女子大生あるある!【宅飲み編】キャピキャピ花園な開始直後と、終電後の場末感
クラスやサークルなど、同じコミュニティの女子が集まって宅飲みするのは、放課後(とくに金曜日)の定番。宅飲みなら安上がりだし、食べたいものを持ち寄れるし、気兼ねなく友達の家で過ごせるので、いいことづくめです。
そんな女子大生宅飲み、ファッション雑誌に載っているようなオシャレな女子会とはほど遠いもの……。
カクテルをつくってみたりオードブルやスイーツを用意したりすることはほとんどなく、缶ビールや缶チューハイにスナック菓子や揚げ物。写真を撮り合うことはおろか、すっぴんで集まることも。宅飲みに集う、そんな女子大生のリアルとは?
◆開始直後は女子の花園
宅飲みの開始は、授業やバイトが終わる18時〜19時ごろ。来られるメンバーからぽつぽつと集まり、ゆるく近況報告タイムです。みんなより1、2歳年上の浪人組は、自分の経験を語ったりアドバイスしたり、常に上から目線になりがちだけど、頼られるキャラ。
モテ系女子は、いつも恋愛ネタには事欠かず、何を言ってもノロケに。そんな話に興味津々なのは、恋愛に興味はあるけど奥手な大学デビュー女子。恋愛に無縁な地味系女子は、聞き役専門だけど、そんなポジションも嫌いじゃない。そしてみんなのママ的キャラは、おつまみを作ったり、飲み物をセッティングしたりのまとめ役。
笑い声の絶えない、まるで花園のような雰囲気です。そんなふうに、気をつかわずにはしゃげるのが女子飲みのいいところですが、誰かのオンステージにならず、ひとりひとりが自分の話をできるように気を配るのが暗黙のルール。
みんながお互いの近況を共有して、応援しあって、次の宅飲みを楽しみにする……そんなかけがえのない時間なのです。
◆終電後は場末感
終電の時刻が迫ってくると、実家や寮住まいのメンバーや彼氏持ちは帰っていきます。残るのは、とくに夜の予定もなく、お酒が飲みたいメンバー。二次会のスタートです。
さらに、一次会に来られなかったメンバーが、深夜から飛び入りしたりも。となれば、話す内容もおのずとディープに……。男子の想像をゆうに裏切る、とても文字にはできないようなエグい話が繰り広げられます。
しかし!ただの女子会と思うなかれ。恋愛話や下ネタの合間に、哲学や政治の話もナチュラルに混じったりするのが、女子大生宅飲みの醍醐味なのです。
文/イラスト●大石蘭
1990年生まれ。東京大学教養学部卒・ 同大学院修了。代表作にコミックエッセイ『妄想娘、東大をめざす』(幻冬舎)。在学中より雑誌等でエッセイ・コラム執筆、イラストで注目を集め、現在も活動中。