みなさんこんにちは、アラサーOLのはるか(30)です。2019年もあっという間に半分近くが過ぎ……令和も2ヶ月目ですね。今日#憧れドラマコーデ で取り上げるのは、令和のスタートを彩るにふさわしいお仕事ドラマ「わたし、定時で帰ります。」（通称“わた定”）です。

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「わた定」は現代の「職場あるある」

「絶対に定時で帰る」ことをモットーにWEB制作会社で働く主人公・結衣(32)(吉高由里子)と、労働観の違う上司や同僚（しかもなかなかクセのある）とが繰り広げる、現代の働き方を問うドラマ。

もうね、このドラマ、現代の職場における「あるある」や「共感」の嵐で……。
主人公の結衣が「定時帰り」になったのは、前職で無理をしすぎて重体に陥った経験があったから。
実はわたしも、2012年に広告会社に入社してすぐ、過労で2年間休職していました。同じ会社に復職し、力の抜き方やストレス発散の方法等を工夫して、何とか社会人8年目をやっています（今では働き方関連の仕事をしたりも）。

だから、つい頑張り過ぎてしまう社員の気持ちも、定時を貫ける結衣のすごさも、よくわかるんですよね。

特に共感したキャラ3名を紹介！ つい無理をしてしまう社員の心情

わた定に登場するさまざまな社員の中で、特に自分が共感した女性キャラ3名を取り上げてみました。

Case1 モーレツに働き、それを後輩にも強要するモーレツ社員（シシドカフカ）

前職で認められなかったトラウマから「私みたいな人間はいくらでも残業し休みを取らずに働く」「休んだら自分の居場所がなくなる気がして」と長時間働き、後輩にもそれを強要してしまう三谷。

Case2 セクハラパワハラを断れず自尊心をすり減らす派遣デザイナー（清水くるみ）

「わたし程度の腕じゃデザインより人付き合いで仕事とるしかないと思って」と、気遣い力をフルに発揮し、セクハラもパワハラも断りきれず傷つく、桜宮。

Case3 張り切り過ぎて空回る育休明けワーママ（内田有紀）

育休明けのワーママだからと「配慮」されるのを恐れ、「時短勤務とか甘いことは言いません！残業でもなんでもやります！」と自分を追い詰める、賤ヶ岳。

どれも身に覚えのある思考ばかりで、わかりみが深い……。
毎回心がえぐられるような思いで観ていました（ちゃんと明るい結末なので救われますが！）。

彼女たちに共通するのは、「○○せねばならない」という強迫観念。さらに言うと、その奥にある「自信のなさ」なのではないでしょうか。

早く帰るとか仕事を断るとか誰かに相談するとか、「それをしても大丈夫」という自分や周囲への信頼感がないと、とっても勇気がいることなんですよね…

こんな風になりたい！共感力と柔軟性を兼ね備えた残業ゼロ主人公

同僚たちの考えを否定するでも、自分の考えを押し付けるでもなく、寄り添う結衣。
考えの異なる同僚の話をよく聞き、間に入り、時には家まで行って、彼女達の固定観念や不安を溶かしていくのです。あくまで定時で仕事を終えた上で。

結衣の魅力はその共感力と柔軟性にあると感じます。

会社に来られなくなってしまった三谷には、行きつけ中華の名物おかゆを手に家を訪れ、自分の過去を話した上で、「休んだって居場所はなくなりません」と語ります。

クライアントのセクハラがエスカレートし、断れなかった桜宮には「あいつら桜宮さんのこと仕事相手としてみてないよね」「そういうのやだよ私は」と、自尊心を失う桜宮の代わりに怒り、クライアントへ殴り込み。
最後は「桜宮さん腕あるよ、だから自分を大切に仕事しよ」と桜宮を抱きしめます。

子どもの熱にもかかわらず中々帰ろうとしない賤ヶ岳には、「先輩は何と戦ってるんですか？」「子どもが心配だから帰りますって堂々と言ってくださいよ」と諭します。

しまいには社員全員が定時退社した風な「偽装工作」をすることで、気持ちよく家に帰すという策士ぶり。
8話では、再び家庭と仕事で悩む賤ヶ岳にかけた言葉「わたしは、どっちも好きですよ。かっこよく仕事してる先輩も、家族といる時の優しい先輩も。」も、印象的でした。

4者4様な「わた定」オフィスファッションをチェック！

主人公の結衣、同僚の三谷・賤ヶ岳・桜宮と、4人ともそれぞれ自分のぴったりなファッションを纏っていましたね〜（スタイリストさんさすが！）。

「わたし定時で帰ります」東山結衣（吉高由里子）のファッション

WEBディレクター・東山結衣（吉高由里子）のファッションは、イエローやピンクをベースにした明るくやわらかなオフィスコーデ。

「わたし定時で帰ります」三谷佳菜子（シシドカフカ）のファッション

WEBディレクター・三谷佳菜子（シシドカフカ）のファッションは、モノトーン＆モードな個性派オフィスコーデ。

「わたし定時で帰ります」桜宮彩奈（清水くるみ）のファッション

デザイナー・桜宮彩奈（清水くるみ）のファッションは、ガーリーカジュアルなオフィスコーデ。

「わたし定時で帰ります」賤ヶ岳八重（内田有紀）のファッション

WEBディレクター・賤ヶ岳八重（内田有紀）のファッションは、パリッとカラーのきちんとオフィスコーデ。

ぜひご自身の好みや肌色に合わせて、コーディネートの参考にしてみてください！

「けもなれ」との違いは？ 「わた定」はまさに令和のお仕事ドラマ

お仕事ドラマって、今まで「完璧な主人公が鮮やかに職場の問題を解決する」系が多かったと思うのですが、わた定は、等身大の主人公が同僚に寄り添い、固定観念や自信のなさを変えていくというスタイルが令和！と思います。

結衣も自分が困っている時にはきちんと周囲を頼っていますしね。頼ってくれると頼りやすいですよね〜。

（福永など一部の上司や同僚からは「定時で帰るなんてやる気がない」などと言われますが、とんでもない。定時で仕事を終わらせるための段取り力や効率性、調整力にコミュニケーション力。真に仕事のできる人だなあと、本当に尊敬します…。）

昨年話題となった「獣になれない私たち（けもなれ）」も、「仕事のできるアラサー主人公×WEB制作会社が舞台」と、わた定と似た構成ですが、決定的に異なるのは、主人公が挫折の渦中にいるか、いちど挫折を乗り越えた後かという点だと思います(自分の働き方を確立するという面で)。

挫折を経て自分を大事にできているわた定の結衣をみると安心します。
けもなれの主人公・晶も、次の職場では結衣みたいになれているといいですね。

私自身も新入社員の頃、身近にこんな先輩がいたら、長期休職までは至らなかったかもしれないなあ……。

いよいよクライマックスに向けては、ブラック上司福永(ユースケ・サンタマリア)の持ってきたブラック案件により、定時退社がたちゆかなくなりますが……一体どんなクライマックスを迎えるのでしょうか。
種田(向井理)と巧(中丸雄一)との三角関係もどうなるかも目が離せませんね（これを書いているのは最終話放映前です）。

さいごに

タイトルが ＃憧れドラマコーデ なのに、とうとうドラマレビューがメインになってしまいました（笑）。

読者のみなさんも、大学や会社で、周囲の期待や要望に応えようとしすぎて、頑張りすぎていませんか？ 特に春から社会人になったみなさん、無理しすぎてないでしょうか。

そんな時はぜひ、結衣が大切にしている言葉「困った時は人を頼れ」「ピンチの時は無理をするな」を思い出してみてください。

わたしも未だに無理してしまうことがありますが、一緒にゆっくりやっていきましょう。

お姉さんとの、約束だぞ！！！

文章・イラスト/アラサーOLはるか
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