松居大悟「2人(池松壮亮、尾崎世界観)に置いていかれるんじゃないかって不安になった」#ボクらの時代コラム

編集部:あこ

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様々なジャンルで活躍する著名人の方々によって繰り広げられるトーク番組『ボクらの時代』。あえて司会者を置かない本番組では、ここでしか聞けないトークが盛りだくさん。人生の先輩であるみなさんのお話は、きっと学生のみんなにきっかけやヒントを与えてくれるはずです。

フジテレビ提供

2月13日(日)に放送された『ボクらの時代』は、俳優の池松壮亮さん、クリープハイプ・尾崎世界観さん、映画監督の松居大悟さんが登場。現在公開中の映画『ちょっと思い出しただけ』は、尾崎さんが作った曲(主題歌『ナイトオンザプラネット』)をもとに松居さんが脚本を書き上げ、池松さんが主演を務めた作品。10年ほど前から親交があったにもかかわらず、本作が久々の再会となった3人が、それぞれの仕事について、一緒に行った旅の思い出や今後のこと、結婚観についてなど、幅広いテーマで語り合いました。

『ボクらの時代』に3人で出るのが夢だった

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番組冒頭で、「松居くんの夢が叶った」と話す尾崎さん。実は昔から3人でよくつるんでいて、『ボクらの時代』にこの3人で出るのが夢だったといいます。それを聞いて「俺の夢というか、3人の夢だと思ってたのよ。でも、2人とも先に出ちゃって…」と若干恨みがましく言う松居さんですが、尾崎さんが「それでいうと、池松が最初に向こう側(『ボクらの時代』)に行ったの。そうなるともう“『ボクらの時代』に出たかった3人”ではなくなったじゃん?関係性がちょっといびつになったというか。“出てる人”と“出てない人”みたいに。だから、『ボクらの時代』がずっと3人を包んでたけど、『ボクらの時代』が3人の関係を壊したと言っても過言ではない(笑)」と言い、2人を笑わせます。

もともと、松居さんが演出することになった海外の戯曲の作曲を尾崎さんに依頼し、その作品の主演を務めたのが池松さんだったというのが3人の出会いだったそうで、尾崎さんと池松さんが初めて話したのは渋谷の裏路地にある居酒屋だったんだとか。池松さんがそのときのことを「(尾崎さんの前髪が長くて)目が見えなくて、『すっげぇ、怖ぇ』と思った記憶がありますね」と振り返ると、尾崎さんも「不思議な人だなと思った。今と全然変わんないもんね。しゃべり方とかも」と当時の池松さんの印象を語ります。落ち着いた池松さんの話し口調について、尾崎さんが「21歳なのにおじいちゃんみたいだったよ」と言うと、池松さんも「自分がテレビに出てしゃべってるのとか見るとちょっとゾッとしますね。『なんだこのしゃべり方!』と思って」と語りますが、「でも、弟がまったく同じしゃべり方なんですよ。だからもう、血ですね、たぶん」と、抗えない遺伝であることを明かしていました。

再会できたことが奇跡的だし素晴らしい

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一時はしょっちゅうつるんで、一緒に映画を観たり旅行に行ったりしていたという3人。しかし、『ちょっと思い出しただけ』の製作で再会するまでの数年間は会っていなかったそうで、それを自然な流れだと捉えていた尾崎さんですが、松居さんは少し違っていたようで、「俺は会いたいと思ってたけど、それは難しそうだな、って」と当時の心境を明かします。

(3人の関係性が)いつかなくなるだろうなって思ってたしね、ずっと」という尾崎さんの言葉に、池松さんも「なんか、そういう儚さはやっぱり。人対人ですからね」とポツリ。松居さんだけは「そうなの?」と異議を唱えますが、池松さんの「でも、だから再会できたことがやっぱり奇跡的だし素晴らしいし、それぞれ(活動を)やってないとこうなってないでしょうし」という言葉には大きく頷いていました。

2020年2月、新型コロナウイルス感染拡大の影響でライブが延期になり、バンド史上最大規模のツアーが中止になってしまったクリープハイプ。「ライブが延期になるって初めてだったし、単純にこんなにチケットを買ってもらって、お客さんにせっかく期待してもらったのにライブがなくなるっていうことが納得できなくて。次に来てもらえる保証もないって思ってたし」と、当時の心境を語る尾崎さんは、「当日、今頃ライブが始まってるなという時間に『曲を作ってみよう』と思って。そのとき作った曲が『ナイトオンザプラネット』のサビで。その曲を1曲作れたときに、今までとは違うところにいけた気がして。あとは今の気分というか、ライブができなくなってしまって、世の中も変わっていく、その気分にすごく合ってるなと思えたから、松居くんに1回聴いてもらった」と、曲への思いを吐露します。

すると松居さんも「『ようやく松居くんと作りたいものができた』って(曲が)来たのよ。なんかそれがグッときたというか…。オレもずっと家にいたし、ここ5年ぐらいクリープハイプと作品作ってなくって、なんかすごく意味とか物語を勝手に感じて、SOSな感じを勝手に受けとって。お金集めとかはあとで考えるとして、ちょっと台本(書かなきゃ)…って。長編映画の最後にこの曲だ、と思って」と、この曲が今作を製作するきっかけになったことを明かしていました。

その後、池松さんに主演してほしいと思ったと話す松居さんは、「久しぶりに再会するからこそ、単純に映画としてちゃんと上に行かなきゃ始まんないだろうな、みたいな気持ちはすごくあった」と言い、その言葉に池松さんも「(でないと)再会する必要がないですからね」と同意します。

置いてかれてるんじゃないかって不安になった

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こうして再会を果たした3人ですが、離れていた間、松居さんは池松さんと尾崎さんの活躍にずっと嫉妬していたといいます。「『ボクらの時代』にも『情熱大陸』にも先に出てたし、おんなじ感じで始まったのに置いてかれてるんじゃないかって不安になったり。きっとこの2人は情では付き合ってくれないから、離れ離れになったのには自分に原因があるんじゃないかとか。池松くんは他の監督と組むし、尾崎くんもMVを他の監督とやるのは『なんかなぁ…』って思ってたけど」と、当時の心境を赤裸々に明かす松居さん。

するとそれを聞いた尾崎さんは「ただただ愛おしいね」とニッコリ。池松さんも「そういうことをテレビの前で堂々と言えることがすごいと思う。いや、嫉妬っていうのは人間誰しもが持ってるし、『私は嫉妬しません』っていうのは絶対に嘘だと思うけど」と、その素直さに感心していました。松居さんが「でも、尾崎くんも嫉妬めっちゃするでしょ?」と聞くと、「するけど、松居くんみたいにかわいく出せないから。それは才能だと思う」と、嫉妬の感情をポップに出せる松居さんがうらやましいと話す尾崎さんでした。


フジテレビ提供

それぞれ物を作るクリエイター同士、お互い仲良くしながらも決して馴れ合いはせず、才能を尊重し合いながら切磋琢磨していく姿がとても美しく感じられた鼎談となりました。

“嫉妬”という感情は誰もが持つものですが、ただ嫉妬するだけでは何も生み出さないし、自分の中のイヤな感情でしかありません。でも、それを松居さんのように相手に素直に伝えられたら、相手も決してイヤな気はしないでしょうし、また逆に嫉妬心を表に出さず内に秘めて、それをモチベーションとすることで自身の成長につなげることができたりと、付き合い方によってはプラスの効用もあるのではないでしょうか。大学生のみなさんの中に、もし嫉妬の感情を持て余している人がいたら、その気持ちを自分の成長につなげられるよう考え方をシフトしてみませんか?

『ボクらの時代』フジテレビ系(毎週日曜7:00~7:30)

放送日:2月13日(日)
池松壮亮×尾崎世界観×松居大悟
『ボクらの時代』公式ホームページ

<次回の放送>
2月20日(日)7:00~7:30
棚橋弘至×オカダ・カズチカ×獣神サンダー・ライガー


文:落合由希
編集:学生の窓口編集部

編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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