【決定版】見なきゃ損! 死ぬまでに見たい名作・傑作アニメのおすすめ20選 5ページ目
大学の卒業旅行でアメリカ、ホワイトハウスを訪れた森美咲(もり・みさき)は、偶然出会った同い年の滝沢朗(たきざわ・あきら)の機転によりピンチを脱する。しかし、滝沢はなぜか全裸で記憶喪失。拳銃と82億円もの電子マネーが入った携帯電話以外、何も持っていなかった。
森とともに日本に帰国した後、滝沢は自分の正体を探り始め、日本を救えなければ自分の命を失う「セレソンゲーム」に参加させられていることに気付く…。
近未来の世界を舞台にしたサスペンス・アクション。ニートやロストジェネレーションなどの社会問題に焦点を当てて閉塞感に満ちた現代日本を描いており、大きな話題を集めました。キャッチコピーは「この国の"空気"に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」。監督は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を手掛けた神山健治氏で、同シリーズの前時代にあたる作品だとされています。一部には、両作で共通に採用されている設定も。
≪作品概要≫
原作:神山健治
監督:神山健治
シリーズ構成:神山健治
キャラクターデザイン:羽海野チカ(原案)、森川聡子
音楽:川井憲次
アニメーション制作:Production I.G
放送局:フジテレビ
放送期間:2009年4月9日~6月18日
おすすめの名作・傑作アニメ18. serial experiments lain(シナリオエクスペリメンツ・レイン)
舞台はコミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及し、ネットを通じた交流が当たり前になった時代。女子中学生の岩倉玲音(いわくら・れいん)は、なぜか自殺した同級生の四方田千砂(よもだ・ちさ)からのメールを受け取ってしまう。肉体を捨て、"リアルワールド"からはいなくなったものの、"ワイヤード"と呼ばれる電脳世界で今なお生きているという。
玲音はこのメールに興味を持ち、四方田と話してみたいという思いから最新式の「NAVI」を入手。それ以来、奇怪な事件に巻き込まれていく…。
現実世界と電脳世界との交錯を通じて、人間の複雑な精神世界を描いています。3DCGや実写を交えたアニメーション、哲学的と言っても過言ではない難解なストーリー、コンピューター用語の多用など前衛的な作風が特徴。アニメとゲーム、雑誌連載企画が同時に行われ、当時はまだ珍しかったメディアミックスも実施されました。
≪作品概要≫
原作:原案:production 2nd.
監督:中村隆太郎
シリーズ構成:小中千昭
キャラクターデザイン:岸田隆宏
音楽:仲井戸'CHABO'麗市
アニメーション制作:トライアングルスタッフ
製作:PIONEER LDC
放送局:テレビ東京系列
放送期間:1998年7月6日~9月28日
おすすめの名作・傑作アニメ19. 十二国記
中嶋陽子(なかじま・ようこ)はどこにでもいる優等生タイプの女子高生だったが、学校や家庭では疎外感に悩まされ、居場所のなさを感じていた。ある日、学校にいる陽子のもとに「ケイキ」と名乗る謎の青年が現れた。
現代人とは異なる服装をしているケイキは陽子のことを主と呼び、彼女のことを探していたとさえ言う。さらに謎の怪物まで襲いかかってきて、陽子は状況が飲み込めないまま異世界へと旅立つ。やがて陽子は自分の運命、異世界のことを知るようになり、民を治める王として生きることを決意する…。
原作は小野不由美氏による古代中国思想を盛り込んだ異世界ファンタジー小説シリーズ。壮大なスケールで人間のあり方を描いており、作り込まれた設定、深みのあるストーリーが魅力です。小説シリーズが未完成でアニメ化もその途中までしか行われませんでしたが、全45話の長編作品で見応えがあり、じっくりと作品の世界観を楽しみたい人にはおすすめ。
≪作品概要≫
原作:小野不由美
監督:小林常夫
脚本:會川昇(第1話 - 第40話)、藤間晴夜(第41話 - 第45話)
キャラクターデザイン:田中比呂人、楠本祐子
音楽:梁邦彦
アニメーション制作:ぴえろ
製作:NHK
放送局:NHK
放送期間:2002年4月9日~2003年8月30日
おすすめの名作・傑作アニメ20. 輪るピングドラム
両親のいない高倉冠葉(たかくら・かんば)、晶馬(しょうま)、陽毬(ひまり)の3人兄妹は一緒に生活していた。陽毬は不治の病に冒されており、ある日、担当医は余命いくばくもないことを告げる。その数日後、3人は思い出の場所である水族館に行くが、陽毬が倒れ、亡くなってしまった…。
悲しんでいた冠葉、晶馬のもとに、生き返った陽毬が現れる。水族館で購入したペンギン型の帽子をかぶっており、そのあいだは別人格「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」を宿していた。プリンセスは冠葉、晶馬に対し、陽毬を助けたければ「ピングドラム」を手に入れろと命じる……。
エキセントリックなストーリー展開、造語や比喩表現の多用により、不思議な世界観を醸し出している作品。ミステリー、ギャグ要素が多く飽きにくいストーリーで、演出の意味を自分で解釈するのが好きな人にはおすすめです。
家族をテーマにしており、キャッチコピーは「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」「僕の愛も、君の罰も、すべて分け合うんだ」。
≪作品概要≫
原作:イクニチャウダー
監督:幾原邦彦
シリーズ構成:幾原邦彦、伊神貴世
脚本:幾原邦彦、伊神貴世、金子伸吾、古川知宏
キャラクターデザイン:星野リリィ(原案)、西位輝実
音楽:橋本由香利
アニメーション制作:Brain's Base
製作:ピングループ、MBS
放送局:MBS、TBS、TVA、BS11、AT-X
放送期間:2011年7月7日~12月22日
いかがでしたか? ご紹介したのは、まったり楽しめる作品からスリル満点の作品まで多種多様ですが、いずれも心に残る名作ばかりです。見たいと思う作品に出会えた方は、その気持ちを忘れる前にぜひ見てみてください!
ライター:島田 昌樹(サイドランチ)