ジブリ好きにすすめたい! ジブリ以外のおすすめアニメ20選 3ページ目
9.星を追う子ども
渡瀬明日菜は山間で、母と2人暮らしをしている少女。ある日、怪獣に襲われたところを「アガルタ」から来たという少年シュンに助けられる。2人は明日菜の作った秘密基地で再会することを約束するが、シュンは死んでしまう。
ある日、明日菜は森崎竜司(もりさき・りゅうじ)から、世界各地には莫大な富や死者を復活させる技術を持つ地下世界の伝承があり、「アガルタ」はそのひとつなのだと聞く。森崎は「アルカンジェリ」という組織に所属しており、亡くなった妻を生き返らせるために、アガルタへの入口を探しているという。その後、明日菜と森崎は地下世界へと旅を始めることになったが…。
新海誠監督によるアニメ映画で、地上の世界とは異なる文明、技術を持つ地下世界での冒険を描いています。同氏の作品のなかでもファンタジー、アクション要素が強いのが特徴。美しい映像や音楽を使って、繊細に表現した神話的な世界観が魅力の作品です。キャッチコピーは 「少年は憧れ、少女は旅立つ」「それは、“さよなら"を言うための旅」。
≪作品概要≫
監督:新海誠
脚本:新海誠
音楽:天門
製作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:メディアファクトリー、コミックス・ウェーブ・フィルム
公開:2011年5月7日
10. 言の葉の庭
主人公は靴職人を目指す高校1年生、秋月孝雄(あきづき・たかお)。雨の日の午前中は学校をサボって、庭園で靴のデザインを考えるという習慣があり、ある雨の日、朝からチョコレートを片手にビールを飲んでいる雪野百香里(ゆきの・ゆかり)に出会った。
孝雄が声を掛けると、百香里は万葉集の短歌『雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ』を言い残して去ってしまった。2人は雨の日の午前中だけの交流を重ねていく。梅雨が明けると、会う機会が無くなってしまったが…。
監督は新海誠氏。地雨や夕立、天気雨、豪雨など、さまざまな雨の様子をアニメーションで再現しており、同氏の美しい映像表現が際立つアニメ映画。
万葉集の研究者・倉住薫氏が制作に協力しており、作中には万葉集の作品がいくつも登場。短歌の世界を通じて、大人びた高校生とミステリアスな女性の恋模様を描いています。キャッチコピーは 「“愛"よりも昔、“孤悲(こい)"のものがたり」。
≪作品概要≫
監督:新海誠
脚本:新海誠
原作:新海誠
製作:川口典孝
音楽:KASHIWA Daisuke
撮影:新海誠
編集:新海誠
製作会社:新海クリエイティブ
コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝映像事業部
公開:2013年5月31日
11. ももへの手紙
舞台は、広島県呉市の大崎下島をモデルにした小さな島の港町。小学6年生の宮浦もも(みやうら・もも)は、父親が事故死したことをきっかけに、東京から引っ越してきた。父親は 「ももへ」と宛名だけ書いた手紙を残しており、ももは父親の突然の死が受け入れられずにいた。新しい生活にも馴染むことができなかった。
ある日、ももの元にイワ、カワ、マメという3匹の妖怪が現れ、家に住み着いてしまった。食いしんぼうでわがままな妖怪たちにももは困惑するが、彼らには大切な使命があった…。
ふとしたきっかけで妖怪が見えるようになってしまったももが、自然豊かな港町で3体の妖怪と交流する様子を描いたアニメ映画。家族愛をテーマにしており、ももが周囲に人との絆を取り戻して成長していくストーリーです。キャッチコピーは「気がつけば、私、ひとりじゃなかった」。
妖怪のキャラクターデザインはかわいい系ではありません(むしろリアル系)が、どこか抜けていたりマイペースだったりと人間味があり、見ているうちに愛着が湧いてくるはずです。
≪作品概要≫
監督:沖浦啓之
脚本:沖浦啓之
原案:沖浦啓之
音楽:窪田ミナ
撮影:田中宏待
編集:植松淳一
配給:角川映画
公開:2012年4月21日
12. 河童のクゥと夏休み
小学5年生の上原康一(うえはら・こういち)は、夏休み前のある日、300年ものあいだ石の中に閉じ込められ、仮死状態になっていたカッパの子どもを見つけた。家に連れて帰り、「クゥ」と名付けて共同生活を始めた。人間は怖い生き物だと教わってきたクゥは警戒心を抱いていたが、上原家の温かさに触れて次第に心を開くようになる。
クゥの古風な考え方に影響され、康一が成長していく一方で、クゥは現代の日本になじむことができず、次第に元気がなくなっていった。そんなある日、クゥの元に沖縄に住むキジムナーからある手紙が届いた…。
原作は木暮正夫による児童文学作品「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」。カッパの存在を通じて環境問題やいじめをはじめとした社会問題を取り上げたアニメ映画です。
新しい友だちと夏休みを満喫する小学生というほのぼのしたテーマを採用しているものの、現代日本の問題点を風刺しており、大人も楽しめる作品になっています。
≪作品概要≫
監督:原恵一
脚本:原恵一
原作:木暮正夫
音楽:若草恵
撮影:箭内光一
編集:小島俊彦
制作会社:シンエイ動画
配給:松竹
公開:2007年7月28日