写真を好きな僕が、撮影の時に意識しているたったひとつのこと【学生記者】
こんにちは、学生キュレーターの渡邉です。
ある日、ボケーッとパソコンを眺めていたら、突然編集部の山田さんから、Skypeでこんなメッセージが届きました。
ん、写真を紹介する記事!?
僕は、たしかに「趣味はなに?」と聞かれたら、「写真を撮ることです」と答えるくらいには写真が好きです。とはいえ、プロでもなければ賞を取ったことがあるわけでもありません。そんな僕が写真についてあれこれ語っていいのでしょうか……。第一、自分の写真について解説するなんて、「お笑い芸人が自分のボケを解説する」みたいで恥ずかしい。
そうです、たとえ編集部からの依頼であってもここはしっかりと自分の意見を表明しなければいけない。ということで返事をしたのが以下の内容。
1分でお返事しました。
理由は、人様に自分の写真の解説をするなんて機会なんてめったにありませんし、よい機会だと思ったからです。あと、半分はノリです。社員の山田さん曰く、「美大生や、クリエイティブ系の学生の発信の場としてマイナビ学生の窓口を利用して欲しい」とのこと。「自身の作品を世間に発信したい!」という方には朗報ですね! (毎回原稿料まで出るみたいです!)
今回はせっかくなので先陣を切らせていただければと思います。
▼渡邉さんが書いた記事をもっと読む!
https://gakumado.mynavi.jp/student_reporters/220
●作品解説
model:沙織さん
◆作品のpoint3つ
1.逆光をつかって雰囲気を印象的に
まずは、光についてです。こちらの写真は、被写体を挟んでカメラとは反対側から光が差し込んでいる、「逆光」という状態で撮っています。撮影地は代々木公園なのですが、木々に光が反射しているのがわかるでしょうか? ちょうど写真の上の部分に、キレイな玉ボケが並んでいます。加えて、モデルの髪にも光がかかっているので、印象的な雰囲気が出ています。
2.構図
今回の構図は、「日の丸構図」。被写体を真ん中に配置する、まさに「日の丸」のような構図です。印象的な構図なのですが、その分飽きられるのも早い構図だと言われています。個人的に、特に構図を意識して撮ったことはないのですが、今回はモデルの横顔や光を引き立てるために「日の丸構図」を採用しました。
3.女性的な横顔、髪
これは完全に僕の好みなのですが、「横顔」「髪に触れている姿」というものは、女性の特に魅力的な一面だと感じます。
◆写真撮影に対する想い ~一瞬を切り取るのではなく、物語を捉える~
僕は、写真を撮るとき、具体的に意識していることが1つだけあります。それは、「一瞬を切り取るのではなく、物語を捉える」ということです(ちょっとアーティストぽいこと言えた……!)。
これ、ただかっこつけて言っているんじゃないですよ! 本当に!
僕は極論を言うと、創作のなかで、映画が一番好きです。だって、映像も音楽もストーリーも言葉も交わってできているなんて、最高の創作じゃないですか? それと同時に、映画のキャプチャー画像がすごく好きです。画像なので切り取っているのは一瞬かもしれませんが、そこからストーリーが生き生きと浮かび上がってくるような気がします。
そんな意識もあって、写真を撮るときはストーリー性を意識しています。ストーリーの解釈は写真を見た人それぞれで違ってもいいと思っています。むしろ、それぞれが違う感じ方をしてくれることがおもしろいと思うので、敢えてストーリーのコンセプトは「淡い感じ」「men's FUDGEみたいな感じ」と、抽象的にしておくことが多いです。
◆使用機材
■カメラ
SONY α7
http://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7/
特徴は何と言っても、価格が10万円前後にも関わらずフルサイズ機であるということ
■レンズ
VoightLander NOKTON classic 35mm F1.4 S.C
http://urx3.nu/zCTH
絞りを開放近くにすると、クラシックなボケ味。逆光を利用すれば、美しいフレアが得られます。とても現代のレンズとは思えません。その一方で、絞り込めばシャープな印象も得られる二面性も兼ね備えている、とても使いやすいレンズです。画角は広角よりで、最近はずっとこれを愛用しています。
◆まとめ
僕はプロのカメラマンではありませんが、以前所属していたNPO法人では広報としてイベントなどでカメラマンをしていました。僕と同じ学生が、何かに熱中して頑張っている姿はとても好きです。そして、できるだけその熱意を伝えられたら、とも思っています。
もし、「学生団体やサークル、個人の活動の様子を写真に収めたいけど、プロに頼むのはお金がかかるし……」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひ声をかけてください。僕でよければ、ご相談の上お手伝いします。
連絡はこちらへ⇒渡邉(nabe.photo0526@gmail.com)
今回、僕が試しに自分が撮った写真を紹介するコラムを書いてみました。美大生、専門学生のみなさんはもちろん、そうじゃない人も写真に限らず、自分が創作したものを学生の窓口上で発表してみてはいかがでしょうか?
写真はもちろん、
・イラストや立体工作(画像データ化すれば可能)
・楽曲音源や映像(YouTubeにアップロードすれば可能)
なども可能ということでした。このコラムが、創作好きのみなさんがよりよい学生生活を過ごすきっかけとなれば嬉しいです。
★応募はコチラの記事内応募フォームから!
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/35626
文・渡邉