その他注意事項
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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部