【12/27】Keio Fashion Creator『RUNWAY SHOW 2021 "MONTAGE"』ファッションショーの様子をYoutube LIVEで配信!
Keio Fashion Creatorってどんな団体?
Keio Fashion Creatorは今年で設立19年目の学生服飾団体。毎年12月にファッションショーを開催し、2021年度現在は約110名の様々なバックグラウンドを持つ学生がデザイナー、ディレクター、プレス、モデルマネージャーの4つの役職に分かれ活動しています。
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Keio Fashion Creatorがファッションショーにこだわる理由
「ファッションは体の最も近くで自分を守り、同時に力を与えてくれる存在でもあるから」
そんな想いのもと、Keio Fashion Creatorでは団体の意思を表現・表明するために、設立当初から実際に観て肌で感じるというファッションショーの醍醐味にこだわっています。
2020年度は「国立科学博物館 地球館」で開催し"辿る"というテーマのルックとノスタルジックな会場の雰囲気がマッチしたショーを届けました。コロナ禍前には1日で600人以上の来場者数を記録しています。
RUNWAY SHOW 2021 "MONTAGE"について
【詳細】
RUNWAY SHOW 2021 "MONTAGE"
開催日時:2021年12月27日(月)10:00〜10:30
開催方法:オンライン配信
発信媒体:配信用特設ページhttps://keiofashioncreator.com/montage.html
RUNWAY SHOW 2021 "MONTAGE" Trailer
映画ではもともと一つの物語が存在していますが、映画というシステムに落とし込むときに物語は切断されバラバラのカットによって撮影されます。それらをMONTAGEという編集技術によって繋ぎ合わせることによって映画はまた一つの物語へと統合されていくのです。
2021年度のファッションショーでは、映画におけるこの特性を、私たち自身の人生と重ねて解釈しました。
人の一生においても、「生」から「死」まで本来は一つの大きな物語であるはずです。しかし、生きるうえで私たちは様々な苦労や困難に直面することがあります。そんなとき、先行きの見えない不安に苛まれ、まるで私たちの人生がそこで終わってしまうのではないかとさえ思うこともあるのではないでしょうか。
あらゆる社会の不条理や抗えない不安によって人生の物語が「カット」されてしまったように感じても、時間は止まることなく進んでいきます。そんなときに、あえて立ち止まって考えてみると、自分は多くの大切なものに囲まれて生きてきていたのだと気づくことがあります。
友人、家族、大切な服、好きな本……、自分にとって大切な何かは、私たちが不安に押し潰されそうなとき、いつも私たちを勇気づけ、前へ推し進めてくれます。そして私たちは、大切なものとともにまた次のカットへ、物語を前進させてゆくのです。
私たちはこの大切なものを「記銘」と呼び、その要素を各デザイナー部員が大切にする映画の中から抽出し、衣服で表現することにしました。
日本で最初のファッションショーが開催された「三越劇場」からお届け
2021年度のショー会場は日本橋三越本店内の「三越劇場」です。
私たちが三越劇場を選んだのは、この伝統ある劇場の存在が、ショーテーマである"MONTAGE"の解釈と重なると感じたからです。
昭和2年に誕生以来、戦争や災害を経験しながら文化を次の時代へ継承してきたこの劇場は、私たちのショーテーマに沿って言い換えれば、日本文化を次のカットへ伝えてきた映画におけるモンタージュのような役割であるような気がします。
そしてさらに、三越劇場は日本最初のファッションショーが開催された場所でもあります。日本のファッションショーの始まりの場であるこの会場で、94年の時を経て、学生である私たちが今この時代にファッションショーを開催させていただくこととなりました。
この歴史的な場所で、私たち若者がファッションという流動的な文化を次のカットへとつないでゆき、文化という物語を前進させる役目を果たすことができればと思っています。
さいごに…開催への想い(代表 脇嶋から)
私が代表に就任し始めた今年1月から常にここだけは譲れないと思っていたこと、それは「自己満足のショーで終わらせない」ということです。
見た人が「?」で終わるショーには絶対にしたくありませんでした。何かよくわからないけれど美しいな..それでも人は感動すると思いますが、自分たちのメッセージを断片でも伝えることが出来た瞬間にもっと大きな感動を与えることができます。
そしてその"感動"は、コロナという不条理によって沈んだ社会と失望した人々に勇気を与え、明るい未来を進むための原動力になると信じています。私たちのショーが皆さんの感動体験の場になることを願い、今年度"MONTAGE ~記銘との縫合~"を約110名の部員で制作しました。
コロナ禍であろうが無かろうが、それぞれに与えられている時間は変わりません。私たちの学生生活はあっという間に終わりを迎えます。「学生」という誰からの圧も受けない立場でいられる時間は限られています。屈している時間は1秒たりともありません。
純粋で自由な若者のクリエイションを、ぜひ堪能して頂きたいです。
文:Keio Fashion Creator 代表 脇嶋
編集:マイナビ学生の窓口編集部 ろみ