イギリスの有名なことわざ「一日いっこのリンゴは医者を遠ざける」をご存知ですか。
ジャーナル・オブ・ビオロジカル・ケミストリー誌に発表された研究によると、この果物は筋肉量の減少からくる体の老化も遠ざけてくれるようです。


リンゴの皮に含まれる分子が、わずか2ヶ月間の処方で、高齢者の筋肉を若返らせ健康にさせることを可能にする。これが米イオワ大の研究者が、研究所のマウス実験と分子モデル研究により証明した内容です。

筋肉量の減少はATF4と名付けられたプロテインが要因で、このATF4は、筋肉が必要とするプロテインを奪ってしまいます。その結果、筋肉は弱り、萎縮し、減少しがちです。

ところが、リンゴの皮に含まれるウルソール酸と緑のトマトに含まれているトマチジンという成分がATF4の働きを抑え、筋肉量の減少をストップできるのではないかと研究者は発表しています。マウスの実験では、ウルソール酸とトマチジンを食事に加えたところ、筋肉の衰えを少なくし、わずか2ヶ月で筋肉総量を10%アップさせることに成功しました。

「私たちの多くは、筋肉が弱ることと萎縮することが老化に繋がる２つの大きな問題だということを知っています。」と研究論文の共同執筆者の一人であるクリストファー・アダマス氏が、英デイリーメール誌のインタビューに答えています。氏は次のように続けます。「この2大問題は私たちの健康と日々の暮らしの質に大きな影響を及ぼしています。」

この研究に取り組んでいる研究者たちは、この発見が新しい治療本法の発展に繋がり、高齢者たちがより長い間活動的でいられることの助けになることを望んでいるということです。　

参考：
Pour garder vos muscles, mangez 1 pomme par jour!
http://www.msn.com/fr-fr/sante/nutrition/pour-garder-vos-muscles-mangez-1-pomme-par-jour/ar-AAe9HrA