お箸のマナーは大人の常識!知っておきたい使い方のタブー8選
日本人なら、食事をする時に必ず使う「お箸」。毎日使っているお箸ですが、その正しい使い方やマナーについて知っている人は少ないのではないでしょうか。昔からお箸の使い方のタブーは「嫌い箸」や「忌み箸」と呼ばれています。他人に不快感や不潔な印象を与える行為は、誰しもが嫌なものですよね。一度しっかりとマナーを身につけておくと、年配者との会食や懐石料理、料亭での食事も安心です。食事の席を楽しく気持ちよいものにするために、お箸の使い方を見直してみましょう!
1)箸渡し
箸渡しは箸から箸へ料理のやりとりをすること。「合わせ箸」や「拾い箸」とも呼ばれます。「この料理一口あげるね!」と箸で渡された料理を、箸で受けることはマナー違反です。取ってもらった料理は、皿に置いてもらうようにしましょう。火葬のあと死者の骨を拾うときに、箸から箸へと渡して骨壷に収めます。その動作と同じ箸渡しは、食事の場で行うのは縁起が悪いとされています。
2)渡し箸
箸渡しと名前が似ていますが、こちらは茶碗などの食器の上に箸を横に乗せること。この行為は、食事のマナーでは「もういりません」という合図です。料理を作ってくれた方に大変失礼な行為です。箸を休めたい時は、器の上ではなく、箸置きを使いましょう。箸置きがなく困った場合は、小皿などの上に箸の先端部分だけを乗せましょう。箸が入っていた紙を折って、簡易的に箸置きを作っても構いません。
3)舐り箸
舐り箸は「ねぶりばし」と読みます。関西弁で舐めることを「ねぶる」と言うことからそう呼ばれています。食事中、箸にご飯や料理がついてしまい、取ろうとして口の中で舐めてしまったことはありませんか。それが舐り箸です。食事中、箸を舐めたり、口の中に深く入れたりする行為は、見ていて気持ちの良いものではありません。どうしても箸の汚れを取りたい場合は、正式には「懐紙」という紙を使って拭き取るのですが、普段の食事ではほとんど使いませんので、箸先だけを使うようにしたり、汁物をいただく時にこっそりと水分で汚れを落としたりすると良いでしょう。