作間龍斗「周りの目は気にしないで、自分の意思を尊重して」恋愛映画『ひらいて』特別インタビュー

編集部:あこ

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今回、学生のみなさんに観てほしい恋愛映画として紹介する『ひらいて』は、芥川賞受賞作家・綿矢りさが描く小説を、「この映画を撮るために監督になった」というほど思い入れの強い監督・首藤凜が手がけた渾身の一作。

片思いのクラスメイト・たとえ(作間龍斗)に「秘密の彼女」がいることを知った愛(山田杏奈)が、“好きな人の好きな人”を奪おうとしたり、「誰にも言いたくない本音」を実行してしまう姿に、不快感を覚えながらもどこか共感せずにはいられない、そんな不思議なテイストの恋愛映画。

主人公・愛から狂おしいほどに求められるたとえ役を演じた作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)さんに、作品のお話はもちろん、恋に踏み出せない学生の方へのアドバイスまで、たっぷりとお話を伺いました。

台本を読んでいくうちにじわじわと実感が湧いてきた

ーー本格的な映画出演は今作が初だそうですが、オファーを受けたときの心境を教えてください。

まずは「僕が映画(に出演)ですか?」という驚きがありました。台本をいただいて、その日のうちに読んだんですけど、読んでいくうちにじわじわと、たとえのセリフを読みながら「これ、自分が言うんだな」って実感が湧いてきて、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

ーー台本を読んだときの率直な感想をお聞かせください。

正直、最初は「うわっ」と思いました(笑)。これはすごい作品だな、って。当時、高校3年生だったので「リアルっちゃリアルだな」と思いつつも、「この作品に僕、関わっていいの? ジャニーズだよね?」って(笑)。僕自身は過激なシーンはあんまりなかったんですけど、結構ドロドロした感じで、全体的にちょっと滲んだ色味の印象を受けて。でも、本当に内容の深い作品にかかわらせていただけるんだなと思って、責任感をすごく感じました

ーーたとえ役を演じるにあたって、どんな準備をしましたか?

お話をいただいてから半年くらい準備期間があったので、原作の小説を読んだり台本を読んだりして、たとえの性格や外見の特徴なんかを頭に入れながら、監督さんと撮影前に何度かお話しする機会もあったので、監督のたとえに対するイメージをお聞きして、それに合うように自分の中でイメージしながら撮影の準備をしていきました。

ーー実際やってみて、ドラマとは違う感覚がありましたか?

当時はまだドラマの経験すらあまりなかったんですけど、今思えば、映画はドラマに比べて短期間で撮りきってしまうので、本当にあっという間というか、やっと現場に慣れたと思ったらもうアップします、みたいな感じだったので、本当に一瞬だったなって感じました。

自分の高校時代はたとえとすごく近かった

ーー首藤監督が撮影期間を振り返って「静かな戦いのようだった」と言われていましたが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

時間があまりなかったこともあって、確かに撮影中は戦いみたいなところはありました。でも、現場は女性が多かったこともあって、なごやかで柔らかい雰囲気に包まれていたので、そんなにバチバチしてるとか暑苦しい感じではなかったですね。監督がおっしゃるように「静かな戦い」という言葉がしっくりくるというか。

ーー女性が多いと、居心地は悪かったりしませんでしたか?

居心地悪く……感じなかったですね(笑)。中学生のときは、男子といるより女子の中にいたほうが楽だったタイプなんです。親友が1人いて、その子は男なんですけど、親友と2人で一緒に女子会みたいな、クラスの端っこで集まってる女子たちの中でワイワイ騒ぐようなタイプだったので、「なんか懐かしいなあ」って当時を思い出したりしていました。

ーー映画の世界観にすごく馴染んでいる印象を受けましたが、作間さんはどんな高校生だったんですか?

たとえとすごく近いですね。必要以上にしゃべらないし。ただ彼よりは明るいので、休み時間はけっこうたわいもない話をしたりするんですけど、授業中は無な感じでボーっとしてる、みたいな。そんな感じだったので、役作りみたいなことはあまり意識せず、本当に素のまま演じたという感じでした。

ーー本作は監督の思い入れも相当深い作品だと思いますが、首藤監督はどんな方でしたか?

思い入れがあるからこそ、こだわりも強い方なのかなと思ってたんですけど、意外と任せてくれることが多かったのが印象的でした。「自分はこれがやりたいから、その芝居じゃなくてこっちに変えて」みたいなところもまったくなくて、その場で生まれたものを大切にする方で。もちろん、情熱もこだわりもある方だと思うんですけど、現場では臨機応変に、でも自分のやりたいことの軸はずらさない方だなって思いました。

愛のような激しいアプローチは嬉しいよりも困る気持ちが勝る

ーー山田杏奈さんと共演した感想をお聞かせください。

強い人だなって思いましたね。以前、メンバーの井上(瑞稀)とドラマで共演していた(『荒ぶる季節の乙女どもよ。』)ので、最初にお会いしたときは「あ、あの女優さんだ」っていう感じでした。共演するとわかったときは「どんな方なのかな」と思ってネットで調べたりもしましたけど(笑)。仕事に関しては負けず嫌いで熱い方だなと思うんですけど、一方ですごく優しくてほわっとしているところもあって。食べることが好きだったり、たまにひとりでふらっとどっかに行っちゃったりする、ちょっとナゾの部分もあるんですけど。

ーー愛とはまた違う雰囲気の方なんですね。

でも、ひとりでマイペースなところは意外と愛っぽいかもしれないですね。本人は愛のことを「嫌い」と言っていて、あんまり共感できなかったって言ってましたけど。言葉で何かを教えてもらったわけじゃないですけど、やっぱり一線で活躍されている方のカメラ前での立ち居振る舞いを見ていると、それだけで刺激を受けたところもありました。

ーー愛やたとえの彼女・美雪とのシーンで、個人的にグッとくるシーンはありましたか?

たとえが受験に向かうとき、バス停まで見送りに来てくれた美雪がカイロをくれるシーンがあるんですけど、「そんなにいる?」って思うくらいたくさん持ってきていて(笑)。あのシーンは印象的でした。確かあのとき、撮影が始まるまでカイロを出さなかったんですよね。だから本番で初めて見て、素直に「え?」ってなったんですけど、実際にあれをされたら、確かに「え?」とはなるけど「かわいいな」って思っちゃうだろうな、と思ってグッときましたね。

ーーもし作間さんが、女の子から愛のような激しい気持ちをぶつけられたらどう思いますか?

「やめて」って言いますね。「困ります」って。たとえと似てる感じです。でも、たとえはまだ抵抗するにもちょっと相手のことを思ったりするんですけど、僕はたぶん相手のことを考えずに「ちょっとムリです」って言っちゃうかなぁ。本当に面倒ごとが嫌いなので。

ーーじゃあ「好き」って言われても、嬉しいというより「ちょっと面倒くさい」とか「怖い」みたいな。

そっちの気持ちがちょっと勝っちゃうかなって思いますね。

映画の話が決まったときHiHi Jetsのメンバーみんな喜んでくれた

ーー作間さんは、本作の公式ツイッターで恋愛相談にも乗っていましたが、恋愛の相談を受けるのは好きな方ですか?

答えるのはすごく苦手なんですよ。仕事柄、胸キュンを求められるんですけど、どうしてもちょけるというか、ふざけちゃうし。でも、相談を受けること自体は面白いですね。自分では体験したことがないけど実際にあることなんだって思うと、「片思い」とか「付き合って何年」とか、そういう言葉を見ただけで嬉しくなっちゃうんです。なので、期待されている答えは出せないかもしれないですけど、僕自身はすごく楽しんでいます

ーーHiHi Jetsのメンバーは、作間さんが映画に出演することについてどんな反応をされましたか?

映画の話が決まったとき、みんなその場にいたんですけど、「マジで!?」って素直に喜んでくれてました。あと、撮影期間は地方での撮影で泊まりがけも多かったので、グループでのリハーサルも1人抜けた状態みたいなことが多かったんですけど、そういうときはリハーサル終わりで電話してくれたり。けっこう気遣ってくれたので、「やっぱりグループっていいな」と思いました

ーー今作は少し王道ではない恋愛映画でしたけど、今後、王道の恋愛映画もやってみたいと思いますか?

確かに、作品上ならいくらキュンキュンしても問題ないと思うので、最高にキュンキュンするものがやりたいですね。キラキラしてる主人公とヒロインがいて、その親友ぐらいの脇役がいいです。重要なシーンにはいないぐらいの感じというか(笑)。で、試写でキュンキュンしたいなって思います。

この作品をきっかけに芝居が面白いと思うようになった

ーー今作で本格的に演技をやってみて、改めて演じることに対して興味が湧いたりしましたか?

この作品をきっかけに「芝居って面白いな」って思うようになったんです。それから少しずつ経験を重ねるうちに、考え方や演じ方はきっと俳優さん一人ひとり違うんだろうなと思って。そう思って改めてジャニーズの先輩方の作品をもう一度観たとき、「すごいな、アイドルやりながら俳優やってるなんてヤバい!」って感じたんです。

二宮(和也)さんや木村(拓哉)さんみたいな、俳優としても賞を獲る方たちなんて、アイドルとは乖離したジャンルを極めたというか、めちゃめちゃ難しいことやってるんだろうな、アスリートでいうと2種目で金メダルを取るぐらい難しいことなんだろうなって思って。

僕、たまに「新人俳優っぽい顔してるね」って言われたりすることがあるんですけど、確かにちょっとジャニーズっぽくない顔っちゃ顔なので、そういうこともプラスに影響して、これからも俳優のお仕事の機会をいただけるのであれば、やるからにはちゃんと自分の中で「芝居とはなんなのか」ということを考えて、極めていきたいなと思います。

ーー今後、演じてみたい役はありますか?

やっぱり、現実に叶わないことはしてみたいですね。今回も叶わないことだったので面白かったなと思うんですけど、以前トリプル主演させていただいたドラマ「DIVE!!」でやった飛び込み競技なんてたぶんもう一生やらないだろうし。今後もそういう「やらないこと」というか、極端に言えば殺人鬼とかそういうことも役ではできるのが芝居の面白さなんだろうなと思いますし、役なら何をやっても許されると思うので、殺人犯とか放火犯の役もやってみたいなと思います(笑)。

周りの目は気にせず自分の意思を尊重する

ーーでは、最後に恋愛に一歩踏み出す勇気がないという人にアドバイスをお願いできますか?

恋愛に限らず、友人や先輩との関係でもそうなんですけど、たぶん僕も人間関係の中で一歩踏み出せないタイプなんです。で、なんで一歩踏み出せないのかなって考えると、周りの目を気にしちゃうからかなって思うところがあって。だから、それを取っ払えばいけるなって思うんですね。意外と自分が思う以上に、周りの人って自分のことをそんなに気にしていないというか。たとえば学校に遅刻するときって、遅刻する本人はどういう目で見られるかなってすごく気にしちゃうんですけど、クラスメイトからしたら「あ、おはよう。どうしたの?」ぐらいの感じというか。だから、本当に「恋がしたい!」って思うタイミングがあったら、周りの目は気にしないで、自分の意思を尊重した方がいいんじゃないかなって思います。

PROFILE

作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)

2002年9月30日生まれ。神奈川県出身。ジャニーズJr.内のユニット「HiHi Jets」のメンバー。2019年にドラマ「恋の病と野郎組」に出演、2021年にはドラマ「DIVE!!」で主演を務める。


映画『ひらいて』
10月22日(金)全国公開

成績もよくて、明るくて目立つタイプの愛(山田杏奈)は、同じクラスの“たとえ”(作間龍斗)にずっと片思いをしている。 ひっそりとした佇まいで寡黙なタイプだけど、聡明さと、どことなく謎めいた影を持つたとえの魅力は、 愛だけが知っていた。 そう思っていたある日、彼には「秘密の恋人」がいることを知る。 それが病気がちで目立たない美雪(芋生悠)だとわかった時、いいようのない悔しさと心が張り裂けそうな想いが彼女を動かした─。 「もう、爆発しそう─」 愛は美雪に近づいていく。誰も、想像しなかったカタチで・・・。

山田杏奈
作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.) 芋生悠
山本浩司 河井青葉 木下あかり
板谷由夏 田中美佐子  萩原聖人

映画『ひらいて』公式サイト

ⓒ綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会


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取材・文/落合由希
編集/学生の窓口編集部

編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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