ペーパードライバーでも安心! 運転しやすいクルマ見極める3つのポイント
皆さんは運転しやすいクルマを考えたときにどんなクルマを想像しますか? ボディサイズが小さい軽自動車? 小回りの効くクルマ? 確かに、全長が5メートルあるクルマより、4メートルのクルマほうが扱いやすいですが、それだけではありません。本当に運転しやすいクルマというのはボディサイズに関わらず、正しいドライビングポジションを取れるクルマなのです。
正しいドライビングポジションとは、クルマを運転する際に体のどの部分にもストレスなくシートに座れて、ハンドルやペダル操作などがキチンとできる姿勢のことを指します。
運転する人は背の高い人もいれば、小さい人もいます。したがって、正しいシートポジションを作るために、クルマには様々な調整機能が付けられています。それでは、正しいドライビングポジションの取れる、運転しやすいクルマを見極める3つのポイントを紹介しましょう。
1:運転姿勢を調整する「スライド&リクライニング」
まずはシートを前後方向に移動できるスライド。シートを前後にスライドさせて、ペダルにしっかりと足の裏が届くように調整します。そして、シートの背もたれの角度を調整するリクライニング。リクライニングの角度で、肘を伸ばさずハンドルを握れるように調整します。この二つは、一部のスポーツカーを除いて、大体のクルマに付いている機能です。
2:シートの高さを調整する「シートリフター」
そして重要なポイントとなるのが、シートリフター(ハイトアジャスターとも言います)。シートリフターとは、運転シートの座面(座る部分)が上下に動いて、シートの高さを調整できる機能です。このシートリフターには、手動式と電動式があり、電動式は高価になりますが、その分、細かい調整ができるのが特徴です。このシートリフターがあることで、背の高さに関わらず、キチンとしたポジションを調整できます。
たまにシートにクッションを重ねて高さ調整している女性を見かけますが、それははっきり言って危険ですので、是非「シートリフター」で調整してください。
3:ハンドルの位置を調整する「チルト&テレスコピックステアリング」
続いてのポイントは、運転する際に重要なハンドルの調整。ハンドルも、位置を上下、そして前後に動かせるのをご存知ですか? ハンドルの角度(高さ)を調節する機能を「チルトステアリング」、ハンドルの前後位置を調整する機能を「テレスコピックステアリング」と言います。チルトステアリングは多くのクルマに装着されていますが、テレスコピックステアリングは同じ車種でも価格の高い上級モデルのみに装備されていることもあります。
正しいドライビングポジションが決まると、メーターもキチンと見えますし、ドライバーの目線も高くなり視界が広がります。また、正しいシートポジションが作れると、体にストレスを感じないので、長時間ドライブしても疲れにくいとも言われています。
クルマには、極力死角を無くすためにフロントウィンドウ横の柱を細くしたり、サイドウィンドウに三角窓を設置したり、また、ヘッドライトの上部にマーカーを設置することで、車幅をわかりやすくしたりと、様々な工夫がなされています。しかし、どんなに自動車メーカーが工夫をしたとしても、ドライバーが正しいシートポジションで座らないことには、それらは効果を発揮しません。
「運転しやすいクルマ」というのは、自分にあったドライビングポジションを作れるクルマなのです。クルマを購入する際には、見た目のチェックだけでなく、実際に運転席に座って正しいドライビングポジションを作れるかどうか、ということにも着目してみてください。
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