実感したことがある心理学の「〇〇効果」といえば? 「プラシーボ効果」「ウィンザー効果」
人間にはさまざまな心理的錯覚や不思議な感覚があり、それらの多くには心理学において◯◯効果といった名前がついています。そこで今回は、身に覚えのある、心当たりのある心理学上の◯◯効果を、社会人のみなさんに聞いてみました。
Q.身に覚えのある、心当たりのある心理学上の◯◯効果を教えてください(複数回答)
1位 アンカリング効果
たとえば5,000円の商品を「8,000円→5,000円」と表示すると、8,000円が基準点となってよりその商品に惹かれるように、提示された数値や情報が印象に残り、その数値・情報が物事の判断の基準点となること。32.6%
2位 プラシーボ(偽薬)効果
本来は効く成分のない薬をそうとは知らずに飲むと、病気が快方に向かったりすること。思い込みが身体に影響をおよぼす効果。28.7%
3位 ウィンザー効果
第三者を介した情報、いわゆる「噂話」の方が、同じ情報を直接伝えられるよりも人に与える影響が大きくなること。「クチコミ効果」とも言われる。15.3%
3位 カクテルパーティー効果
まわりが騒がしくても、自分が気になる会話や情報を聞き取ることができる現象。15.3%
5位シャルパンティエ効果
たとえば、「ビタミンC1g」より「ビタミンC1,000mg」の方が大量のビタミンCが入っている印象を受けるように、大きさや重さの単位を変換することで錯覚が起こること。13.0%
■アンカリング効果
・買い物のときに大抵いつもこれで得した気分になりかってしまう(27歳/女性/機械・精密機器/営業職)
・大学の授業で嘘の高い価格表示に×をすることで値下げしているように見せて購買意欲を高める手法があると聞いた(25歳/男性/食品・飲料)
・営業の時はいつも先方の予想より高い商品と妥当な価格のものと2つ持っていく(32歳/女性/金融・証券/営業職)
■プラシーボ(偽薬)効果
・調子が悪い時に『これ飲んだら楽になるよ』と錠剤を貰い回復したが、実はラムネ菓子だったという経験がある(22歳/男性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・まさに、病は気からってやつだと思う(36歳/女性/自動車関連/事務系専門職)
・テレビの健康番組で紹介されていた食品を食べると調子が良くなった気がする(34歳/女性/商社・卸)
■ウィンザー効果
・〜が言ってたなどと言われると信用してしまう(30歳//機械・精密機器/事務系専門職)
・確かに口コミはむやみに信頼しがち(29歳/女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・職場では本人から聞いた話よりも、他人から伝わった噂話の方が蔓延している(27歳/女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■カクテルパーティー効果
・騒がしい場で自分の悪口を言っているやつの声がまる聞こえだった(23歳/女性/団体・公益法人・官公庁)
・飲み会のときに、まわりが騒がしくても自分の名前が出るとよく聞こえる気がする(28歳/女性/金融・証券/営業職)
・騒がしくても悪口言われてると良く聞こえる気がする(33歳/男性/情報・IT/技術職)
■シャルパンティエ効果
・数字が大きいと単位よりもそっちに気をとられる(22歳/女性/小売店/事務系専門職)
・自分もよく錯覚する(36歳/男性/運輸・倉庫)
・数字に対して注目してしまう(32歳/女性/生保・損保/営業職)