CSR(企業の社会的責任)とは?言葉の意味や活動例もチェック

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CSR(企業の社会的責任)とは?言葉の意味や活動例もチェック

CSRとは『企業の社会的責任』という意味。そう言われても一体どういうことなのか?イメージしづらいこともありますよね。そこで今回の記事では、CSRの意味について、具体例を用いてできるだけ分かりやすく解説。最近話題のSDGsとの違いや、実際の企業のCSR活動例もご紹介していきます。

CSRとは?

CSRとは“Corporate social responsibility”の略で『企業の社会的責任』と表現されています。その意味について、ここでは厚生労働省の記載から引用して解説します。

CSRとは、企業活動において、社会的公正や環境などへの配慮を組み込み、従業員、投資家、地域社会などの利害関係者に対して責任ある行動をとるとともに、説明責任を果たしていくことを求める考え方です。 (厚生労働省:CSR(企業の社会的責任)これをもう少しかみ砕いて、ポイント解説していきます。

ポイント1.企業活動であること
⇒CSRとは企業が主体となって行う活動の1つ。地域貢献活動なども含む。

ポイント2.「社会的公正に配慮」とは?
⇒例えば法律をきちんと守っているか、従業員を男女均等に扱っているかetc.

ポイント3.「環境への配慮」とは?
⇒例えば廃水で川を汚していないか、電気をムダ使いしていないかetc.

ポイント4.説明責任がある
⇒上記内容を実施するだけでなく、利害関係者に説明する責任がある!

このようにCSRとは企業が社会の一員として「理不尽なことをしない」「環境を破壊しない」そして「取り組みについて説明する」責任があるとする、いわゆる『企業の社会的責任』のことを指しているのです。

なぜCSRが重要なのか その背景は?

なぜCSRが重要なのか その背景は?

ではなぜ今CSRが重要視されているのでしょう。
その背景には次のような要因があるとされています。

・企業のグローバル化による影響力の高まり
・地球規模での環境問題の深刻化
・企業の不祥事が多発

企業のグローバル化により規模が拡大すると、私たちはより多くの影響を受けることになります。例えばグローバル企業が公正な人事制度を設けていなければ、そこで働く沢山の従業員が不当な扱いを受けることになるでしょう。

そして環境問題、大気汚染やCO2削減など。これらは企業の協力なくしては改善を目指すことはできません。

また企業の不祥事などが多発し、株主や消費者(こうした利害関係者のことをステークホルダーといいます)の目が厳しくなっていることも事実。

このような背景から、企業も「社会を構成する一員」としての責任を果たすことが求められ、CSRの重要性が叫ばれるようになったのです。「自分の利益追求だけではダメですよ」ということですね。ちなみにCSRの活動は世界的な動きであり、特にヨーロッパでは先進的な取り組みが進められています。

CSRとSDGsの違いは?

最近耳にするようになった「SDGs(エスディージーズ)」。何となくCSRと似ているようにも思えますが、どうなのでしょうか。

SDGsとは“Sustainable Development Goals”の略で、「持続可能な開発目標」と表されます。2015年9月の国連サミットで採択された国際目標で、具体的に17の目標が設けられています。

持続可能な開発目標(SDGs)

(画像引用:外務省「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組」

これを見るとSDGsの目標は、企業が取り組むべきCSRと共通する要素が多く見受けられます。例えば「人や国の不平等をなくそう」は企業の公正な人事制度・取引に関連してきますし、「海の豊かさを守ろう」は企業の廃水管理に深く関わってくるでしょう。

ただしCSRとSDGsにはやはり違いがあり、

・CSR:企業が主体的に内容を決めて取り組むべきもの
・SDGs:既に目標が定まっており、企業に限らず一人一人が目指すべきもの

こうした違いがあります。ですがSDGsとは「社会的な取り組み」そのものであることから、企業がSDGsに取り組むことが結果的にはCSRにつながっていく、ということになるのです。

CSRの活動事例

CSRの活動事例

ここからは、CSRの具体的な活動事例について3つご紹介します。

新人バスガイド定着への取り組み

1つ目の事例は、奈良県で観光バスを運営する企業の「新人バスガイド定着への取り組み」です。せっかく採用してもすぐに辞めてしまう状況に対して次のような取り組みを実施。

・バスガイドのリアルを事前に示す→良い面も厳しい面も理解してもらう
・最低1年間の寮生活を義務化→励ましあったりカバーしあったりできる
・実地研修を強化→早期に一人前のスキルを身につけることができる
・全社的なフォローアップ→安心して働ける環境づくり

これらの結果、バスガイドの定着率は格段にアップ。企業としては採用の負担軽減となり、先輩ガイドの労働環境も改善。何より新人ガイドがイキイキと働くことができ、若者のキャリア形成に貢献する結果となりました。ガイド業務のクオリティも高くなり、ご指名を受けて企業の利益向上にもつながっているようですよ。

▶︎参考:厚生労働省「労働CSR好事例集」

製造業として本業に特化したCSR

2つ目の事例は、生活用品の製造を手がけるユニ・チャームの「製造業として本業に特化したCSR」です。同社では、社会から求められるレベルや社会の監視の目が厳しくなってきた背景から、真に信頼される企業であり続けるために次のような項目を実施。

・安全性が確保された資材のみに限定
・製造工程での埋め立て廃棄物ゼロ
・積極的な情報開示とCSR報告書の発行
・お客様相談室とCSR部の連携でお客様の声を反映

製品の安全性や、環境に配慮したモノづくり、そして説明責任もしっかり果たしていこうということですね。ただし社内事情もあるため、なかなか困難な部分もあると担当部長は明かしています。

▶︎参考:日本経済団体連合会「企業の社会的責任(CSR)」

警察が支援する防犯CSR活動

3つ目の事例は、警察庁ホームページより「警察が支援する防犯CSR活動」です。防犯は地域住民一人一人の心がけがとても大切。そこで企業も警察の支援のもと、地域住民の一員として次のような活動を行っています。

・防犯ボランティア団体に物品の支援
・防犯パトロール車や防犯灯を自治体に寄贈
・自社の商品に防犯標語を記載して啓発
・社員による週1回の防犯パトロール
・自動販売機の売り上げの一部を寄付し、通学路に防犯カメラ設置

こうした活動により、地域住民に対して企業の認知度UP。安心で住みやすい社会は人々の暮らしにとっても企業活動にとっても喜ばしいことですよね。

▶︎参考:警察庁「防犯CSR活動について」

まとめ

今回はCSRの意味や実際のCSR活動例などについて解説してきました。企業にとってCSRはもしかしたら直接的な利益につながらないかもしれません。だからといってCSRに取り組まないとどうなるでしょうか。長い目で見ると地球環境が悪化したり、企業が存続できなくなったりして、私たちが生きづらい世の中になってしまうかもしれません。CSRとは、社会だけでなく企業そのものの持続的発展のためにも大切なことなのです。

(マイナビ学生の窓口)

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