こんにちは！学窓ラボ 学生ライターの濱田真璃乃です。今回、私は日本橋三越本店にある三越劇場で行われた、Keio Fashion Creator のファッションショー「MONTAGE」を取材してきました。オフライン開催は関係者のみの参加でしたが、12/27(月)10:00～YouTubeでのLIVE配信もあるので、このショーの魅力を皆さんにたっぷりお伝えしていきます！

私は実際にファッションショーを見るのが人生初の体験だったので、終始ワクワクした気持ちでショーを見ていました。雑誌やテレビなどで見るキラキラした世界が目の前に広がっていて、自分も少しだけショーの一部になれた気分に。ショーが始まると、あっという間に会場の世界観に引き込まれていき、時間が経つのが一瞬でした。

Keio Fashion Creatorとは？

このショーを主催しているKeio Fashion Creatorは設立19年目の学生服飾団体です。名前の通り慶應義塾大学の学生をはじめ、その他四年制大学や服飾専門学校の学生、計33大学109名の部員で運営されています。
部員はデザイナー・ディレクター・プレス・モデルマネージャーの4つの役職に分かれ、ショーの準備をしてきました。当日、スタッフの方は黒のドレスコードで衣装を揃えていて、それぞれ個性がありながらも統一感がありかっこよかったです！

「MONTAGE」に込められた意味

今回のショーのテーマは「MONTAGE」。これは映画において別々に撮影されたカットとカットを繋ぎ合わせる技法のこと。ショーでは人生を1つの物語、映画として捉え展開していきます。生きていれば、いつも良いことばかりとは限りません。辛く、悲しい出来事に直面し、そこで私たちの人生が終わってしまうかのように思うこともあります。
そういうときに自分の心の中の支えとなり、背中を押してくれるもの、－大切な本や家族・友達－、今回はその私たちの心の支えとなるものを映画に見立てて、各デザイナーが今までの人生でインスピレーションを受けた映画を1本選び、衣服で表現しています。
このコンセプトは今年の2月には決まっていましたが、どう伝えるかという解釈の仕方を決めるのに時間がかかったそう。

ショーでは40人のモデルが登場し、デザイナーたちがつくった衣装が次々と披露されていきました。観客席の通路をランウェイにしていたため、モデルとの距離が近く臨場感がありました！また、モデルが自分の方向へ歩いてくるときには美しさから目が離せず、鳥肌がたち、圧倒されました。
皆さんは、これまでに見た映画で印象的なものはなんですか？もし自分がデザイナーだったら、この映画で、こんな衣装を創ってみたいな〜と想像してみるのも面白いかもしれません！

歴史ある文化と現代の若者の融合

ショーが開催された三越劇場は日本で初めてファッションショーが行われた場所でもあります。今回のショーテーマは”映画”を軸にしたものなので、三越”劇場”という場所で開催したことに非常に意味を感じました。
また、石膏彫刻や大理石でできた壁、ステンドグラスなとで彩られた天井があり、古くから守られてきた劇場と現代の若者の感性から生みだされたファッションの対比が、お互いの良さを最大限引き立てあっていました。

現在、コロナの影響でやりたいことを思うようにできていない学生も多くいるのではないでしょうか。しかし、社会がどんな状況であろうと、私たちの学生生活は一刻一刻と過ぎていきます。人生の”今”を大切に生きていく、そんなメッセージをこのショーは伝えてくれたように思います。たくさんの方のたくさんの想いが詰まったショーは、今を生きる私たちに希望を与えてくれること間違いなしです！

今回、一足先にご紹介したKeio Fashion CreatorのRUNWAY SHOW 2021 "MONTAGE"は2021年12月27日(月)10:00〜10:30にYouTubeでLIVE配信されます！配信に際して、音響・映像美にもこだわっているそうなので、衣装に注目することはもちろんですが、ぜひ会場全体の雰囲気を一緒に味わってみてください！

RUNWAY SHOW 2021 "MONTAGE" Trailer

撮影：百野幹人
文：学窓ラボ 濱田真璃乃
編集：マイナビ学生の窓口編集部 ろみ