留学経験者が語る。留学で経験する精神的フェーズ5段階とは?【学生記者】 2ページ目
慣れ期は人ぞれぞれだとは思いますが、ひたすら新しい環境に慣れようとする時期で、留学の精神的フェーズ5段階で最も長い時間を費やす時期だと私は感じています。
だんだん授業にも慣れてきて(あるいは言語が分からないという状態に慣れてきて)、気持ち的に楽になってくる時期。この慣れ期の間にも気持ちの上がり下がりはあります。日本に帰りたいとホームシックになる週があったのに、次の週には「よし、頑張ろう!」と前向きに考えられていたり……気持ちの浮き沈みが激しいです。
今振り返ってみると、前向きに考えられているときに参加したイベントなどで、新しい友達に出会えたことが私にとってはとてもプラスだったと思います。
■充実期:留学中期
慣れ期を過ぎ、ここまで来ると知り合いや友達が増え、海外生活にも慣れ、気持ちが安定してきます。毎日が楽しく充実していてあっという間に感じることも。
私にとってこの充実期は2.5年目〜3年目にかけてでしたが本当にあっという間でした。毎週末友達と出かけたり、図書館で夜遅くまで友達と勉強したりするなど一人でいる時間が以前より減りたくさんの思い出ができた時期です。「留学来てよかった〜!」と大声で言えるようになったのもこの時期で、日本へ一時帰国してもすぐにアメリカに帰りたくなっていました。
■イモーショナル期:留学後期
留学生活に終わりが見えてくると入るのが通称イモーショナル期。イモーショナル期とはそのまま、感情的になりやすい時期です。留学生活が楽しく、その国へ愛着がわきすぎ、日本に帰りたくないという思いが出てきます。残された時間をいかに充実させるかということを常に考え始めます。また、自分の留学生活を振り返って少し感慨深くなることもあるでしょう。
留学生活が残り60日を切った私は、今まさにここにいます。日本の友達にあと少しで会えるという楽しみはあるものの、それ以上に留学先で出会った友達とお別れをすること、大好きなアメリカを離れることに対する寂しさが出てきています。これまでは勉強を優先してきていましたが、それ以上に今は友達と過ごせる時間を大事にしたいなと思っています。
いかがでしたか? 現在留学中の方、あるいは過去に留学経験のある方には共感していただけたのではないでしょうか。振り返ってみるとあっという間の留学生活。でもよく考えるといろんなことを経験して、いろんな感情を抱いていたと改めて感じました。これから留学予定の方は、振り返ってみると全部がいい思い出・いい経験になるでしょう! 気持ちの上がり下りは当たり前、時には前向きに考えられない時期も出てくるかもしれませんが、その時は自分を責めるのではなく、時間が解決すると思って気楽に考えてみるのも大切です。
文・きゃれ