モラハラって本当にあるの? なんと社会人の約2割が経験者! 「お前を苦しめるのが楽しみ」
言葉や態度で人を傷つけ、精神に暴力をふるう「モラルハラスメント(モラハラ)」。自分には関係ないと思っている人も、知らず知らずのうちに洗脳されていたり、加害者側になっているかもしれません。そこで今回は、絶対にあってはならない「モラハラ」について調査しました。
■職場や家庭などで「モラハラ」を経験したことはありますか?
ある 92人(18.4%)
ない 408人(81.6%)
約2割の人が、モラハラにあったことがあるようですね。実際の体験談や目撃談をまとめました。
●しつこい嫌がらせ
・「おまえを苦しめるのが俺の楽しみ」と言った上司がいた(男性/44歳/情報・IT)
・書類をわざと床に落として拾わせていた(女性/32歳/情報・IT)
・自分の席がなくなって、空いている席に座らなければいけなかった(女性/42歳/マスコミ・広告)
・同じ島の女性社員から「添付の書類を仕上げてください」と13時45分にメールが来た。期限を見たら当日の14時までだった。そういうのが6年間繰り返された(女性/50歳以上/医療・福祉)
自分の席がなくなるなんて、まるで子どものいじめ! 1つ1つは小さなことでも、それが継続して続くのは、ダメージも大きいですよね。
●自分だけに集中攻撃!
・明らかに差別されて冷たくされた(女性/27歳/情報・IT)
・自分に対してのみキツイ口調で指示(男性/22歳/食品・飲料)
・同じ間違いをしても、年下の同期は許され、私は睨みつけられた(女性/32歳/医療・福祉)
・仕事のスケジュールや、必要な情報を自分だけ知らせてもらえない。自分だけ、その場にいないかのようにふるまわれる(女性/50歳以上/印刷・紙パルプ)
差別されたり、自分の存在を無視されるのは、本当につらいですよね。そんなことを続けられると、業務にも支障が出そう。
●嫌味を言われ続けた
・お局に毎日罵声を浴びせられた(女性/32歳/食品・飲料)
・「お前は会社の癌だ」と言われ続けた(女性/32歳/事務代行)
・罵倒して「人間の価値がない」と部下に言い続けた上司(女性/30歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
・友人が会社の上司に「これだからAB型の子とは合わない」とことあるごとに言われて退職した(女性/35歳/その他)
お叱りならわかるのですが……。人格を否定するような言葉や、嫌味、失敗を責め続ける行為は絶対NG!
●威圧的な態度
・隣でゴミ箱を蹴られた(女性/27歳/医療・福祉)
・気に入らない社員に冷たい態度を取る係長がいる(男性/22歳/食品・飲料)
・机をバシバシ叩きながら、上司に大声で怒鳴られた(女性/27歳/食品・飲料)
・自分の不機嫌さを、大きな溜息や足音で表し、日常的に圧をかけられた(女性/28歳/医療・福祉)
威圧的な態度をとられると、萎縮してしまいますよね。上司にありがちのようですが、上の立場だからこそ、あってはならない行為です。
●家庭内でも……
・親からよく心無い言葉を浴びせられていた(男性/29歳/医療・福祉)
・旦那に自分の意見を伝えたら「口答えするな」と土下座させられそうになった(女性/33歳/その他)
・夕飯のおかずは5品以上ないとダメと言われ続け離婚した(女性/30歳/機械・精密機器)
・奥さんに毎日小言を言われ、帰宅恐怖症になった人がいる(男性/50歳以上/金融・証券)
家庭内でモラハラにあった人もいるようですね。愛する家族が原因で帰宅恐怖症になるなんて、悲しすぎます。
いかがでしたか? 本アンケートでのモラハラ経験者は約2割でしたが、目撃談も含めると、モラハラに苦しんでいる人は世の中にたくさんいそうですね。殴る・蹴るなどの身体的な暴力だけがDVではありません。どんなに気にくわないことがあっても、感情的にならず、決して自分がモラハラの加害者にならないよう、みなさんも十分気をつけましょう。
文●ロックスター
調査時期:2015年8月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人男女500人(インターネットログイン式)