コンビニのない大阪唯一の村 開店資金に400万円をプレゼント
3月22日に「キャスト」(朝日放送)では、コンビニを開店したら自治体から400万円の資金がプレゼントされる村があることを報道した。
大阪府の千早赤阪村。ここにはコンビニが一軒もない。
そこで村が「コンビニを新規に開店したら400万円をプレゼントする」と提示した。
千早赤阪村は、人口は5,600人程度で、日本の棚田百選に選ばれた美しい村。
府内で一番の標高を誇る金剛山もある。
しかし、府内で唯一コンビニがない。
村の面積は37平方キロメートルあるが、一般のスーパーもない。
次々と小さな食料品店が閉店してしまった。
買物は、車やバスで隣の市などのスーパーに行くしかないが、村は高齢化が進み、60歳以上が4割を超えており、大阪唯一の過疎地域になっている。
そこで村が打ち出したのが、コンビニを出店したら400万円の開店資金を補助するというもの。
松本村長は、「どこに行ってもコンビニはある。(大阪で)コンビニがないのは肩身が狭いよな…」と本音をチラリ。
しかし村の人は、「ありがたいけど、そんなのできるのかな?」、「これだけの戸数でどうかな?」、「経営が心配」と、歓迎しながらも経営を心配した。
村長は、開店後も経営をバックアップすると言い、「村には金剛山もあり、年間120万人も登りますから、ぜひコンビニを出してください」とアピール。
実は、村長の公約がコンビニの誘致。なんとしてでもコンビニを出店させたいようだ。
大手コンビニの関係者は、「400万円はすごい。聞いたことがない」と驚きながらも、「(出店は)かなり難しい。人口5,000人では経営が難しい」とのこと。
同じエリアに2~3店はコンビニがないと、配送にコストがかかってしまうそうだ。
それを聞いた村長は、400万円で足りないならアップも考えており、コンビニ以外でも飲食店や小売店を開店するなら300万円を補助すると言っている。
大阪で唯一の村。
話題作りなら、ほかにもアピールできそうなものがありそうだが、村長の公約となれば、どうしてもそれをやらなければならないという意地があるのだろう。