日本のテッペンを目指して! 大学生が富士山に登ってみた【学生記者】 2ページ目
□2:30 起床
そうして、寝たり起きたりを繰り返すうちに起床時間になっていました。朝食の弁当を食べ、ヘッドライトも装備し出発すると外は雨。少し気分が落ち込みましたが、下を見ると登ってくる人たちのヘッドライトが列をなしていてとてもきれいでした。
□4:45 富士山頂上に到着!
御来光館から登り続けること2時間とちょっと、ついに富士山の頂上に到着です! 頂上周辺は人も多く、依然雨も降っていたため御来光も見えなさそうだということでお鉢めぐり(富士山の火口の周りを1周歩くこと)を開始しました。
□5:40 富士山最高峰の剣が峰(3776m)登頂!
実は、先ほど到着した富士山頂上と言われるところは最も高いところではなく、お鉢めぐりの途中に出くわす剣が峰というところが高度3776mと最も高くなっています(僕は頂上に着いてからこの事実を知りました)。悪天候の中(雨と強風で下から雨が吹きあげるような状況でした……)でしたが力を振り絞り、なんとか剣が峰の頂に到達しました。ついに日本のテッペンを踏みしめることができたのです! 「これで陸の王者だ!!……」などと考える余裕もなく、僕たちはさっさと写真を撮りさっさとそこを立ち去りました……(笑)。その後、お鉢めぐりを終え、山小屋でカップヌードル(700円! でも格別の味でした。日清さんありがとう)を食べて下山しました。
□10:00 富士山吉田口5合目帰還
山を下り切るまでが登山です。下山は登りよりは楽な面もありましたが、靴の中で爪が当たって痛かったり、膝に負担がかかってしまったりと下山は下山でなかなか大変でした。それらを乗り越え、ゴールである5合目に到着したときの達成感は筆舌に尽くしがたいものがありました。
◆まとめ
人生初の富士登山は悪天候との戦いでとても過酷なものでした。御来光も見ることができず、残念なところもありましたが、それでも満足感や達成感でいっぱいになりました。ただ、たとえ富士山の頂を踏みしめようとも、特段何か自分に変化があったかというとそうではなく、陸の王者にもなった感じはしないな……と富士山に登ってみて初めて気づきました。一方で、麓に降りてから見る富士山は以前と違って見えるな、と感じました。
この経験を通して僕が考えた富士登山の魅力は、さまざまな気づきに出会えることかなと思います。みなさんも登ってみたら、また違った気づきに出会えることでしょう。もしこの記事を読んで富士登山っていいなと思った方がいらっしゃったら、今年の富士登山シーズンは終わってしまいましたが、来年ぜひチャレンジしてみてください! 今回僕は幸運にもひどい高山病や怪我をすることはありませんでしたが、富士登山にこれらはつきものです。諦めるのも1つの勇気と経験です。無理のない範囲で頑張りましょう。
<大学生のまずこれステップ>
1.富士登山について調べる。
2.装備をそろえる。
3.富士登山にチャレンジ!
文:空