手軽に読めるのも魅力! 10巻未満で完結している名作漫画7選
「名作」と呼ばれている漫画作品の中には、意外と短い巻数で終わっているものも少なくありません。例えば名作として挙げられることの多い『デビルマン』は5巻しかありません。他にも『AKIRA』や『風の谷のナウシカ』などもそれぞれ6巻、7巻と短い巻数です。今回は、こうした「10巻未満で完結している名作漫画」をご紹介します。
■手軽に読めるのも魅力!
●『聲の形』(全7巻) 作者:大今良時
聴覚の障害が原因でいじめられるようになった少女と、いじめる側の中心だったことが原因で孤立し、逆にいじめられることになった少年との交流を描いた作品。過酷ないじめが繰り広げられる小学校時代はあまりにも壮絶で、読者から大きな反響がありました。その壮絶さばかりがクローズアップされがちですが、人物の心境が丁寧に描かれた恋愛物語でもあります。心に響くインパクトを持った作品です。
●『レベルE』(全3巻) 作者:冨樫義博
地球を訪れた異星の王子が巻き起こす騒動を描いたSF漫画。作品は全部で8編のオムニバス形式で描かれていますが、基本的には全て王子が騒動の引き金であったり、裏で糸を引いていたりします。どのストーリーもブラックジョークが盛り込まれており、ついニヤリとしてしまうシーンも多数。読み応えがあり、また何度読み返しても面白い作品なのです。
●『東京トイボックス』(全2巻) 作者:うめ
弱小ゲーム会社を舞台にした「ゲーム業界」漫画。いわゆる大人の群像劇で、ゲーム会社が抱える問題や開発の苦悩を描いています。この「ゲーム業界の話」が実にリアルなもので、業界の人なら「あるある」となるほど。そのリアルさは、業界外の人間もつい引き込まれてしまうほどです。もちろん熱い展開もあり、短いながらも読み応えは抜群です。
●『モテキ』(全4.5巻)作者:久保ミツロウ
これまで全く女性にモテたことがない草食系男子が、人生初のモテ期を迎え、戸惑いながらも女性と交流していく模様を描いた作品。主人公である藤本幸世の恋模様は、男性からすればただただうらやましいと思えるものばかり。自分もこれだけモテたいと思うことでしょう。非常にスピード感のある作品なので飽きることなく一気に読めてしまう点も魅力です。女性にもお薦めしたい作品。
●『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(全7巻)作者:うすた京介
わかめ高校の風変わりな部活「セクシーコマンドー部」に所属する面々の、奇想天外な日々を描いたギャグ漫画。1990年代後半に一世を風靡(ふうび)した作品で、著名人にも多くのファンがいます。部長である花中島マサルが繰り出すボケはどれも非常にインパクトがあり、一度読めば忘れられないものも。全7巻と短いのですが、笑いのパワーにあふれた作品です。
●『あずまんが大王』(全4巻)作者:あずまきよひこ
飛び級で高校に編入してきた10歳の天才少女を中心とした6人の少女が巻き起こす、平凡ながらも個性的な日常を描いた4コマ漫画です。かわいらしい登場人物たちの「日常生活」は、ほのぼのと温かい気持ちにさせてくれます。また、意表を突く爆笑をさせてくれるのも魅力。現在は数多く見られる「日常系4コマ」の走りともいえる作品です。
●『アドルフに告ぐ』(全5巻) 作者:手塚治虫 ※巻数は手塚治虫漫画全集のもの
第二次世界大戦前後の世界を舞台に、アドルフ・ヒットラー、アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミルという「アドルフ」の名前を持つ3人の男性の数奇な運命を描いた歴史漫画。史実の部分と空想の部分が素晴らしくマッチしたストーリーは、恐ろしく引き込まれる魅力があります。短いながらも非常に読み応えのある作品です。
10巻未満で完結しているお薦め名作漫画をピックアップして紹介しました。どの作品もそんなに時間を掛けずに完結まで読むことができるので、その手軽さも魅力でしょう。連休などまとまった時間があるときに一気読みをしてみるのもいいですね!
(中田ボンベ@dcp)