いつまでも恋愛気分じゃダメ! 新婚夫婦にありがちなお金のトラブルと対処法
お金の切れ目は縁の切れ目。夫婦にとってもそれは同じことです。他人と同じ財布でやりくりすれば、必ずトラブルは起きてしまいます。そんな新婚夫婦にありがちなお金のトラブル、事前に知っておけば未然に防げるかもしれません。
■愛さえあればお金はいらない?
結婚するまではお互い別々の財布で生活していましたから、お金に関するトラブルはなかったはずです。ですが、財布を一緒にするとお互いの価値観の違いが浮き彫りになってしまいます。一度溝が深まってしまえば、なかなか修復は難しくなるのが夫婦の実情です。「離婚慰謝料安心相談所/みんなの夫婦生活」の調査によれば、離婚したカップルの原因で「金銭的な理由による」ものが第3位にあがっています。「愛さえあれば何もいらない」というのではなく、きっちりとお金のことも考えていかなければいけません。
■財布の紐を妻が握ると?
損保ジャパンDIY生命が2011年に行った「夫婦の財布の紐調査」によれば、妻が財布の紐を握っているケースが65.3%となっています。妻が財布の紐を握ると、それまで給料が丸々自分の懐の入っていた夫は、お小遣い制度で暮らすことになります。自分で使える自由なお金が極端に減ってしまいます。それでも、お小遣いを自由に使えているうちはまだ問題ありませんが、お小遣いの使い道にまで文句を言われだすとたまりません。自分の趣味に使ったことに対して、「またそんなものを買ってきたのか」とか「またゴルフにでかけるのか」などと言われだすと癇に障ります。
■財布の紐を夫が握ると?
では、夫が財布の紐を握って、生活費を妻に預ける場合はどうでしょうか。この場合は、夫の家事への口出しが非常に多くなる傾向があります。妻が生活費を求めると、「そんなに何に使っているのか」と問い詰められるようになってきます。手も出してくれる夫ならいいのですが、口は出しても手は出さない人だと、妻のストレスも溜まってしまいます。一所懸命に家事をこなしているのに、あーでもないこーでもないと言われると腹立たしいのは間違いありません。また、離婚の理由の上位にあがるのが「浮気」です。夫がお金を持つことで、浮気するリスクが高まってしまいます。夫が財布の紐を握っているケースが少ないのもうなずけます。
■財布は分けるのがベスト
財布を1つにしてしまうと、お互いの価値感や金銭感覚の違いによってトラブルが起きてしまいます。でも、財布を完全に分けてしまえば、もうそんなトラブルの心配はいりません。特に共働きであれば間違いなく財布を分けてしまった方が、ストレスが少なくてすみます。家賃、水道光熱費、食費は二人で折半して、残ったお金は全て自分のお小遣い。共働きでない場合は、残ったお金を二人で折半します。どちらか一方の収入が極端に多いのであれば、家賃などの家計に対する負担割合を6:4や7:3といった具合に調整すれば問題ありません。月々の貯金額も決めておくといいです。
新婚夫婦にありがちな財布の紐に関するトラブル。お金でもめるとかなり面倒なことになることは間違いありません。せっかくの幸せな結婚生活が台無しになってしまわないように、結婚する前にしっかりと話し合って、結婚後の家計の管理をどうしていくのか、パートナーときちっと話し合って決めておきましょう。