ワインバル店員が教える! ワインの基礎知識(ブドウ品種編)【学生記者】 2ページ目
メルロは、フランスのボルドー地区で最も盛んに栽培されているワインで、カベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンドに使用されることが多いです。プラムの香りを思い起こさせるこのブドウの最大の特徴は、まろやかで滑らかな口当たりにあり、優しくて濃厚なワインを生み出します。酸味と渋みがともに控えめなため、こちらも初心者には非常におすすめなブドウの一つといえます。
4.シャルドネ(Chardonnay)
「白ブドウの女王」との呼び声も高いシャルドネは、フランスのブルゴーニュ地方にとどまらず世界各地で最も盛んに栽培されています。というのもシャルドネは、テロワール(ブドウ栽培をとりまく気候や風土などの自然環境)への適応力が高く、土地を選ばない性質を持っているからです。このように世界のさまざまな地域で生産されているため、シャルドネの味や香りは土地によって多種多様です。フランスなどの寒冷地で栽培されたものは爽やかな柑橘系に。チリやオーストラリアといった温暖な地域でとれたものは、パイナップルや桃を思わせる甘い香りが特徴的です。
◆まとめ
以上、前回と今回の二度にわたってワインの基礎知識をご紹介しました。思っていたほど難しくはないといった印象を受けた方も多いのではないでしょうか。これを機にぜひみなさんもお店に足を運んでみて、ソムリエや店員の方に相談してみてください! きっとお好みのワインに出会えると思いますよ。
(参考:遠藤誠 監修『贅沢時間 ワイン事典』学研 2014)
<大学生のまずこれステップ>
1.記事で興味を持ったら、ワインについて調べてみる
2.バーにいってみて店員との話を通して勉強する
3.継続的にワインを楽しむ
文:ゆうき