【例文あり】インターンシップの感想文の書き方は? 人事の心をつかむ文章のコツ
仕事体験ができるインターンシップに多くの学生が参加していますが、参加後に感想文の提出を求められることがあります。この感想文も選考のプロセスと捉えて、できるだけ人事担当者に好印象を与える文章を書きたいものです。ここでは、インターンシップの感想文はどう書けばよいのか、人事の心をつかむにはどんな文章にしたらよいのか、書き方のコツを紹介します。
なぜ企業はインターンシップの感想文を書かせるの?
インターンシッププログラムは、企業側に何らかの意図があって組まれています。その趣旨が参加した学生にきちんと伝わったか、学生はそのプログラムによってどんな学びを得たか、を感想文で知りたいというのが一つあるでしょう。
もう一つは、学習能力と思考力です。インターンシップで学生は何をどう学んだか、その学びを文章でどう表現するのかを、企業は感想文で知ることができます。
インターンシップ感想文で伝えるべき3つのこと
インターンシップの感想文を書くときは、以下の3つを順に盛り込むと書きやすくなります。
1.インターンシップに参加した理由・目的
2.インターンシップで学んだこと、得たこと
3.インターンシップ参加後の目標
まず、なぜその企業のインターンシップに参加しようと思ったのか、どんなことを学ぼうと思って参加したのかを書きます。次に、インターンシップで何をどう学んだかを具体的に書きます。最後に、インターンシップで得た気づき、学びをもとに今後どうしていくのか、意欲や目標を書きましょう。
それでは、インターンシップ感想文の例文を紹介しましょう。
【インターンシップ感想文の記入例】
1.インターンに参加した目的
私は大学で機械工学を研究しており、産業機械メーカーへの就職を希望しております。そのため、産業機械の分野で日本トップシェアを誇る貴社の社風や現場を知りたいと思い、貴社のインターンシップに応募しました
2.インターンで学んだこと
今回のインターンシップは3日間のスケジュールで行われ、1日目は貴社の社史や社会への取り組みなどを学ぶ座学、2日目は工場見学、そして3日目は2日目までに学んだことをテーマに、グループディスカッションを行いました。どれも業界研究を深めるために貴重な経験でしたが、中でも3日目のグループディスカッションは非常に有意義な時間でした。
特に「産業機械を売りたい」という営業部志望の参加者と、「研究」「営業」といった異なる視点で討論できたことは、売り手の目線を学ぶという意味でもよい経験でした。また、指導役として参加された研究部の○○さんのお話からも、現在の産業機械メーカー業界の実情や、その業界で働く者としての心構えなどを学べました。
3.インターンに参加した感想
日本トップ企業の研究職の方からお話を直接聞けたことは、忘れられない経験となりました。そのお話から、全社員が一丸となって世界シェア1位を目指して取り組まれていることを実感し、改めて貴社に就職し、その力になりたいという気持ちが強くなりました。
また、「学んだこと」でも述べましたが、同じ産業機械メーカーへの就職を目指す人でも、志望する部署が違うと大きく意見が異なるのは、かなりショッキングでした。ただ、意見の相違があったものの納得できる部分も多く、今後研究を続ける上で「視野を広げること」や「イマジネーションの共有」の大切さを改めて学ぶことができました。これは自分の足りない部分でもあると痛感しましたので、今後はこの差を埋めることができるよう精進し、就職活動に役立てていきたいと思います。
上記はあくまで一例ではありますが、感想文や報告書で大事なことは「具体性」です。
例えば参加の動機では、「なぜその企業のインターンシップに参加するのか」、学んだことでは「何をどんなところから学び、特にどんな点が興味深かったのか」を具体的に書きます。最後の目標・取り組みの部分も、「学んだことから何を得て、今後にどう生かすのか」といった具体性を持たせましょう。
さいごに
インターンシップを通して何を学んだのか、を具体的に書くことが大事だということを述べました。それに加えて、業務などに関する発見や観察力、インターンシップに対する提案などを盛り込めると、人事の印象に残る感想文になるでしょう。反対に、表面的な感想や上辺だけの賛辞などはマイナスの印象を与えますので留意しながら書くと良いでしょう。
(マイナビ学生の窓口編集部)