【HOWTO】コロナ禍だからこそ上手に節約! 節約大学生おすすめの「今から始める節約術」
新型コロナの影響でアルバイトができなくなり、収入が減ってしまったという学生が増えています。この苦しい時期を乗り越えるためには、節約して支出を抑えることも大事です。しかし、いざ節約を始めても、なかなか長続きしませんよね。そこで今回は、Instagramで自身の節約情報を発信している大学生のpipiさんに、節約が長く続けられた要因や、学生におすすめの節約術などを聞きました。
いつしか節約生活が当たり前に……
ーーpipiさんは現在大学4年生とのことですが、いつから「節約」を始めたのでしょうか?
大学1年生の冬からです。入学当初は、早い時期からアルバイトをしていたこともあり、何も考えずにお金を使っていました。しかし、10月にバイトを辞めて以降、すごい勢いで預金が減っていきました。それで「こんな使い方では駄目だ」と母に相談すると、「家計簿をつけると無駄な出費が分かりやすい」とアドバイスをもらったのです。そこから「節約しよう」という気持ちが芽生えました。
ーー節約しようと思っても長続きしない人も多いですが、挫折しそうになったことはありますか?
節約生活を始めた当初は「今日ぐらいいいかな」という気持ちになることが多かったです。それでは元通りだと思い、Instagramで同じように節約生活をしている方を探し、実践されている節約術の中から、自分に合ったものを取り入れました。そうして節約を続けているうちに、次第に節約生活が当たり前になっていきました
ーー習慣化されるまでが苦しいということですね。
そうですね。なかなかそれまでの習慣が抜けず苦労しました。ただ、一度慣れてしまうと節約するのが当たり前になって、たまにコンビニに行くと「今日はぜいたくしている……」と思ってしまいます(笑)。心に「ゆとり」が出たのか、今では不便だと思うことはありませんね。
最初の1年で50万円を貯金!
ーー実践された節約術を教えてください。
例えば「まとめ買いをして購入機会を減らす」「ポイントを活用する」といったことを実践しました。基本的なことですが、こうしたちょっとしたことの積み重ねが大きな節約につながります。だいたい1年くらいで節約の成果が目に見えて表れて、光熱費は1年前の同じ時期と比較すると大きく下がっていました。
ーーそれだけ支出が減れば、貯金に回すお金も増えそうですね。
節約生活と同時に貯金も始め、その年は1年で50万円貯金できました。それまでは貯金が0円だったので、「節約を意識して生活すればこんなに貯金できるんだ」と驚きました。節約の効果は本当に大きかったと思います。
ーー節約生活を1年、2年と長く続けるにはどうすればいいでしょうか?
「モチベーション」につながるものをつくるのが大切だと思います。先ほどの貯金もそうですが、目に見える形で結果が出ると「もっと頑張ろう」という気持ちになります。節約生活の中で出た「小銭」を瓶の中にためていて、節約1年くらいで小銭がいっぱいにたまった瞬間もすごくうれしかったです。
ーー小銭貯金は参考にしやすい方法ですね。
他には、「たまのご褒美」も大事だと思います。私の場合は節約生活でたまった貯金を使って少し高めの美容品や家電を買いました。節約生活をしなければたぶん買えなかったものだと思うので、「節約してよかった」という気持ちになりましたね。
▶pipiさんが続けている小銭貯金。透明の瓶に小銭を入れ、貯まっていくのを毎日目にすることがモチベーションの継続につながっているそうです。
おすすめの節約術を取り入れてみよう!
ーー大学生でもすぐに実践できる節約術を教えてください。
家計簿やまとめ買い、ポイントやキャッシュレス決済といった基本的な方法はぜひ活用してほしいです。あとは「NMD(No Money Day)」を設定することです。これは「1円もお金を使わない日」のことで、私は1円も使わない日があるとカレンダーに「NMDのスタンプ」を押しています。スタンプが増えるのが面白く、この「スタンプ押したい!」という気持ちが節約につながっています。
▶節約を始めた当初は月ごと×項目ごとに使ったお金を記入していたそうですが、管理が大変ということで毎日使った金額をスケジュール帳に記入するスタイルに変更したそう。お金を使わなかった日は"NMD(No Money Day)"として可愛いスタンプを押して、モチベーションを上げています。
ーー他にはどんな方法が挙げられますか?
「折り畳み傘を持つこと」もおすすめです。ビニール傘は1本500円前後ですが、急な雨が降るたびに購入するのは無駄な出費になるので、折り畳み傘は常に持っておくといいですね。
ーー大学生だと友達から誘われることも多いと思うのですが、その場合はどうすればいいでしょうか?
あまりに制限してしまうと苦しくなって長続きしません。とはいえ、ことあるごとに応じていては出費がかさむので、例えば「みんなで鍋パーティーしよう」といった形で提案して、外食での出費を避けるのはおすすめです。家だと時間を気にせず過ごせますし、一石二鳥です。
ーー節約生活ではそうした発想の転換も大事なのですね。
他には「多少高くてもモノがしっかりとした商品」を買うのもいいですね。目先の安さを気にして買っても、すぐに壊れたり、交換しないといけなくなったりして、結果的に高い商品よりお金が必要になることがあります。後々のことを考え、最初にしっかりと投資することも節約には大事かなと思います。
節約が生活全体に良い影響を与えている
ーーpipiさんはInstagramで自身の節約情報を発信されていますが、反響はいかがですか?
最初は自己満足のような形でしたが、次第にフォロワーさんが増え、「参考にさせてもらっています」というDMが送られてくるようになりました。私の情報が他の人の役に立っていると思うとすごくうれしいですね。
ーー情報発信する際に気を付けていることはありますか?
文章には気を使っています。例えば、高圧的に思える文章では参考にしたいと思いませんから、できるだけ丁寧に、親しみを持ってもらえるような文になるよう意識しています。
ーー節約生活が自身の生活にどのような変化を与えましたか?
時間の使い方に対する意識が変わったと思います。節約を心掛けてきたことで、時間を前よりもうまく使えるようになり、勉強に集中できる時間も増えました。先のことを見越して行動する意識も芽生えたので就活でも早めに準備をすることができました。お金を節約することが生活全体にも良い影響を与えています。
ーー「苦しい」というイメージのある節約生活ですが、得られるものも多いのですね。
最初は誘惑も多く、自分の「お金を使いたい欲」を抑えないといけないので苦しいのですが、先ほどもお話ししたようにある程度慣れてしまえば楽です。この節約の経験は、志望企業への良いアピールになるなど就活でも生かせましたから、節約をして良かったです。
考えるよりもまず行動!
ーー最後に、これから同じように節約生活を始めようという学生に向けて、メッセージをお願いします。
節約は頭で考えていてもなかなかうまくいかないことが多いので、まず何よりも「行動」してください。節約を実践することで問題点が浮き彫りになり、試行錯誤する機会が得られます。
ーーありがとうございました!
今回のお話をまとめると…
●節約は習慣になるまでが大変
●他の人の節約術から自分に合ったものを取り入れる
●基本的な節約術の積み重ねが成功につながる
●長続きさせるにはモチベーションのもとになるものをつくろう
●節約から得られるものは多い!
とのことでした。
コロナ禍の中で節約を強いられている人は多いでしょう。節約は苦しいものですが、自分に合った節約方法やモチベーションになるものを見つけ、地道に続けていけば、次第に「節約が当たり前になる」とのこと。「なかなか節約がうまくいかない」という人は、pipiさんの節約テクニックや意識していることを参考にしてみてはいかがでしょうか?
文:中田ボンベ@dcp
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